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藤井聡太の王位戦 第5局

2024-08-28 00:23:41 | 日記
藤井王位に渡辺九段が挑戦している王位戦。
この2人の戦いは本当に面白い。
ここまで藤井王位の3勝1敗で、藤井王位がタイトル防衛すれば「永世」の称号を手にする大事な戦いです。

結果は3勝1敗ですが、内容的には1勝3敗。
まぁ、内容が悪くても勝負にに勝つ点は、やはり凄い。
前回の第4局は今年一番の快勝でしたね。
プロになって初めてという「振り飛車」の戦いを選択した意味は何だったんでしょうね。

今年に入り藤井聡太の将棋は、今一つ精彩に欠けていました。
元々が「待ち将棋」で、自分から攻撃をスタートする事は少ない棋士が、第4局では、最初から攻撃するぞと言うスタイルを取りました。

今回の第5局はどうするのか楽しみにしていたら、渡辺九段より先に戦いを仕掛けた。
これも珍しい。
藤井王位にとり、渡辺九段は特別な人なのかもしれない。
今年に入り殆ど見られなかった「戦う姿勢」が第4局・5局と強く出ています。

第1日目に出て来た一場面です。
8六銀打ちと渡辺九段はタダ捨ての銀を指しました。
ここで藤井王位が応じる手は4種類。
・6六銀上がる ・8八銀打ち ・7八銀打ち ・同歩と銀を取る
もちろん、次の次の手などで分かれ道は幾つかあり、どの道を行くかは分かりません。
藤井王位は8八銀打ちとしました。
渡辺九段は7七銀と相手の銀をとった。
その銀を藤井王位は王でとり、王様が直接守備をする道を選んだ。
これこそが藤井将棋で、普通の棋士は王様を出来るだけ戦いの場から遠ざけようとします。
藤井将棋の一つでもあるスタイルで、王が相手の兵士と戦う事を躊躇しません。
藤井聡太本来の姿が出てきました。

相手が素晴らしい棋士だと、自分も良い戦いが出来るのでしょうか。
そういう事はスポーツなんかでもよく見かけます。
見る方は一番面白い状態です。
藤井聡太王位が勝利して「永世王位」の称号を手にして欲しい気持ちと、もっとこの2人の戦いを見たい気持ちとが、行ったり来たりです。