ごろりんブログ

ごろりんとねころびながら

居酒屋丙寅虎日記 9月22日

2020年09月22日 | 阪神タイガース応援したで
「やあ、4連休どうでした」
「けっこうなお休みでした」
「どうしてました」
「ちょっと、その前に注文しましょ」
「そやな。女将、ビールや」
「ワシも」
「アテ、そやな。この蒸し豚もらおか」
「ワシはドテ」
「お。うまいで、この蒸し豚」
「どれどれ、豚肉がやわらかいな。この酸味がええ」
「どないしたんや。女将」
「豚ロースかたまり肉の上に玉ねぎをのせてアルミホイルで包んで蒸したんです」
「きのうは久しぶりに喜楽館に落語を聞きにいってた」
「ほう、きょうは」
「ワシは10月から晩酌をビールから日本酒にかえるので、魚崎の桜正宗に桜正宗の大吟醸を買いにいってました」
「それはそうと阪神勝ちましたな」
「そや。DeNAに勝ちこしましたな」
「高橋のハルトくんピンチを作っちゃしのいでたな」
「それを木浪がエラーで足を引っ張る」
「ま、木浪は最後に見事なプレーで試合を終わらせたから許したろ」
「阪神とDeNA。双方ともエラーするしホームランも打つ。ま、リリーフピッチャーの違いで阪神が勝ちましたな」

久しぶりの喜楽館。新型コロナ対策は万全やった

2020年09月21日 | 上方落語楽しんだで
 ずいぶん久しぶりに生の落語を聞きに行く。何か月ぶりやろか。喜楽館から無料招待状が届いたのや。ワシは喜楽館のタニマチや。いくばくかの寄付をしたらいろんな特典をくれる。喜楽館も新型コロナで長い間休館で苦しかったのやろ。そこで万全の感染対策を施したから、喜楽館支援者であるタニマチの皆さんを昼席に招待して、「喜楽館コロナ対策実感キャンペーン」を展開して、対策の実情をしっかり視察してもらおうというわけや。
 開場前の待合のベンチはなし。入口で体温測定、手の消毒、万が一感染者が出たときのための追跡調査用に名前と電話を登録。会場に入ると最前列のA列B列は閉鎖。ワシはC席やったから最前列やった。座席は一人飛ばし。半数しか客は入れないようにしている。換気も充分に行っているようや。これなら安心や。
 まず、開演前、出番ゼロ番ということで桂鹿えもんさん。この噺家さんは初めて。桂文福一門。「動物園」をやらはった。オーソドックスな動物園であったが少し大人しい。オチを変えてはった。最後に出てくるライオンの中身は園長やった。
 開口一番は「石段」の出囃子で出て来はった桂あおばさん。羽織を脱いで「すぐ脱ぐんやったら最初から着てこんかったらえんですが、まあ、羽織も持っとるということで」師匠ざこばのマクラをそっくりそのまま継承。あのマクラはベテランのざこば師匠やからおもろいんであって、若いあおばさんじゃ違和感があった。「秘伝書」をやらはったが、マクラでの「裸でからみあってる」というくすぐりが、あとで兄弟子のひろばさんも指摘してはったが、「白鳳VS日馬富士」じゃ古い。いまいない相撲取りじゃネタにならん。
 2番手は露の眞さん。露の都師匠のお弟子さん。演目は「松山鏡」鏡のない孝行息子の噺やが、珍しい噺で、長年上方落語に親しんどるワシも生で聞くのは初めて。この眞さん、なかなかうまい女性落語家さん。
 色もんは曲芸。暁あんこさんの足芸。
 中入り前は、こんど師匠桂米朝の俳号「八十八」を襲名する桂宗助さん。「骨つり」をやはった。安心して楽しめる「骨つり」であった。
 さて、中入り後の最初はさっきのあおばさんの兄弟子桂ひろばさん。師匠ざこばが得意とする「笠碁」をやらはった。少しだけざこば師匠の「笠碁」よりは、ほんまは仲良しな碁仇どうしの心理描写が薄いように感じた。
 トリは会長笑福亭仁智師匠。例によって「オクラホマミキサー」の出囃子で登場。地震、台風、大雨、繁昌亭の大ちょうちん落下、さらにはこのたびに新型コロナ騒動。私が会長になってろくなことがおまへん。で、ついてない男の噺ということで「ハードラック」を。ワシ、この噺CDで持ってるから音声ではよう聞くけど、生で仁智師匠の「ハードラック」を聞くのは初めて。
 楽しかった。やっぱ、落語は生で聞くにかぎるな。

日日是好日

2020年09月14日 | 本を読んだで

 森下典子      新潮社

「お茶」の本である。著者の森下はお茶を習いはじめて25年。その25年間のお茶との関りを描いた本である。「お茶」茶を淹れて飲む。それだけのことである。それだけのことに実に細かい作法ルールが定められている。
 解説で柳家小三治が書いてたが、この本は茶道の入門書ではない。森下は読者にお茶をすすめるようなことは一言もいってない。それどころか、お茶を習ってみようかなと思ってる人が、この本を読めば、こんなめんどくさいことはイヤだといってお茶を習うのをやめるかもしれない。
 お茶の作法は実に細かくめんどう。で、森下は先生に聞いた。「なぜ袱紗はこう扱うのですか」先生は「まず形を覚えなさい。するとおのずから心が入って来ます」昭和時代の漫画で、よく「柔道は力じゃない心だ」とか「絵は技術じゃない心だ」なんていってたが、そのデンでいくと、入門期のお茶は心じゃない形だ、ということになる。しかし、形が整っていくにつれて、だんだんとお茶の心が見えてくるのである。森下は20年たって「あ、そういうことか」と判ったそうだ。雨が降れば雨も良い。晴れればそれもいい。春夏秋冬それぞれ良い。昼は昼で良い。夜も良い。よきかなよきかな。お茶を習って判ったことは、肯定するよろこびではないだろうか。
 

居酒屋丙寅虎日記 9月9日

2020年09月09日 | 阪神タイガース応援したで
「こんばんは」
「あ、いらっしゃい。センセ」
「ゆかちゃん、女将は」
「きょうは横浜の親戚で不幸があったとかで」
「そっか。ウィスキーを」
「なにがいいです」
「ゆかちゃんに任せる」
「では、あかしのシングルモルトを」
「それでええわ」
「大将は」
「おくで明日のしこみです」
「きょう、阪神負けたやろ」
「はい」
「敗因はなんやと思う」
「さあ、なんですか」
「試合が終わってから雨が降り出したからや」
「なんでですか」
「きょうの先発は雨柳さんや。雨柳さんは雨が降らなあかんのや。ところが5回ぐらいまで雨降らんかったやろ。そやから雨柳さんが打たれたんや」
「はい」
「試合が終わってから本格的に雨降って来た。雨を降らす時間を間違えたんが阪神の敗因やな」
「だれが雨を降らすんですか」
「もちろん雨柳さんや」

サイコ

2020年09月07日 | 映画みたで

監督 アルフレッド・ヒッチコック
出演 アンソニー・パーキンス、ジャネット・リー、マーティン・バルサム

 最後まで観ないと主人公がだれなのか判らない映画である。
 不動産会社社員のマリオンは客から預かった金をババして逃走。彼女は恋人の所に走ったのである。途中、街道から外れている不景気なモーテルに泊まる。母親と二人暮らしの若い男が経営者。マリオンは夜の無聊を慰めるため経営者ノーマンと話しながら夕食を食べる。
 そのマリオンが行方不明、もちろん金も。会社から依頼を受けた私立探偵が調査にノーマンのモーテルに来る。探偵は何かをつかんだようだ。その探偵も行方不明。
 映画の半分ぐらいはジャネット・リーのマリオンが画面の真ん中に映る。リーみたいな主役級の女優がやってるんだからマリオンがこの映画の主人公だと思うだろう。違うんだな。マーティン・バルサムの私立探偵。ああ、この探偵が主人公で綿密な調査と鋭い推理を発揮して、事件の謎を解明するのだろう。これも違う。どう違うのか、だれが本当の主人公なのかはネタばれになるのでいえない。知りたい人はDVDででも観て下さい。

第25回日本SF大会顛末記 その2

2020年08月29日 | SFやで
 とにもかくにも第25回日本SF大会DAICON5は動き出した。週に1回は大阪は梅田の喫茶店ホワイトローズで実行委員会をやっていた。メンバーもだいぶん増えてきた。女性の委員も増えてきた。その中には、のちに日本SFファングループ連合会議議長となり、SFファンとしては位人臣を極めた、みいめさんこと田中紀子(現牧紀子)もいた。ちなみにSF大会が開催されたところではSFファン同士の夫婦が多くできるといわれる。当然だろう、数年にわたって健康な(健康の定義はさまざまであるが)男女が同じ目標に向かって活動しているのである。DAICON5終了後の関西でもSFファン同士のご夫婦が何組も誕生したのである。
 小生、星群祭の実行委員長は経験があるが、日本SF大会のような1000人規模の大きなイベントの経験はない。DC5実行委員会の委員には、第14回日本SF大会の実行委員長だった清水宏佑や実行委員の岡本俊弥、DAICON3の実行委員の山根啓史など、何人か経験者はいたが、DC5実行委員会の委員のほとんどは日本SF大会をやったことのない者がほとんどである。
 こういう時は先達に相談するのが一番である。日本のSFファンダムの最も偉大なジェダイマスターともいうべき大先達は、いうまでもなく柴野拓美先生である。柴野先生は星群祭には毎年ゲストで来ていただいていたから、小生は以前より懇意にしていただいていたが、日本SF大会を関西で行うことになったとは、この時点で柴野先生のお耳に入れていなかった。もちろん、柴野先生は北海道でのSF大会内でのSFファングループ連合会議で次々回日本SF大会の開催地が大阪になったことはご存じだろう。ここは早急に私たち実行委員が柴野先生に直接ごあいさつする必要があるわけだ。
 実行委員の山根、沖田郁夫、清水、小生の4人で柴野先生宅に行くこととなった。4人で頭割りすれば新幹線や高速バスより安いだろうと判断してレンタカーで行くこととなった。小生が近くのレンタカー屋でスカイラインを借りて、名神東名と走って沖田の東京の自宅に到着したのは、確か深夜だったと記憶する。それからちょっとだけ仮眠して、神奈川県二宮の柴野先生のお宅へ向かう。柴野先生はいつものとおりのニコニコ顔で出迎えてくださった。大阪でSF大会を開催するというと、たいへんに喜んで、激励してくださった。そして柴野先生から、ある提案がなされた。

訃報 きんたミーノ

2020年08月28日 | いろいろ
 おかげ様ブラザーズのリーダーきんたミーノさんが亡くなった。とても死にそうにないおっさんだっただけに、いささかショックを受けている。享年59歳。若いな。もっと年取っていると思っていたが。
 おかげ様ブラザース大好きだ。「仏教戦隊ブッダマン」「セブン・ゴッド・フーチュン」「やーサンバ」「人間ポンプ」どれもノリの良い曲で、折りにふれて聞いている。親友石飛卓美が健在だったころよく出雲へ行った。愛車インテグラでおかげ様ブラザースをガンガン鳴らしながら、中国道を120キロで走ったもんだ。いまとなっては、なにもかも懐かしい。
 きんたミーノさんのご冥福をお祈りする。

居酒屋丙寅虎日記 8月26日

2020年08月26日 | 阪神タイガース応援したで
「女将、ビールをくださらんか」
「ワシはハイボール。メーカーズマークでええ」
「今年の阪神はバカ勝ちするか貧打で負けるかどっちかですな」
「そうですな。僅少差で競り勝っていくちゅうのんが、ほんまに強いチームやと思いますけどな」
「ま、なんでも勝てばええんじゃないですか」
「あ、女将、あては串カツ盛り合わせ」
「ワシも」
「11安打11得点」
「効率のええ点の取り方ですな」
「はい。陽川3番ちゅうのが正解ですな」
「あとは大山がはよ4番にもどることですな」

ラストレター

2020年08月24日 | 映画みたで

監督 岩井俊二
出演 松たか子、福山雅治、広瀬すず、森七菜、豊川悦司

 好きな女の子にラブレターを出す。SNSでもメールでもない。紙に手で書いたラブレターだ。こんな昭和な行為がこの映画の重要なモチーフである。ネットではなく手書きの手紙なら、受信者の手元に形あるモノとして残る。これが大切なのである。問題は受信者がどうしているかだ。
 姉と妹。姉は美人で優等生で学校中のアイドル。妹は地味な女の子。転校生の男の子が姉にひとめぼれ。同じクラブになった妹に姉へのラブレターを託す。妹は転校生の男の子に気があるようだ。
 それから25年。姉妹の境遇は大きく変わった。妹は家庭を持ち夫、娘、息子と平凡に暮らしている。姉は、もうこの世にいない。娘一人を残して自殺した。どうも幸福な結婚とはいえないようだ。
 姉の法事(一か月前に亡くなったといってるから49日か)が姉妹の実家で行われている。姉あてに姉妹が卒業した高校の同窓会の案内状が届く。妹は死んだ姉の代理として出席する。妹は学校のアイドル姉に勘違いされスピーチまでする。あの転校生の男の子も(いまはおっさん)も来ていた。男の子(いまはおっさん)あこがれの君との再会を喜んで連絡先を彼女と交換する。で、妹は姉になりすまして男の子(いまはおっさん)と文通する。
 と、こういう話だが、姉妹の娘二人まで文通戦線に参戦し、話はややこしくなる。
 25年前の高校生の頃の純愛を今も持ち続けている男。その純愛の対象はこの世にいない。恋文をしたためあこがれの君におくる。まるで平安時代かと思わせるような大時代の純愛大ロマンであるが、まったく古さも違和感も感じさせない。さすが岩井俊二である。

親子丼

2020年08月23日 | 料理したで

親子丼や。丼もんは合理的な食いもんやな。おかずとメシが一つの器に入ってて、いっぺんに食える。バタバタしてて忙しい時の昼食にはぴったりや。その丼もんの中でも親子丼は丼もんの基本といえるで。親子丼がうまくできれば、ほかの丼もうまくできるやろ。
 用意するもんはまずメシ。丼つゆ。カツオ節と昆布でとった出汁に醤油、砂糖、味醂で味付けしておく。少し濃いめがええやろ。あと、鶏肉、卵、長ねぎ、三つ葉。
 まず、することはメシを炊く。メシがなければ丼もんは作れん。メシを炊いてる間に丼を食器棚から出す。ハシを用意する。
 鶏肉を切っておこうぞ。丼もんひとつ作るのもいそがしいぞ。ひと口大の食べやすい大きさに切っておく。鶏の皮の苦手な人は取り除いておいたがええ。ワシは鶏の皮は好きやからそのままや。
 小鍋に鶏肉、長ねぎを入れつゆで煮る。あとで卵でとじるとき、もういっぺん加熱するから、そのへんのことも計算に入れて煮るんやで。煮すぎるとおいしくない。
 そうこうしてるあいだにメシが炊けた。丼によそっておこう。さて、仕上げにかかるで。
 親子鍋という丼もん専用の小鍋がある。ない人は小さいフライパンでもええで。それにつゆと鶏肉、長ねぎを入れる。ここで大きなポイント。大切なんはつゆの量。これを卵でとじてメシの上にかけるんやけど、つゆが多すぎても少なすぎてもあかん。つゆだくちゅうてザバザバの丼を好むムキもおるけど、ワシはあれは邪道やと思う。丼の底の方のメシがうっすらと濡れとるぐらいがちょうどええ。50CCぐらいかな。
 さて、親子丼づくりに最大の山場や。卵でとじるぞ。卵は一人分2個。これをハシでくずす。あんまりカシャカシャやらんでも白身と黄身がちょっと分離しとるぐらいがええ。ふつふつと煮えとる親子鍋に卵をかける。ここで全部かけたらあかん。半分だけや。溶き卵のかかった親子鍋にしばしフタをする。このフタする時間が親子丼のできを左右する。これは、もう経験と勘やな。フタを取って、残った溶き卵をかける。これを丼のメシの上にかける。三つ葉をのっける。丼のフタをする。
 牛丼や鉄火丼なんかはフタのない丼でええけど、カツ丼や親子丼なんか卵でとじる丼は絶対にフタつきの丼が欲しいな。丼にフタをして食卓持って行き、食べるダンになってフタを開けたら、卵のかたまり具合がちょうどええぐあいになるように計算して作るんや。
 あ、これはワシの好みの親子丼の作り方や。つゆだくの好きな人はじゃばじゃばにつゆをかけて、おじやみたいな丼にしてもええし、卵のとじ具合はやわらかいのんが好きな人は生卵をかけてもええ。卵かたいめが好きならゆで卵をのっけても別に法律にふれへんで。好きなようにつくったらええで。

アウターライズ

2020年08月21日 | 本を読んだで

 赤松利市          中央公論新社

 東北が日本から独立する話。この手の話しでは井上ひさし「吉里吉里人」と西村寿行「蒼茫の大地滅ぶ」がぱっと思いつく。小生、「吉里吉里人」は未読だが、「蒼茫の大地滅ぶ」は数多ある西村寿行作品の最高傑作だと思っている。
「蒼茫の大地滅ぶ」と本作は東北地方が日本国から独立するという根本のアイデアは似ているが、方向性が全く違う作品である。「蒼茫の大地滅ぶ」を支えているのは「怨」うらみだ。ところが本作は「理想」夢だ。
 未曾有宇の大きな被害を及ぼした東日本大震災。その10年後東北を巨大地震が襲う。その地震アウターライズは東日本の津波を越える大津波を発生させた。再び巨大津波に襲われた東北地方。この大津波の犠牲者は6人であった。なぜ東日本で死者15894人だったのが6人ですんだのか。それは読めば判る。
 被災直後、宮城県知事根元恵美子が東北六県の日本国からの独立を宣言、東北国首相に就任した。
「蒼茫の大地滅ぶ」ではカリスマ的指導者野上高明をトップに東北国は日本国と戦う。本作では女性首相で決してカリスマではない。根元首相は元タレントでアニメのような声でしゃべる。官房長官は男性だが、東北国国防隊トップは女性。この作品魅力的な女性の登場人物が多い。
 東北国をいち早く承認したのは中国。アメリカやロシアも承認し、あれよあれよという間に世界が承認。そして日本国も東北国を承認。独立直後はしばらく鎖国をしていた東北国も開国。日本との交流も始まる。
 作者は東北国を理想の国としてえがこうとしているのではないか。社会主義と自由主義資本主義のいいとこどりをしたような東北国。この通りの国ならば日本から移住したい人も多いだろう。
 阪神淡路の被災者の小生は、「阪神淡路の少女」のくだりで泣かされた。

居酒屋丙寅虎日記 8月19日

2020年08月19日 | 阪神タイガース応援したで
「女将、お酒をもらおうか。ひやで」
「私はバーボンをいただこう。ワイルドターキーをロック」
「しかし、まあ、なんですな。阪神はどないしても巨人に勝てまへんな」
「そうでんな。きのうは菅野ひとり打てんかったけど。きょうは、巨人の繰り出す7人のピッチャーを打てまへんでしたな」
「そうですな。なんたらちゅう安もんの外車みたいなピッチャーが2回でへっこんだとき、きょうはいけるんちゃうかと思うたけど、あきまへんでしたな」
「あとから出てきた6人んも打たれへん」
「こないだ原さんが内野手に投げさせたバカにすんな、ちゅうて怒ってはる人がおったけど、バカにされてもしゃあないな」

居酒屋丙寅虎日記 8月18日

2020年08月18日 | 阪神タイガース応援したで
「大将、ビールや」
「ワシはチューハイ」
「アテ、そやなドテ」
「ワシはズリ」
「菅野と高橋、けっこうな投手戦やったけどな」
「そや。4番の差が勝負の分かれ目やな」
「いっこも頼りにならん阪神の4番大山と」
「うん、頼りになる巨人の4番岡本」
「顔だけ見たら岡本の方がアホみたいやのにな」
「顔で打つんちゃうからしゃあないな」

三国志(十) 五丈原の巻

2020年08月15日 | 本を読んだで
 吉川英治           新潮社

 関羽、張飛、劉備はこの世を去り、さらには関羽や張飛の息子も死ぬ。劉備の後を継いで蜀の皇帝となった劉禪は暗愚。残っている劉備時代の主力武将は年老いた趙雲ぐらい。諸葛孔明ひとりで魏と戦う。その魏の将軍司馬懿が最強のライバルとして登場。孔明VS司馬懿、二人の天才軍師がガチで激突す。
 孔明ひとりで蜀を支えるが、ついに力尽き、諸葛孔明死す。過労死か。孔明死後3年で蜀は滅んだ。
 孔明の死をもって、この長大な物語は幕を閉じるが、作者吉川英治は未練があるらしく、篇外余録で孔明死後の蜀を記している。結局、蜀滅亡後3年で魏も滅んで晋が勃興し中国を統一する。

 星群の会ホームページ連載の「SFマガジン思い出帳」が更新されました。どうぞご覧になってください。

ゴルゴダ

2020年08月13日 | 本を読んだで

 深見真           徳間書店

 妻と子を殺された男が犯人に復讐をする。と、まあ、西村寿行みたいなお話ではあるが、寿行ほど情念で熱くなってない。西村寿行に大藪春彦を薬味としてぱらぱら。それをダシで割ったような小説といえる。
 陸上自衛隊特殊作戦群の真田聖人一尉。実戦経験があまりない陸自の隊員のなかでも実戦経験が豊富だ。数か月前も密かに石川県に上陸した北朝鮮の特殊部隊と交戦し殲滅している。
 真田一尉が東富士で演習中、真田の妻と子、義母が惨殺された。犯人は5人の不良少年。この悪ガキどもは保護観察処分という無罪同然の審判。10か月少年院にいただけで放免。あとはお判りだろう、最強の自衛官真田一尉が、この悪ガキどもにお仕置きを加えていく。
 まるっきり西村寿行だが、寿行ほどの熱気はない。それでもスラスラ読めて、小生のごとき、この手の小説の好きなムキは合格点をやれるだろう。