この写真は、2005年10月11日にカッシーニが土星の第4衛星ディオーネに接近したときに撮ったものです。
土星の大きなエッジがディオーネの真後ろになるように、タイミングが厳密に計算されています。
カッシーニは土星の輪にひじょうに接近しているため、ベージュ色の輪が土星を横切っているのも鮮明にとらえています。
土星の北側を見てください。
幾重もの線があるのがわかります。これは、土星の輪の影です。輪が複雑な構造をしているのがわかりますね。
カッシーニは、研究目的の写真ばかり撮っているわけではありません。このように、芸術的で美しい写真も撮っているのです。
では、ここで測量士の友人に教えてもらった写真を立体的に見るコツをお教えしましょう。
片目をつぶって、もう一方の目だけで、じっとディオーネを見るんだそうです。どうですか?
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