1462 試作の準備に取り掛かる。プラスチック押出し成型の金型について、インドネシアの事情を書く。押出しと言ったって、インフレもあれば、シートもある。網やコルゲートチューブ、ブレードホース、蛇腹ホースなどなど、幅広くある。それらは金型を作るだけでなく、装置全体をそれのみの生産用に作らなければならない。たとえば、プラスチックの袋を作るなら、その装置が必要で、サイズを変えることはできるが、袋以外のものを作ることはできない。そういう、押出し成型ではなく、押出機、水槽、引取機がラインになっている成型装置で色々な断面形状の製品を作る時の金型のことです。
一般的には押出機の先端に取り付けられた口金から溶けた樹脂が出てきて、水槽の先端に付いている冷却金型のセットからなる。形状によって、樹脂の種類によって、大きさによって、暑さによって、穴があいているか、いないかによって、などなど、製品によって、口金も冷却金型も違うものになる。それらの金型の形状を決定するのは製造者で、設計を製造側がする。ここが、射出の金型と大きく違うところです。金型屋は図面通りに作ることに責任がある。その金型を使って製品ができるかどうかの責任はない。
ということで、金型の知識、押出成型の知識は全く必要なし、金属加工ができればいいのです。主にワイヤーカットで穴をあけたり、隙間を開けたりする金型が多いので、それができれば、どこでもいいのです。図面通りにできることが最低条件で、価格と納期でこちらの希望通りにできることが条件になり、金型屋を選ぶだけです。
10年前にはローカルでそういう仕事ができる会社を探すのが大変だったが、今では、その程度の金型屋はブカシ、チカラン、タンブン、チビトゥン、ジャバベカなどこのあたりにローカル企業で10社以上ある。もっと範囲を広げて、ジャボタベックなら、二十社以上ある。この付近の日系企業は知る限りでは三社あるが、それらは、射出の金型を手掛けている。日本人の技術者がいて、OK製品ができるまで責任を持つ。皆さん知りあいで申し訳ないが、高価になるばかりなので、押出しの金型を作ってもらうことはない。増してや、日本など外国で作る必要は全くない。
射出は金型工業会というものがあるらしいが、残念ながら、日本人の優秀な金型技術者と属する会社はそれに入っていない。ましてや押出に金型工業会に参加しても、独自で作っても仕方がないと思うし、情報の交換もしようがない。
雨季も佳境に差し掛かっている。洪水も日増しに範囲が広がっているし、水位も上がっている。バリ島も例外ではない、有名海岸も強風、大波で荒れる日が多いと思う。観光客にとっては一番、難しい時期です。海関係の遊びや観光は、最新の情報をつかむことが肝心です。
日増しにアスファルトの穴が大きく深くなっている。今季は、特に長雨が降り続いているので、修理をできない。益々、深く広くなる。事故やパンクや故障を増やす。CDも壊す。
独自 自己責任 安さ