接種費は無料と言うけれどコロナワクチンの値段を知りたかった。
交渉の妨げになるとして公表されていないようだが、ベルギーの予算担当閣外相の〝うっかり〟ツイッターから漏れていた。昨年12月17日にブリュッセル時事が伝えていた。
それによると、EU委員会と製薬各社との1回分の契約価格は(当時のユーロレート)
・英国アストラゼネカ 約225円
・米国モデルナ 約1,860円
・米国ファイザー 約1,520円
EU委員会は6種類で約20億回分を確保し、加盟国は人口比で購入するという。
韓国のwowkorea(2月10日付け)によると、日本政府はファイザー・独バイオテック、モデルナ、アストラゼネカ・オックスフォード大学などから5億6,400万回のワクチンを先購入し、アジア諸国の中で最大規模の確保量らしい。
「1億2,600万の人口を全て接種しても余る量だ」と伝えている。
こうした情報は外電ばかり。国内では出てこない。日本メディアの衰退ぶりがここにも現れている。韓国叩きには熱心だ。
ワクチンにも“アベノマスク”、“COCOA”のような無駄遣いは無いのだろうか。国際的な争奪戦のなかで、日本は近隣諸国にどう思われているのか。
最近になって、厚労省はひとつの薬瓶からの抽出量が注射器の形状によって変わると言い始めた。
これまで用意した注射器では予定していた6回分ではなく5回分しか採れないという。
近く国内使用承認になるファイザー社製とは1億4,400万回分(7,200万人分)の契約らしいので、実際には7,200×5/6=6,000万人分ということになる。縮小分を新たに契約するのか、注射器を買い換えるのか。知恵を働かし欲しい。
廃棄されるワクチン量を金額換算してみた。
1億4,400万回×1,520円×1/6=366億円
政治スキャンダルと霞が関幹部の忖度の後始末で職員の士気も体力も注意力も落ちてきているとしたら国益の損失でもある。