エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

オバマ大統領は、天然ガス重視派のモニッツ博士をエネルギー省長官に任命

2013-03-21 06:44:24 | Weblog
 オバマ大統領は3月4日、エネルギー省(DOE)長官に物理学者でマサチューセッツ工科大学(MIT)教授のアーネスト・モニツ博士を任命しました。モニツ博士は1973年から同大学で教鞭を執る傍ら、クリントン政権でDOE次官、オバマ政権1期目で大統領府科学技術政策室アドバイザーを務めました。同氏は原子物理学とエネルギー工学を専門とし、再生可能エネルギー(RE)、燃料効率、炭素処理など800近い研究プロジェクトに携ってきたエネルギーのエキスパートです。
 米国のエネルギー政策に大きな影響を与えているシェールガスの採掘に関しては、水圧破砕法(フラッキング)による地下水汚染や地震誘発の可能性が指摘されていますが、モニツ博士は天然ガスの接触的な活用を提言してきた人物です。このことから、エンバイロンメント・アメリカをはじめとする環境保護団体から政権の人選に対して批判の声が上がっています。
 いずれにしても、オバマ大統領が天然ガス重視派のモニッツ博士をエネルギー省長官に任命したことは、今後の米国のエネルギー政策が「シェールガス革命」を活用した天然ガス重視に移行することを象徴しています。

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