ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

圧巻!!岡本太郎『明日の神話』が渋谷マークシティに。

2008-11-23 09:11:27 | 



渋谷マークシティに岡本太郎の幻の大作「明日の神話」が鎮座していました。
駒場に行くために京王井の頭線のあるマークシティに行くとそれがありました。
突然登場した縦5.5メートル、幅30メートルの壮大な壁画に面食らった






不覚にも知らなかったのですが、
岡本太郎(1911~96)の原水爆を題材にした巨大壁画「明日の神話」が17日、
常設展示場所となるJR渋谷駅と京王井の頭線渋谷駅の連絡通路で一般公開された。







「明日の神話」は、岡本太郎が原爆さく裂の瞬間を描いた壁画作品。
1960年代末にメキシコの地で描かれた後に所在不明となっていましたが、
2003年にメキシコシティー郊外の資材置き場で発見されました。
その壁画を日本へ移送し修復、これまでは東京都現代美術館で公開されていました。

岡本太郎記念現代芸術振興財団では、
岡本太郎生誕100年の2011年を目指し再生した作品に相応しい恒久設置場所の選考作業を進めてきましたが、結局ここ渋谷に決まりました。





何しろこの大作、あまりのスケールに僕のデジカメには収まりきれません 
マークシティーの設置場所には黒山の人だかり。
警備員が壁画の前に常時警備にあたっていましたが、悪意のあるものにいたずらされなければいいが…と、心配になりました。


太郎の〝芸術は爆発だ〟を余すところなく表現できている作品です。
赤と黄色と青の生々しい原色の色使いと豪快に描き上げる筆致の迫力は、
見る者を圧倒します。
原爆炸裂の瞬間。
20世紀最大の人間の愚行、悲劇、灼熱の地獄の有様を示して余りあるようです。
太郎の〝怒り〟〝糾弾〟〝絶望〟の思いを鬼気迫る迫力で感じ取れました。

岡本太郎。凄まじい魂の芸術家です。




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4 コメント

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迫力がありますね。。。 (ちぇりー)
2008-11-23 12:29:26
岡本太郎の作品は、群馬の水沢うどん屋さんにたくさん展示してあり、うどんを食べながら作品を見学した事があるんですが、どれも大迫力

なんだか1つの枠に収まりきらないような爆発力といいますか。。。

ところで渋谷は色んな人が行きかう街。

悪意や酔っ払いの人がいたずらをしない事を願いたいですね。。。
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凄い芸術家です (dragon21)
2008-11-23 17:02:38
こんにちは、ちぇりーさん。

青山に岡本太郎美術館があります。
生前の自宅がそのまま美術館になっており、
造形作品が所狭しと飾られています。

この「明日の神話」は、候補として広島、大阪、
渋谷とあったらしいのですが、太郎の住まいが
ここにあったことから渋谷に決まったようです。

しかし多くの人が行きかう渋谷駅に展示するとは
本当に驚きました。管理が大変そうです。
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ついに公開! (ミキ)
2008-11-23 17:05:48
広島も候補地に挙がっていたみたいですが、
やはり多くの人が見れる環境に設置して正解だったと思ってます(^^)

でもいたずらされないか、少し不安ですね。
保護用のガラスとか柵はあるのかな・・・?

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警備員のみでした (dragon21)
2008-11-23 17:59:50
こんにちは、ミキさん。

そうか。ミキさんは広島でしたね。
広島の皆さんには申し訳ないです。
テーマは〝原爆〟であったし、十分資格はあったと思います。

大阪は大阪万博の太陽の塔との関連だったようです。

見たところほぼ〝素〟のままの展示です。
正面に警備員が1人立っているのみでした。

しかし「明日の神話」というタイトル、意味を考えるにつけ、
脳ミソが痛くなります。
神話は過去のものなのに明日のという。
時間の逆行という逆説…
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