楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

底が抜けている

2021年02月02日 | 日記

コロナ禍は〝街場の商い〟を垣間見せてくれている。

報道で居酒屋チェーンがサラリーマンでは車や家を買ったりする事でもなければ借りないような大金を回して営業していることを知ってびっくりした。

薄利多売でも経営規模は意外と大きいが、閉店も考えざるを得ないような深刻な影響も出ているようだ。細やかながら貢献してきた頃を想い出す。

このような事例を読んだ。

Aラーメン店は11:00から21:00まで営業していた。最近の1日の売り上げは1万円がやっとだった。

Bラーメン店はA店から近いところで11:00から20:00まで営業していた。やはり売り上げは厳しかった。

営業時間短縮の要請があり、

A店は21:00を20:00にして、協力金を月186万円貰う事が出来て、ちよっとしたボーナスだという。

B店は協力金を貰うことが出来ず厳しい経営状況の中でA店を見つめる。

急ごしらえの対策には制度設計の穴があるにしても、もう1年も経っている。2021予算では課税データに基づく簡便な経営支援策と国民への一律支援給付に作り替える必要があったのではないか。現在の継ぎ接ぎ対策との財源比較の議論が深まらない。

 

件の国会議員は銀座のクラブという別世界の商売ぶりも知らせてくれた。この時期にバッジをつけて訪れるというのもたいした度胸だが、双方とも絶対にバレばれないという自信があったのだろう。

以前に“銀座のママ”というテロップのついたTV画面で「家賃がウン百万円で、国の支援金ではここに座っている女の子に給料が払えない」とビシッと和服を着こなしてコメントしている女性を見た。

この世界も大変だと思う反面、固定費から想像するに日々の売り上げは巨額であり、その中には結構な税金も含まれていると思うと腹立たしく複雑な思いがした。

コロナ禍はこの国の底が抜けてきていることも垣間見せている。選挙は大切だ。