今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

Alice(ちゃん)にでも教えてあげたいクイーンオブプディング

2018年03月31日 | スイーツ
まるでルイスキャロルの「Alice‘s Adventures Wonderland(不思議の国のアリス)」のティーパーティーにでも出てきそうなスイーツなんだけれど・・・、

背景(←自分の場合)>

パン祭りの時期ってサンドイッチとか多いですよね。

ミミはパンのコシを味わう場所だから好きなんだけれど、この時期ぐらいはミミを外して優しめなサンドイッチも憧れる。

外したミミはビニールに入れ、更にジプロックに包み、

冷凍してためてハンバーグやメンチ又は、イギリス風の皮無しソーセージ・揚げ物等を作る時に使う

事もあると思います。

作成する日の準備

で、溜ったら作ろうと思った日に解凍し(←すぐ戻る)

防ばい剤・防かび剤(←両方共ポストハーベストの日本名、スーパーへ行くと商品の袋と売り場に小さいフォントで書いてある)が使われていない檸檬1個の皮だけをする

浅めで広めのグラタン皿(耐熱皿)の内側にバターを塗っておく

半溶けでも良いのでパンのミミを適量づつフードプロセッサの器に入れる。

フードプロセッサーで粉々のパン粉に

ちょっと多かったかな・・・

多い分は、又、ビニールとジプロックに入れ分けて

再び冷凍(するしかない)。

無塩バターを30g~40g量って

・牛乳500ml
・パン粉100g
・卵白と卵黄を分けたもの2個分
・砂糖(←本当はアタック感の強いグラニュー糖小さじ1ぐらいと、あとは砂糖だけれど、グラニュー糖と砂糖の両方が無い家が多いので普通の砂糖だけで・・・)80g~90gぐらい←自分はあまり甘くしない、これでも結構甘いけれど
・ラズベリージャム(←日本では高いので、他のベリー系のジャムでもなんとか可、なるべく酸味が強いものが良い
※最初なので頑張ってラズベリージャムを手に入れたが・・・食べた事無かったし勉強になるかな?って。

を用意しておく。

作成開始

牛乳・砂糖小匙1(←本体の生地自体は薄く優しい味)と少々・バターを鍋に入れ

※砂糖は好みの量を少し足してもOK、好みで、でも本体を優しい味を目指す。

弱火にかける。

オーブンを180度の余熱に温めておく

バターと砂糖が溶けたら(少しかき回した方が早いかも)火を止め

瞬間、少し置いたら鍋側に檸檬の皮を入れて

その鍋にパン粉を加えて

コンロからおろして冷ましておく(15分ぐらい置いて牛乳の水分を吸わせておき、その間に下記↓の卵黄を泡立てる)。

卵黄をミキサーで軽く泡立てておく。
ミキサー刃を又後で使うので、洗うと布巾でぬぐっても水滴が残るから、自分ちのミキサーの場合は片方づつで)

その卵黄を加え

卵黄を泡立てた泡立て器の先を外して(←洗い物を1つでも減らす)かき混ぜておく。

それをバターを塗った器に注ぎ入れ

鉄板に乗せて(うちのオーブンだと3段目、茶碗蒸しより1段高くした)、予熱しておいたオーブンに入れ

180度で30分焼く(時々外から上が焦げないように観ていること、まあ大丈夫だと思うが、各家庭のオーブンの仕様によっては上面が熱源に近くなる為)。

その間に砂糖を60g~70g数回に分け入れてメレンゲを作る。

まあ普通に泡立て

まあ角が立てばOKでしょ。(ミキサー1本で泡立てたからちょっと浅いか)

出来上がったメレンゲは冷蔵庫へでも。

まだ時間が余っているので洗い物を済ませてしまう(初めてだと確認が多いから洗い物が多いな・・・)。

スフレ状になった生地が焼き上がったら

オーブンから出しておいて。

ラズベリージャムの準備

スフレ状の生地にラズベリージャムを塗るのだがそのままだと市販のジャムはゼリーが固まっていて塗りヅライ

だから器に移して、20秒~30秒、10秒づつ様子を見ながら、蓋をしてレンジで温めて軽く溶かす
(鍋で暖めてもOKなんだが、大きい洗い物が増えるので・・・)

温まっていない部分があったらかき回す。


ソース状になった状態。

仕上げ

そのラズベリーソースをスフレ状の生地に塗って

メレンゲを上からドバッと乗せて

スプーンの底か何かで平らに均し

スプーンとかで波を作るようにトゲみたいな模様を作る(←何故かイギリス菓子はレモンメレンゲパイでもそうだったかこれを行う)。

こんな感じか(模様的に少し泡立てが足りなかったな・・・、ま、模様的な事か)

それを先程のオーブンに入れ

180度で10分ぐらい、メレンゲの表面に色が軽く付くぐらい焼いて仕上げる。

待っている間、器に付いたメレンゲとラズベリージャムを合わせて舐めてみた・・・、尋常じゃない美味しさだな。

メレンゲの甘いクドさをラズベリージャムの酸味が差し引いてくれて

ラズベリージャムの尋常ではない酸味をメレンゲの強い甘さが中和させてくれている。

お菓子なのに料理の様な引き算の世界がここにはあった。
しかも誰もが余モノのパン粉で出来る

焼き上がり、これで「クイーン・オブ・プディング」の完成。

下の鉄板が熱いので火が入り過ぎないように鍋敷きに移して

器にバターを塗ってあるので底が焦げ付いていないから洗い物もラク(←これがイギリス料理って感じ)。
ま、牛乳の水分が多いしな。。。

味と食感はやはりイギリス料理らしく、優しくてフワフワ、まあ味については上記でメレンゲとラズベリージャムを合わせて舐めた時に、理に適うと確認済みのかなり安定した味。

熱々で(火傷をしないように!!)、寒い日にはもってこいの寒い国のお菓子って感じ
熱々だからこそ檸檬の皮の薫りが立っているという感じで、フワフワだけの掴みどころのない味にならずレモンの風味が全体の味をビシッとシメている感じ。
当然食べきれないので、翌日冷めたものを食べてみると、そこらで市販されている普通のデザートと大差がなくなっており、イギリス菓子はこれじゃない感がハンパない。

それにしても、余ったパン粉で作るプディングに「女王のプディング」という名前を付けるとは・・・なんとも皮肉な・・・そのマニアックさがイギリス人らしいと言えばイギリス人らしいのかもしれないが。

オマケ

ちょっとしたPOINTだけ。

ハンドミキサーの片方だけ(←うちは双腕)を使って卵黄を泡立てる時は、お椀が密度が濃くなって良いかも

(白身のメレンゲは無理だけれど)

メレンゲが泡立ちヅライ時(←急いでいたので砂糖を先にいれてしまった、こういう流動的な応用が効きヅライから菓子作りはあまり好きじゃない)は湯煎をしながら泡立てると早いというか修正し易いかも。

あと、結局2本使った方が早いw。

ラズベリージャムは2回分で終了だものなー、日本では高いよ~・・・涙

苺ジャムとレモン果汁で代用出来そう(ラズベリーにはならんけれど、結局、レモンメレンゲパイもそうだが、酸味と甘味のコントラストがイギリスのレモン菓子の基本だろ?、なら味をを作っちゃえば近くなるんじゃね?って、どうせレモン果汁も余ってしまうし、日本はそれほど、レモン果汁を料理で使わないから)

結局ジャムはシャバシャバしていないと、1回目に焼いたプディングにジャムソースを塗れないから、ジャムを煮直したりレンチンして軟らかくするんだし苺ジャムを温めてレモン果汁でラズベリージャムの糖度と酸味まで伸ばせば・・・

現代の素材はより完璧な物にする為にペクチンとか色々入っているが、イギリス発祥のママレードの手作りみたいに本来はワリとシャバシャバした形状を想定して様々なイギリス料理・菓子のレシピは800年伝承されている
困るんだよ・・・便利過ぎて完璧なものは、応用が効かないから、1手間増えて逆に。。。(笑

オーブンが古いと庫内でも加熱場所の温度が違うから器を回すか?、メレンゲに焼き色が付いたら10分経っていなくても適度な所で出す

焦げたら元も子もないからね。
(10分ぐらいなら近くに居られるでしょう?)

しっかりパン粉に水分を吸わせないと、後で水分が出てくる。

再冷凍したパン粉を冷凍庫から出したらなるべく細かくしておくこと。
再冷凍のパン粉の時は20分前後吸わせた方が良いのかも。。。

味は俺の舌でもほぼ変わらないし、美味しいんだけれど、最初完璧だとね。
仕事や勉強などの『道』は、課題が見付からないと、逆にキケンだよね!!!

食べ切れなくて冷えていても疲れている時はプリンみたいで美味しい。
(メレンゲが軽く焦げ色が付いた所が、冷やすと丁度カラメルみたい、プリンの原型「っぽい」気がした、違うかもしれないが)

紅茶と合うんだわ・・・
(久しぶりにストレートで←本当はストレートが好きなんだが)



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