楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

「政局」から「政治」

2020年12月13日 | 日記

 

本当に些やかながら応援することにした。

コロナウイルスの感染拡大で物流が途絶え、世界の飢餓地域がますます深刻な状態に陥っている。日々、多くの子供の命が失われている。原因は紛争ばかりでない。

ソマリアは数年前までは緑に覆われた肥沃な国だったが突然雨が降らなくなったという。ミャンマーではモンスーンの大洪水で食料が失われた。何かがおかしい。

 

この日本でも学校給食が大事な栄養源になっている子ども達、会社の倒産などで路上に出ざるをえなくなった人達が大勢いることに驚く。何かがおかしい。

 

今朝のニュースワイド番組で、コメンテーターが路上で食事を提供しているボランティア団体が東京都から場所退去を求められたことに触れていた。「本来は政治が解決すべきこと」

 

「国民の命を守る」と口では言っても管首相の真剣さ、誠意を全く感じない。適格者でないと思う。メディアは「政局」ではなく、「政治」を追って欲しい。次の選挙は本当に大事だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


医療費負担アップは大問題

2020年12月12日 | 日記

2022年度から、75才以上の高齢者の医療費窓口負担を年収200万円以上世帯で1割から2割にアップすることが決まった。

線引きを170万にするか、240万にするか、スガとヤマグチがホテルの密室で足して2で割った。来年の総選挙と都知事選の妥協の産物だ。

これから我々団塊世代が医療費を使う一方だし、支える若者は減るしで止むを得ないかなとは漠然と思ってはいたが、根拠は何も無いクセモノだ。

 

調べてみた。日本の医療費の負担割合は「公費」が凡そ4割、個人と事業主による「保険料収入」が5割になっているらしい。

国は、公費の部分は「公定料金は安く」という論理を逆手にとって負担割合を抑制し、医療費が増えれば個人に振り向けるというカラクリを続けてきた。

日本の医療設備機器の値段は先進国でダントツで高く、病院経営は赤字体質にあるという。コロナ禍でより顕在化している。

 

健康保険税を徴収しておきながら、診療の時は追加で窓口負担を求める国は少なくともヨーロッパ先進国には無いとのこと。あっても少額という。

その保険税も月収139万円以上は一定であるため、高額所得者の「応能負担」が機能していないという問題がずっと指摘されている。所得の累進課税が効いていないことと同じ構図が隠されている。

 

今回の「税制改正大綱」は目先の運用手直しだけで、「法人税率の引き上げ」「所得税率の累進強化」「消費税の廃止」などの基本的な課題には全く触れられていない。

管首相のアタマの中は携帯電話とオリンピックで満杯。突如、総理になったので〝国造りの大綱〟は何も無い。

物分りを良くしていると、医療費保険制度も崩壊し、〝百年安心年金〟の二の舞にならないとも限らない。被るのは国民。

政権を変えないと湯水のように税金を無駄遣いする自・公にこの国が壊される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ラジオの生活

2020年12月11日 | 日記

全国のラジオ放送が聴けるネットラジオレコーダーアプリ(有料)で東京のニュースワイド番組、京都の時事解説番組、福岡の音楽番組などを録音したりして聴いている。

ところが12月2日の午後に突然、生放送が聞こえなくなった。アプリの故障かと、数日間、様々な修復操作を試みたが改善されない。販売会社にメールで問い合わせても受付したこと以外に回答が無い。

 

悪戦苦闘していてアプリが全国放送をネットしている「Radiko」(380円/月)にログイン出来ないことが原因らしいと判った。Radikoがセキュリティ向上のために2日に仕様変更したのだ。

アプリ側が修正版を出すまでは待つしかしようがないと、無料の「らじれこ」を使ってみたら、これがなかなか優れものだ。録音予約・再生、過去番組の再生・録音などが出来て操作も簡単だ。

 

丁度、慣れかかった9日にネットラジオレコーダーアプリを販売しているGING社のHpにアップデート版がリリースされて問題は解決された。1週間ほどモヤモヤ感があったが、暇つぶしとアタマの体操になった。

携帯電話の値下げの次はNHK改革とやら。やることがせこいが、EテレとBSは残して欲しい。情報はラジオが時間もたっぷりかけて内容も充実している。NHK受信契約を選択制に変えれば菅政権を少しは見直す。

 

【Ging社のメッセージ】

https://ging.co.jp/information201209-2.html

 


鮭の飯寿司づくり

2020年12月10日 | 日記

 

師走に入ると鮭の飯寿司を作る。気温が下がって良い。

年の暮れから正月にかけて食べていると幼い頃の家族団らんの風景が浮かぶ。

白い麹の中の鮮やかな鮭のピンク色が新年の気分にしてくれる。

 

門前の小僧でレシピは目見当の記憶ですが、チャレンジしたい方は参考にどうぞ。因みに我が家では私しか食べません(笑)。

【作り方】

1.塩鮭(脂肪の多いトラウト系でないもの)の半身を薄い酢水に一晩漬けておく。

 

 

2.かま、中骨、ひれ、尾などの硬いところを除き、一口大のぶつ切りにし、軽く塩を振る。

3.大根半分、人参1本、生姜1個、キャベツ半分を千切りにし、刻んだ鷹の爪、塩適量(150g程度か)と一緒に混ぜておく。 

4.焼酎で殺菌した寿司桶に「冷ましたご飯2合」「麹1.5袋」を一緒にしたもの(手に酢水をつけると作業がしやすい)と「2」、「3」をサンドイッチのように重ねて漬け込む。

 

5.強めの重しをかけて物置などの冷暗所に置いておく。

6. 2週間後くらいにに寿司桶をひっくり返して水切りを1週間したら出来上がり。

※水切り~「重し」の上に蓋をした状態で桶をひっくり返して置く。私は風呂の洗い場にひと晩放置して、翌朝にムロに戻している。

材料費は2,000円程度。スーパーで買うより相当安く味わうことが出来ます。

 


2020年12月07日 | 日記

冬の渡り鳥を待っているけれど、まだ来ない。

いつも来る雀をよくよく観察すると喉の辺りと眼の下あたりに黒い毛があって、めんこいものだ。一緒に餌を啄む。

一時、姿を消したことがあった。ウイルス感染説もあったような。。。

 

 

生物学者の福岡伸一氏によると、細菌もウイルス感染して病気になるという。ある細菌のDNAを調べていたら不思議な繰り返し配列があることが発見され、後になって免疫システムの一環であることが判明した。今日のゲノム編集技術に繋がったという。きっかけは日本人だった。

タンパク質を合成出来る「生物」と出来ない非生物の「ウイルス」の関係はどちらが先にこの地球に出現したかまだ解き明かされていないが、ウイルスの中にはタンパク質合成に関わる遺伝子を持っているものもあるという。遺伝子は親から子へタテに伝わるが、ウイルスの宿主からヨコ移動したと考えられている。

 

養老孟司氏によると、ヒトの遺伝子の3割程度がウイルス由来という。新型コロナウイルスが人間に何をもたらしたか、やがて解明される日も来るのだろう。

これだけの犠牲者が出ている。有益な発見、遺伝子レベルの有望な技術の確立に繋がって欲しいものだ。

 

 


予定調和報道で幕引きは認められない

2020年12月06日 | 日記

「〝桜事件〟は安倍秘書を略式起訴して罰金刑で終わり」

こんな記事がメディアでさかんに流されている。過去の同種事件の結末からそうなるのだという。安倍政治になってから目につく検察とマスコミの〝予定調和報道〟であり不愉快な気分だ。

誰を呼ぶか、安倍夫婦が長く、深く関わってきた大行事である。常識的に経費の処理法を「知らなかった」ということにならない。

居酒屋の飲み放題コースのような会費で都内の一流ホテルが会場費も含めてセットしてくれるはずも無い。誰が考えても安倍氏のこれまでの発言は「嘘」である。

 

検察〝リーク報道〟によると、ホテルが政治家の財布である「資金管理団体」に出した領収書が破棄されていたということだ。知られたくないカネであることを如実に示している。

政治資金に詳しい神戸学院大教授の上脇博之氏によると、領収書のいらないカネは「文書通信交通滞在費」か「官房機密費」ではないかという。使途を詮索しない所謂、“渡しきり”というカネだ。

会費の不足分を補填していたことを第Ⅰ秘書が認めている。政治資金収支はゼロなのだから会費補填支出をしていたということになれば、財源はどこから持ってきたのだろう。「裏帳簿」しか考えられない。800万円を超える財源は一体何なのか。この事件の大きなヤミだ。

 

「やっぱりこれで幕引きか」と〝諦めの世論〟が形成されている。しかし、明らかに総理大臣の便宜供与であり、政治資金規制法、公職選挙法違反が問われる事件である。額の大小ではないし、〝前例踏襲〟でもない。社会的な責任、影響は極めて大きい。

市井の素朴な疑問を解明するために、検察は強制捜査に踏み込んで欲しい。安倍氏が国会で「知らなかった」と虚偽答弁を謝罪し、ペコリと頭を下げて落着などということになってはならない事件だ。

 

 


忘年会の無い年の暮れ

2020年12月04日 | 日記

『討ち入り蕎麦会』の中止はがきが来た。

 

 

師走の雪がうっすらと積もる頃、打つわけでも無いただの蕎麦好きが近所の蕎麦屋に集まって、一年を振り返る。会員は40名ほどで出席率は半分か、高齢化が進んでいる。

赤穂浪士の羽織を着て、会長さんの挨拶が終わると山鹿太鼓の合図で乾盃する。ホロ酔いになったところで粉屋さんから今年の蕎の作柄、お医者からは健康ワンポイント、新会員の人から自己紹介と続く。

 

途中で店主からその日のメニューの紹介がある。今は先代の息子さんだ。石臼挽き、田舎太打ち、更科細打ち、梅や柚の風味の冷たい蕎麦が椀子で振る舞われ、〆は温かい鴨蕎麦。年に一度会う人が殆どだが、もう何十年も参加させて貰っている

土産の折り詰めと何故か塩胡麻せんべい、それに翌年のカレンダーを抱えて今年も元気に出席出来たことを喜び家路につく。何もしなくてもあっという間に過ぎる一年のひと区切りだ。

 

コロナで忘年会は軒並み中止。大学Rugby部OB、昔の職場の仲間、近所の先輩と友人・・・。皆さん元気だろうか。団塊の団結は強いがリモートをやる世代では無い。

“Withコロナ”とか何とか言っても、政府は個人へのお願いと知事への責任転嫁に終始し、大局に立った基本対策をサボッてきた。

その間に命とともに、“With仲間”の慣習が消えてゆく。

「検査」、「隔離」、「医療」、「生活保障」に2020補正予算と2021予算を思い切って投入すべきだ。先に灯りが見えなければ今のような暮らしは長く続かない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


政治の季節

2020年12月03日 | 日記

菅総理大臣を見ていると、何を言いわれても考えは変えないという信念は伝わってくる。良く言えば一徹、悪く言えば頑固、意固地。我が身にも当てはまる。反省しなければならない。

何が何でも数で押し通すという、頑固だけでは済まされない政治手法が安倍前政権から続いている。国会運営も野党と協調する気は毛頭無く、そもそも開かない。

その結果、政権に「何を言っても無駄」という諦めが社会を覆い、ズルズルと間違った方向に向かっているようで不気味だ。

 

そんな中、思想家で武術家でもある内田樹氏が今年の1月に没後50年の三島由紀夫のドキュメンタリー映画に寄せた一文を目にした。洞察力に優れた内田氏が現状の認識といずれ世の中は変わると述べていて少しホッとした。

「政治的であること」と「非政治的であること」について、個人的な定義だと断った上で、次のようなことを書いている。

 「政治的」であるというのは組織に属して運動しているといった外形的な兆候をさすのではない。自分個人の生き方が国の運命とリンクしているような「気がする」ということだ。(略)世界的なパンデミックになれば、自分の健康も保ちたい。でもそれはあくまで世界の運命が自己の運命に影響を与えるという一方通行の関係にある。「政治の季節」ではこれが逆転する。(略)自分が何をしようとしまいと、世界は少しも変わらない。だから私はやりたいことをやる。そいうふうに考えることが「合理的」で「クール」で「知的」だと思ってる人のことを「非政治的」と私は呼ぶ。

つづいて、三島由紀夫と関連付けして、

 「自分には余人によっては代替し得ない使命が負託されている」と感じる若者達の群れの登場に立ち会うことになるだろう。その気配を感じる。

と結んでいる。

 

現代日本は「非政治的な季節」の中にいるという。権力の腐敗、COVIT-29によるパンデミックの発生が「政治の季節」を呼び込む嵐になるような気がする。

 

✦内田樹 Blog 『政治の季節』✦

http://blog.tatsuru.com/2020/01/29_1058.html

 


諦めが蔓延する社会

2020年12月01日 | 日記

このままお蔵入りかと思っていた『桜』疑惑が再びマスコミ、国会で取り上げられている。発端は読売新聞のスクープ、続いたのは何と政権寄りのNHKというから何やら検察との出来レースのような気もする。足で稼いだ感じがしない。

 

「関係者」「周辺」からの情報として、“無い”とされていたホテルからの見積書と領収書があること、その領収書は破棄されたこと、安倍事務所が総務省に政治資金収支報告書の記載法について問い合わせしていたことなど、核心に触れることが報道各社の競争で明らかになってきた。

 

「関係者」は検察と思われるが、聞き慣れない「周辺」は官邸か、ホテルか、事務所か。はたまた霞が関か。まだ漏れて来ない。読売だけが握っているのか。益々、落としどころが見えてくる。「安倍総理も菅官房長官も秘書に騙されていたんだ」と。

 

知りたいことは、会食の実費と会費の差額補填の原資だ。後追いとはいえ、国会であれほどの一種の精緻さをもって虚構を築いたのだから余程表沙汰になっては大変なことだったのだろう。

 

最近、ジャーナリストの一部に「原資は官房機密費ではないか」という推測があるそうだ。官房長官が一手に管理するヤミ金だ。会計検査院の調査の対象外であり、外国からの賓客の接待などにも使われる。ベールに包まれた使途は30年後でなければ日向に出ない。

 

会場となったホテルでは様々な政府関係の公式行事が開催される。それに伴う経費が国の予算から振り込まれる。裏の機密費が使われたとしたらどのように潜り込んだのか。興味深いところではある。

 

『森友』疑惑では大阪地検がさんざん期待を持たせて真実を闇に葬った。機密費かどうかは別にして、法律関係者の「安倍首相の立件は難しい」との見方を基に、真相究明を求める世間の諦めを誘うような記事が既に載り始めている。「周辺」の術か。

 

ジャーナリズムにお下がりネタではなく、足で稼いだ骨のあるスクープを期待するのは巨大な権力を相手に無理というものか。諦めさせる政治を止めなくては。1票は何ものにも増して強い。