翻訳者魂

人間は関係を持ちたい。人間は知られたい。人間は参加したい。人間は貢献したい。人間は自分に価値があると思いたい。

パスワードは皮の下

2006-01-09 12:35:08 | インターネット
いったい一日に何度パスワードを入力してるんだろう?毎日のようにパスワードを忘れちゃう。再発行を依頼しても、ちゃんとメールを受け取れないこともある。

カナダのバンクーバーに住む29歳の起業家Amal Graafstraは、こんなストレスだらけの毎日に嫌気がさしていた。必要は発明の母だ。いいアイディアが浮かんだ。

彼は、電波を発生する識別チップを皮膚の下に埋め込んだ。手のひらをパラッと振ってコンピュータにログイン。

「異物感はないね。もし、家に入るのにパスワードが必要で、裸で外にいたとするだろ。パスワードを忘れちゃったら、凍え死んじゃう。チップを埋め込んでれば、裸でも家に入れる。」

チップは、米粒よりも小さくて、値段は2ドル。チップの電波を読み取る装置は50ドル。

このチップがどこで入手できるかについては、http://tagged.kaos.gen.nzに情報がある。

すでに、20人がこのチップを埋め込んでいる。

ブルックリンのMikey Sklarもチップを埋め込んでいる。

「なんだか秘密の扉を開けられる呪文を知ったみたいな感覚だね。ロサンジェルスで埋め込み手術を受けたんだけど、刺青アーティストでも埋め込めるんだってさ。今はブロードバンド時代だろ。将来は、もっともっと多くの情報をチップに埋め込めることができるようになると思うよ。暗号化した情報をね。」

Sklarは、チップの情報を狙うハッカーから身を守るためのシールドを考案中だ。

「チップの利点?無くしたり、盗まれたりしないことさ。」

でも、Sklarのガールフレンドはチップを埋め込んでいない。

「皮の下にチップですって!わたしはヨガのインストラクターよ。有機的な生活を好むの。」

Computer chips get under skin of enthusiasts

中国のインターネット検閲の現状

2006-01-09 00:00:46 | インターネット

中国のIT技術はもの凄いスピードで進歩している。西側先進国に追いつくのも時間の問題。

IT技術が進歩すれば、中国国民は海外の情報にさらされる。不都合な情報が国境を越える。

さて、北京。中国政府はどうする?

もちろん、検閲を強化する。

政府は、ウェブサイトと電子メールの監視を専門とするインターネット警察官を3万人も採用。

中国と海外を結ぶゲートウェイで、すべてのトラフィックをフィルターに掛ける。危ないキーワードをチェックし、ブロックする。不都合なサイトへのアクセスを遮断するのだ。

中国国内の11万のインターネットカフェには厳しい規則を適用する。インターネットカフェは、国のライセンスがなければ営業できない。それぞれの店には調査システムを強制インストール。

アムネスティ・インターナショナルによれば、自分たちの意見をウェブサイトや電子メールで述べたとして現在64人が投獄されているという。

例えば、SARSウィルスについての情報を海外のサイトに書き込んだ人が告発されている。

しかし、そんな体制の中でも、規制を逃れようとする反骨の人々は存在する。インターネットユーザーは複雑な技術を用いて権力者を打ちのめしているのだ。

中国政府は、プロキシ・サーバーを経由した匿名アクセスには対応できていない。

ブログは従来のウェブサイトに代わる個人の意見を発表する手段だが、政府は未だにブログを規制できていない。

インスタント・メッセージを遮断する技術も未開発だ。

1年もあれば、政府はブログやインスタント・メッセージを規制できるようになるだろう。しかし、国民はまた新しい手を考える。

政府とインターネットユーザーのいたちごっこはこれからも続く。人は自由を求める動物なのだから。



The great firewall of China