エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

2008年5月チェルノブイリ原発事故の現場訪問記(その3)

2011-04-06 06:53:35 | Weblog
「事故直後、火災は30カ所で発生しました。現場に駆けつけた消防士は、致死量の放射能と濃霧のような煙のなかで火と戦わなければならなかった。 ただ、消防士には放射能が致死量レベルだということは知らされていなかった。」
 広島級原爆500個分もの放射性物質が飛び散り、風やジェット気流に乗って予想をはるかに超える広い範囲に広がりました。ロシア科学アカデミー地球気象研究所の調査では、汚染はウクライナ、ベラルーシ、ロシア西部にかけて、101万1000km2と日本の面積の2.7倍に及びましだ。人体に危険なレベルの汚染地帯は4100km2と、東京都のほぼ2倍になりました。さらに風に乗って、日本を含む北半球全域に拡散しました。

(廃墟となったチェルノブイリとプリピャチ市内)
 チェルノブイリ原発では、案内センターを後にして、かつて住民が暮らしていた隣町のプリピャチを訪れました。映画館、アパートなどコンクリートのビルはまだ少し残っていましたが、木造家屋はほとんどが取り壊されていました。巨大な建屋の並ぶいたる所に瓦礫(がれき)や資材が放り出されていました。軍用トラック、軍用装甲車、軍用ヘリコプターが数機、コンクリートのパネルの大きな山、ねじ曲がった鉄材、鉄板…。それらが錆びた無残な姿をさらしていました。

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