アースクエスト BLOG

シーカヤック アースクエストのブログです。

冬のシーカヤックツアー

2017-03-09 09:39:00 | シーカヤックツアー
 1月に雪の松島ツアーを開催して以来、シーカヤックツアーは開催しておりませんでしたが(受付はいつでもしております。)、2月も一回海に出ております。3月4日のツアーと併せて、冬のシーカヤックツアーの模様です。とは言っても、あんまり他の季節と変わり有りません。適切なウェアと装備があれば、冬の海も楽しいです。

2月25日(土)。久しぶりのシーカヤックツアーは、冬の定番、松島湾へ。
松島湾の一部は、宮城県でも有数の北西風を遮ってくれる地形になっています。この日は、風がそれほど吹かない予報と現場状況だったので、松島島巡りへ。


JSCAのインストラクター仲間、屋久島カヤックツアーKAZEの今野さん(仙台出身)が参加してくれました。インストラクター2名態勢。屋久島に行ったときは、是非!→屋久島カヤックガイドKAZE


冬とは思えない暖かさの浜辺。日差しがあって風が無ければ、海の上はそんなに寒くはありません。なにしろ、水温は5℃以上。


仁王島のシルエット。


大藻根島、小藻根島、鐘島と島を巡っていきます。


鐘島の洞門。不安定な岩場なので、落石や崩落の気配には十分な注意が必要です。


水際の海苔。春ですね!



続いて、3月4日(土)。
この日は、早出ツアー。7時に出艇場所に集合します。統計的に、10時過ぎぐらいから風が強まるパターンが多いので、早い時間に出艇するのは、風のリスクを軽減してくれます。


この日は、強風注意報が出ておりました。強まる風向は、南西。昼前から風が強まると予報されていました。
 カヤックの事故は、強風下で起こることが多いです。風には万全の態勢で臨みます。
 この日のコース設定は、通常とは逆コースで、南西風が強まったときに対応しやすいこと、風下側にエスケープルートがあること、風裏で休みながら、風に向かって漕げることを重視して、コースを決めていきます。そして、常に風が吹く兆候が無いかを確認しながら漕いで行きます。
 コース設定を変えたので、久しぶりに、水産研究所周辺を漕ぎました。
※この日の参加者は、パドリング時間が推定500時間越えのメンバーで、全艇にスケグが装備してあります。ウェアリングは、全員ドライスーツ。ポギー携行または装着。


 空と海の状況を確認しつつ、馬放島へ。林立する竹杭の間を漕ぎます。※航路が表示されています。強風時は通らないようにした方が良いです。


 馬放島に到着直前、若干風が強まってきました。


 休憩は、風裏で。しっかり休憩して、帰路に備えます。稜線の木や、トンビの飛び方から、風が強まりつつあることを確認して、早めに戻ることを決めました。
※ここで、対応できない風速に上がりそうなら、対岸で風裏の漁港に緊急上陸できます。


 上の写真は、風裏。下の写真は、風の吹く場所の手前です。この先は、目測で平均5m/s、西からの風が吹いています。この時点で9時ぐらい。朝の判断よりも風の強まりが早いですが、このメンバーと装備なら十分安全圏です。


 湾内は、一部風が吹き抜けやすいのか、風が強い場所がありました。予報よりも北寄りの風。左から風を受けて漕ぎますが、スケグのおかげで針路の維持もそれほど苦労はありませんでした。


 振り返ると、こんな感じ。波と光とシーカヤッカーのシルエット。


 30分弱のパドリングで、風裏到着。出艇した浜まで10分ほどの場所です。


 風の中を漕ぐのは、リスクもありますが、トレーニングは不可欠です。常に予報通りの風が吹くとは限らないので、強風下でのパドリング技術は安全にシーカヤックを楽しむ上で重要です。そして、、その技術を身につけるのは、やはり風の中で漕ぐ事が必要で、静水でトレーニングしても中々実戦的なパドリング技術は身につきません。この日は、久しぶりの横風対応。スケグの有効性を再確認したことはもちろんですが、ボートコントロールの良いトレーニングにもなりました。安全を確保した上で、強風下のトレーニングをするには、風が吹きやすい今の季節が向いています。但し、十分な装備はお忘れ無く。


☆☆お知らせ☆☆
   3/11(土) 御前湾・出島1DAYツアー
3/12(日) スノーシューツアー営業終了に伴い、リクエスト募集中!
3/17(金) 森のだいどころ~ミートローフ、石窯パン~
3/18(土) NPO法人森は海の恋人 冬PGMサポート
3/19(日) 御前湾・出島1DAYツアー
3/20(月祝)長面・尾崎1dayツアー(変更可)
3/25 (土)ー26(日) いずしま民宿ツアー
今年がラスト開催!春の海は美味しい物がいっぱいです!
4/2(日) 金華山一周ツアー
4/3(月)~7(金) スリップストリーム野外救急法南三陸基本の50時間
※諸事情により、会場を南三陸 海のビジターセンターに変更しています。

4/9(日) 白石川お花見ツアー
2017年遠征・キャンプツアー


JSCA-DAY

2017-03-09 00:44:00 | セーフティー
ちょっと前の話になりますが、先月は年に一度、全国のカヤックガイド/インストラクター仲間が集まるJSCA-DAYに行ってきました。JSCA=日本セーフティカヌーイング協会。北海道から西表島まで、全国で38の事業者が加盟している団体です。インストラクター検定や、一定の安全管理基準を満たした事業者を公認カヌースクールとして認定している団体です。最近は、カヤック関連の事故への捜査協力の養成も来るようになりました。

 JSCA-DAYは、代表者研修会、総会、会員研修会など3日間。今年は例年以上にきつきつのスケジュールでした。

 前日は、会長のショップ(コア アウトフィッターズ)にお邪魔して、総会の打ち合わせ。三浦半島の海は、大時化でした。初めてここへ来た日も、こんな風が吹いていました。


 ここで、昼過ぎから夜まで・・・。漕ぎたいとか、考えてはいけないのです。打ち合わせ打ち合わせ。夜は、しーかやっくうみうしさんにお邪魔しました。


 翌日は、JSCA代表者研修会。年に一度の顔合わせ。ここでは、協会のビジョンや、協会で何が出来るのかを話し合いました。そう、JSCAは、会員が主体的に運営に参加できる組織です。


 こんな感じで、会議をしてます。ここで話し合われた結果は、各委員会に伝えられて、協会の事業が決まっていきます。


 三河湾で起きたシーカヤック事故での海保への協力や、イベント、事故に学ぶリスクマネジメントの報告、ワークショップ手法の共有などを行いました。


 JSCA-DAY2日目は、総会。重要事項、予算案、事業計画などが審議されます。総会のあとは、CPRとAEDの普及員を養成するための指導員講習会。CPRができれば良いわけでは無く、しっかり教えるにはどうしたら良いのか、考えさせられた実りある講習会でした。



 最終日は、協会の顧問弁護士からの、事故事例に学ぶリスクマネジメント講習。判例を元にした、事故発生時の「責任」がよく分かります。そして、カヌー業界への暖かいエールの言葉を頂きました。

 JSCA-DAYの3日間は、たいてい建物の中で、会議やら研修に参加したりの忙しさ。今年は、3日間、外に出ることなく過ごしておりました。年に一度の熱い3日間。

☆☆お知らせ☆☆
野外救急法ん南三陸基本の50時間、参加者募集中です!
https://www.facebook.com/events/1583813468613184/

直近のスケジュール
3/11(土) 御前湾・出島1DAYツアー
3/12(日) スノーシューツアー営業終了に伴い、リクエスト募集中!
3/17(金) 森のだいどころ~ミートローフ、石窯パン~
3/18(土) NPO法人森は海の恋人 冬PGMサポート
3/19(日) 御前湾・出島1DAYツアー
3/20(月祝)長面・尾崎1dayツアー(変更可)
3/25 (土)ー26(日) いずしま民宿ツアー 今年がラスト開催!春の海は美味しい物がいっぱいです!
4/2(日) 金華山一周ツアー
4/3(月)~7(金) スリップストリーム野外救急法まつしま基本の50時間
4/9(日) 白石川お花見ツアー