旅の二日目、
高尾山もチラッと考えていたけれど・・・
紅葉も見ごろが終わったこの時季、
しかも、足の調子がイマイチおもわしくなく、ハイキングだけではつまらない。
最初から一番候補だった大山に決めた。
良弁さんが開祖という。
東大寺が建立された時代から、この山に信仰があったのだ。
丹沢山系とはいえ姿の美しい独立峰に、ヒトは人知を超えた存在を感じたのだろう。
宿から駅に送ってくれる車の出発時間が思いのほか遅く、
その分、朝はゆっくりできた♪
電車の時間は調べてなかったが、なんともスムーズな流れで小田原で乗り換えた。
伊勢原でも、直行便のバスがすぐあった。
大山には昼頃に到着。
ケーブル駅まで15分という石段の両側に店が並んでいる。
江戸時代から連綿と続く講の御師の宿らしいものも多い。
御師の名前が堂々と掲げられている。
玄関周りや、柵を作る石の一つ一つに、講のメンバーらしい人々の名前が掘り込まれている。
繋がりが長く続いていることの素晴らしさを思う。
ここに来たからには、豆腐料理を食べなくちゃ♪
しし鍋の看板もあった。
御師の宿兼食事どころの一軒に入った。
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ステージ付の広い座敷に通された。
私たちが最初の客で、誰もいなかったのに、
見る見るうちに数組入ってきた。
冷奴、ゴマ豆腐、白和えなどの豆腐会席と、しし鍋を注文。
さすが、豆腐がしっかりしている。
猪肉はけっこう柔らかくて食べやすかった。
更に石段を登るとケーブル駅だ。
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急勾配を上る。
どんどん標高が上がる。
見晴らしがいいが、遠くは薄曇で相模湾が見えないのが残念。
また少し石段を登ると、阿夫利神社下社だ。
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この段階で、右足首がかなり痛くなっていた。
鎮痛剤は飲んだが、段を上るたびにズキズキする。
頂上から下山した方に聞いたら、登っても富士山は見えないと仰る。
登山は断念した。
獅子の像があった。
大きな岩の上に獅子がいて、周りの子獅子がかわいい。
下の方に、干支の像が並んでいた。
来年に因む午は、こんな感じ。
もうちょっと、生き生きしてる方がいいな。
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登れないならせめて、下ってみよう。。。
ということで、歩いて下りることにした。
しかも、何とも急な男坂。
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途中で大山寺に寄れると思っていたが、男坂はケーブル駅まで直行だった。
途中で、マイクを通したお経が聞こえてきた。
下りたら最後、もう、くたびれはてて(笑)、登る気はしない。
ケーブル駅の近くに、寒さくらが咲いていた。
ちょっと寂しげで可憐。
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頂上にこそ登れなかったが、
時代小説などに登場するたび気になっていた大山に行けて良かった♪
あれっぽっちで、かなり足にきたのが情けない。
階段を下りるのと平地を歩く動作は大丈夫だが、
上る動作は拷問のようだった。
去年の夏からおかしくなった足首は、完治しないだろうと言われている。
上手く付き合っていくしかないなぁ・・・
それでもこの後、横浜や目黒川沿いでクリスマスイルミネーションを楽しんだわけで、
我ながら、よくぞ歩けたものだ。