エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

農林水産版のエコポイトが登場することになりました

2010-04-15 06:07:52 | Weblog
 農林水産のエコポイトが登場することになりました。農林水産省は国産の食料品を買った額に応じて企業がポイントを付与し、商品や景品などと交換できる制度を2011年度から全国で導入します。日本の食料自給率約40%の向上が最終目的です。
フードポイントともいえるこの試みは、ポイントの原資は企業が負担し、国がポイントカードのシステム構築と運営支援を行うというものです。
 すでに、このフードポイントは2009年、2010年と実証実験が首都圏の食品スーパーマーケット、GMS、東急ストア、イトーヨーカ堂、ダイエー等で行わて検証結果も出ており、それを踏まえての、2011年度の全国導入となります。
 実証実験の結果を見ると、東急ストアでの事例では2009年2/19から3/11まで実験が実施され、国産対象商品は150品、キユーピー、ハウス食品、マルハニチロ食品、ミツカン、東急カード、東京青果、JA グループ和歌山、JA 全農青果センターが協力、協賛し、「おいしいニッポンを食べよう」というキャンペーンで、カレーフェア、サラダフェアを実施しました。 10円ごとに1ポイントを付けたりし、貯まったポイントは500ポイントでJTB旅行券、150ポイントで国産食材セットなどと抽選で交換しました。
 東急ストアの顧客は事前に携帯電話の東急カードのサイトに自分のカードを登録すれば、後は、キャンペーン実施中の東急ストアでキャンペーン中の国産食品150品のどれかを購入すれば、自動的にポイントがカードにたまるという仕組みです。
 その結果、「キャンペーン対象商品の販売数量は前月同週に対して205%、販売金額は167%に増加しました。また、同様のフェアを実施した非実験店舗と比較した場合においても、同一期間におけるキャンペーン対象商品の販売数量は24%増、販売金額では19%増と、ポイント付与による販促効果が確認できました。
 食品スーパーマーケット業界にとっては、2011年度はポイントカードの新たな展開の時を迎える年となりそうです。これを機会に、食品スーパーマーケット業界としてはポイントカードを活用した新たなマーチャンダイジングの仕組み、マーケティング政策を構築することになるでしょう。
 ここで思い出されるのが、フードマイレージ (food mileage) です。フードマイレージは、「食料の ( = food) 輸送距離 ( = mileage) 」という意味。輸入相手国別の食料輸入量×輸出国までの輸送距離を表しkます。食品の生産地と消費地が近ければフード・マイレージは小さくなり、遠くから食料を運んでくると大きくなります。
 1994年に、イギリスの消費者運動家・ロンドン市立大学教授のティム・ラング (Tim Lang) がフードマイル (food miles) として提唱した概念です。日本では、国内有機農業、食料の地産地消を振興してきた環境NGO・大地を守る会が「フードマイレージ・キャンペーン」を展開しています。

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