ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「新地橋」「澪つくし」「たからもの」「元気でいてよ、R2-D2」「男と女、なぜ別れるのか」

2013-12-17 16:55:28 | 
北原さんの遺作ということで「たからもの」を知って、
その本が来る前に前5冊を読み通すつもりだったが、4巻だけまだ読んでいない。
木戸番小屋シリーズ3、5、6巻を続けて読んだ。


「新地橋」  北原亞以子  講談社文庫  1998.9.15

「澪つくし」        講談社   2011,6,7

「たからもの」       講談社   2013,10,16

 労り、助け合う市井の人情。
 すっきりと解決しないことのほうが多いが、
 仕方ない、のではなく、温かい。

 生きてゆくことにつきまとう
 寂しさ、口惜しさ、腹立たしさ。
 つめてい雨の日に、傘をさしかけてくれる。

 そばにいるだけでホッとする、そこにいてくれると思うと安心する。
 何も聞かないで寄り添ってくれる。
 押し付けがましくなく、一緒に笑って泣いてくれる。

 でも、いざというときは頼りがいがある。
 そんな大人でありたいが、中々むずかしい。


「元気でいてよ、R2-D2」  北村薫  集英社  2009.8.30

 帯より。

  取り返しのつかない、色んなこと。 
  今までもいっぱいあったし、これからもいっぱいあるんだろう。

  忘れられない苦い記憶。
  知ってしまった笑顔の裏側。

  唐突だけど、《彼に抱かれてもいい》と思ったね。
  別にさ、彼が生きている時は何もなかったんだよ。
  もう、どうしようもないことだから……かも知れない。
  欲しいものって、いつも、手に入らないものだったりしない?
  結局、百万年ぐらい探さないと、
  あたしの相手って見つかりそうもないわ。
  ……そういうわけだよ。R2-D2。

 かなり意味合いは違うけど、柏葉幸子の「ブレーメンバス」を思い出した。
 淡々とした筆致で、ドキッ、ピリッとする内容の短編集。


「男と女、なぜ別れるのか」  渡辺淳一  集英社  2013.10.30

 新刊の棚にあったから手に取ってみた程度。
 いまさら、そんなことをわざわざ書くの?って感じ。

 渡辺さんの場合、様々な経験を経て、薀蓄を述べたくなった感じかな。
コメント
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