エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

中国のLED照明普及政策

2010-04-13 00:08:58 | Weblog
 中国の国家半導体照明工程研究・産業連盟によると、現段階では中国の技術力は、投入電力1ワット当たりの明るさが90~100ルーメン(LM)で、韓国、台湾の110LM、日本、欧米の120LMに比べかなり劣っているとのことです。
さらに、LEDチップの国産化率は向上しつつあるとはいえ、例えば、日系企業からLEDチップを購入、パッケージ化後に日本に輸出し、日本企業が最終製品化するなど、川下工程の高付加価値分野への参入は進んでいません。
 このため中国政府は、まずはLEDを活用したLED照明を普及させながら、技術力を向上させることが重要だとして、LED産業を後押ししています。09年から「十城万盞」(10都市1万個の電灯)政策の下、10都市で道路、トンネル、地下鉄、ガソリンスタンドなどの街灯をLED電球に交換し、LED照明の普及を促進しています。また、住宅街でLED電球を使用する場合の約半額補助も行っており、その対象とした21都市を選定しています。
 1月24日には中国電子技術標準化研究所、工業情報化部半導体照明技術標準工作組、広東省LED産業連盟などが中心となり、LEDに関する9分野で標準を制定しました。今後さらに7分野の標準を制定する予定です。また、09年6月に広東省政府は独自に街路灯用LED照明の標準を制定、LED照明の技術力向上を図っています。

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