「金春屋ゴメス 因果の刀」 西條奈加 新潮社 R5.8.1
ゴメスの3作目、文庫本。
サクサク読み進めた。
江戸国からの阿片流出事件について、日本から査察が入った。
団長は大御所議員の印西茂樹。
江戸城で評定が開かれる中、印西は秘密裡にゴメスに接触し、江戸国の開国と明け渡しを迫る。
印西の目的は江戸国深くに眠る白緑石で、この資源を元にロケット燃料を開発し暴利を貪る算段だ。
拒絶すれば江戸国は消滅ーー。
建国以来の危機に襲われる江戸国を守りきれるか。
「自己肯定感って、どうやったら身につくんでしょうね?」
「もちろん、子供を褒めて褒めて褒めちぎることね」
「サムライ文化が庶民に根付いたのは、明治以降と言われてます。つまり江戸時代には、庶民に広まってなかったことになりまーす」
「侍の時代が終わってから、侍文化が一般化したというのか?」