OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

投薬は適当か?

2011年03月01日 | 母のこと

ここのところずうっと気になっていた母の服用している薬について、医師と面談。

 

母が事故以来、認知症であることは疑いようもない。

OT園に入園当初に、「アルツハイマー型認知症である」との診断を受けた。

そのため、アリセプトという現在認可されている唯一の認知症治療薬を服薬している。

 

ただ、このアルツハイマー型認知症であるという診断はちょっと疑わしいと思っている。

なぜなら、認知症が全く進まないのだ。

アルツハイマーの特長はかなり進度が速いことというが、母の場合は多少の変化はあるものの、認知症がそれほど進んでいるようには思えないのだ。

例えば、テレビを見て、「真央ちゃんかわいいわね~」と浅田真央ちゃんのことを指差したり、「この部屋はこっちが東で、こっちが西」というふうに正確に方向を指し示したりもする。

6年前に「アルツハイマー」と診断を受けたにもかかわらず、現在、動作も、言葉もほとんど衰えがないのだ。

アルツハイマーにしては、ちょっとね…。

 

事故の時、頭部に外傷を受けているので、その影響で高次脳機能障害による認知症ではないかと疑っている。

そうだった場合、こんなにも長くアリセプトを服用するのは正しいことなのだろうか。

母は現在、かなりテンションが高い。

これは薬の所為なのかもしれない。

それを放って置いていいものだろうか?

 

そう思って、今回主治医が変更になったのを期に、医師に心配していることを相談した。

 

結果は、こんな感じ。

事故による脳損傷で認知症を発症したとしても、アリセプトの服用は間違いではなかった。

事故後、無気力になると体の機能回復が困難だったが、アリセプトの服用で神経物質の受動がスムースになったことで、気力が増して現在のような回復を得たと思われる。

アリセプトを中断すると、多くの場合、気力の低下や運動能力の衰えが見られる。

そして、いったん低下したものは、投薬を再開しても、もとのレベルに戻ることはない。

現在、多少ハイな状態であっても、無気力になるよりはずっとQOLが保たれるので、アリセプトの服用は続けた方が良いだろう。

 

ふ~~~ん、そうなんだ~。

しっかり説明してもらえたおかげで、納得がいき、アリセプトに対しての心配が無くなった。

そして、母が時々見せる異常なハイテンションも、無気力よりは確かに良い。

誰に対しても、パーフェクトを望むことはできない。

ましてや母においておや…である。

母の高笑いにも、ニコニコ笑って、末永くお付き合いすることにしましょうか。