今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

アルチザンの方のサイン本

2019年12月02日 | 飲食業
ある超有名な職人の方の半生を取材した本を古書で手に入れたら、

サイン本だった・・・

私も瞬間だがお会いした事があるし、もう亡くなられてワリと経つから、市場に出ていてもおかしくはないが・・・

ここのところ画像が多い料理の参考書ばかりを読んでいて、文字が多い読書を怠っていたので読書力が落ちたのか(他の本も読みたいし)、最初全部読み切れないかな~って心がくじけそうだったが、

サイン本だとやはり読もうという気になる!!

そして内容も結構深く重厚で、これを編集執筆をした方の熱意が伝わってきていて
・アルチザン(アルティザン)=職人としての心構えとか、
・日本人(=新鮮な素材が手に入った島国)の味覚と大陸の違い。
(甘過ぎて脂っこいモノは苦手という事、←確かに砂糖や油のコクではなく、材料や素材そのものから染み出る旨味やコクがあるという事を日本人は知っているし、それが美味しさの根底にある基な訳だと改めて気付く事が出来た)
・商売(=他の仕事も)は特に地味で根気がいるもの(ジックリ構える)。
・毎日、毎日気温も湿度も変わる、時間は目安でしかないと若い人達に教える事。
・生地やや素材にダメージを与えない。
・作ってなんぼのもんじゃない、売れてなんぼだという事(←自己満足は駄目という事)。
・僅かなお金でも人を喜ばす事が出来る。
・人の求める味は、一時浮気をしても、必ずベーシックな元の味に戻っていく。
・成功するまで黙ってみている事
・人々は情報を欲している。
・子供のうちになんでも食べるように躾けられると食に対する拡がりが出来る。
・日本は資源が少なかったから工夫と改良を出来て努力する事も解かっている、モノがいっぱいだとそのありがたさが解からない。
(健康もそうかもしれないし、これはガンズのスラッシュが最初に与えられたギターには弦が1本しか張られていなかったと同じなんだろうな・・・レニークラビッツと共に良い学校なのだが)
・この外国人アルチザンの視点だけではなく仲間の料理人の視点からのお店のコダワリについて。
・外国の身体を使ったゲーム娯楽文化に触れられたり。
・知識を惜しみなく周囲の人に分かち与える。
・何かを続ける事は何かを始める事よりも難しい、ブランドに胡坐をかいて商売を続けられるほど、世の中は甘くない。
・もっと人に頭を下げなければいけないという事。そして人の倍も働かなければという事。
・古来より人類に受け継がれてきた料理法が今は化学的に解明をされているが過去のベーシックな部分を理解し感謝と敬意を払う事。
(大事な所を本には申し訳ないが今は俺のモノなので折り目を付けたよ・・・その箇所が半端ない)

1回読んだだけでも、改めて心の底に焼き付けたいと思う事が何カ所もあって、

この本を謙虚に且つ大胆になる為の聖典(バイブル)の様に大切に読み開いていきたいなって思えた。

主人公のアルチザンの方、周囲で関わってこられた方々、そしてこの本を作って下さった方々に、私にこの本が渡ってくるまで何十年と関わられてきた人々へ感謝をしたい。

まだヨチヨチ歩きにもなっていない、立ち上がってもいないけれど、ハイハイでも、より精進をして前進をしたいと改めて思った。



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