ごろりんブログ

雫石鉄也のブログ

2020年の阪神タイガースをふりかえる

2020年11月16日 | 阪神タイガース応援したで
 新型コロナウィルスに振り回された2020年もあと2ヶ月足らずとなった。その新型コロナの影響を大きく受けた2020年のプロ野球も終わった。12球団のうちでわが阪神タイガースは、もっとも新型コロナウィルスの被害を受けた球団といえよう。藤浪、長坂、伊藤らが合コンをやって感染者となり、シーズン中には福留が中心になって選手同士で酒宴を開き、陽川、糸原、岩貞、岩崎らが感染、濃厚接触者となって登録抹消。さらには矢野監督が一部の選手スタッフらと酒宴。矢野監督はおとがめなし、福留はお仕置きを受けた。この件に関してチーム内で不協和音が出ているとのこと。
 さて、肝心の阪神タイガースの成績であるが、2位。60勝53敗7分。阪神ファン諸賢にはこの成績にご不満のムキもおられようが、小生は合格点をやろうと思う。巨人に大差をつけられて優勝させたのが許せないのであろう。でも、阪神は巨人以外の4球団には勝ち越しているのである。これで不満をいえば、この4球団に失礼であろう。今年のセリーグは巨人が強いというよりほかの4球団が弱すぎたというわけだ。
 さて、昨年の秋の記事でこんなことをいってる。課題は守備力と得点力だ。得点力はボーア、サンズの両外国人、大山の成長によって増した。大山はホームラン王を狙えるまでに成長したわけだ。得点力アップの課題はとりあえずクリアしたといってもいいかもしれない。
 もう一つの課題、守備力。これはもう去年より悪化している。特に内野の守備の乱れは目をおおうばかり。外野も年齢からの衰えか糸井の緩慢な守備によって、記録には残らないミスがいくつかあった。
 ミス、エラーが多いのは選手の責任ではない。選手はやりたくてエラーしているのではない。選手を指導するコーチの責任である。ところが守備コーチを務める久慈、藤本両コーチは留任とのこと。エラー大量生産の戦犯ともいう二人を残すのは理解できない。もっと厳しく守備の指導をする人、例えば宮本慎也さんあたりを守備のコーチで呼べばいいのでは。
 ホームランは確かに増えたが、「あと1本出えへん病」で負けた試合がいくつあっただろうか。チャンスをいくつムダにしたことか。残塁の山である。ここは、ひとつ忍術学園の食堂のおばちゃんに打撃コーチをお願いしよう。「お残しはゆるしまへんで」が口癖の食堂のおばちゃんがベンチにおれば、残塁すればひどい目にあわされるから選手たちは必死でタイムリーを打つだろう。宮本慎也、食堂のおばちゃん、両氏には来期にはぜひ阪神のコーチになってもらいたい。
 さて、投手に関してだが、先発は結局、頼りになるのは西と青柳、秋山の3人だけであった。当初、ガルシア、藤浪もローテーションに入っていたが、ガルシア不調、藤浪はリリーフにまわったため、あと一人は高橋遥人が務めた。その高橋も素晴らしいストレートを持っているがもひとつ不安定。来季を考えると、西、青柳、秋山だけでは先発ピッチャーが足りない。あと3人欲しい。ガルシアはもういないし、藤浪は先発でない方がいいと思う。高橋遥人の成長を待つか。
 リリーフは先発に比べて人材豊富だ。藤川球児は引退したが、岩崎は健在だし、馬場も頼りになってきた。あと外国人ピッチャーのガンケル、エドワーズ、先発から回ってきた岩貞、それに藤浪。藤浪はぜひリリーフで使ってもらいたい。藤川球児の後を継ぐ守護神は藤浪で決まり。守屋も島本も復活するだろうし、桑原もいる。これだけいれば岩貞を先発に戻してもいいだろう。
 今年は外国人が8人もいた。このうち阪神に来て一度も1軍登板がなかった呂彦青は退団もやむ得ないが、あとの7人は残しておいてもいいのではないか。まず、投手3人、セーブ王スワレスは当然として、エドワーズは7回か8回を投げる、ガンケルは先発も中継ぎもできる、そして退団濃厚なガルシアは先発はダメでもリリーフなら仕事ができるだろう。次に野手、こちらも退団濃厚なボーアは日本の野球に慣れた来年は今年以上の働きができるだろう。サンズは残るだろう。マルテはケガさえしなければクリーンナップを打てる実力を持っている。

 阪神タイガース2020年MVP
 投手 西勇輝 先発の大黒柱である。
    次点  ロベルト・スアレス
野手 ジェリー・サンズ 後半に調子を落としたが、6月の開幕ダッシュ失敗を取り戻したのは7月8月のサンズである。
   次点 大山悠輔 来年はぜひ打点・ホームラン2冠を。

特別功労賞 藤川球児、能見篤史、福留孝介