艦長日誌 補足(仮) 

タイトルは仮。そのときに思ったことを飲みながら書いたブログです。

100万回生きたねこ

2007年12月09日 23時39分19秒 | 
 一人で飲んでいるとさ~、音楽聴いたまま一時間くらいは平気で経っていて、「あーもう早く寝ればいいのに、俺」って思う。
 一人でボケボケしている時間って、意味のないことだと思うんだけど、そのボケボケしているときに考えるのは、誰かとボケボケ過ごした時間のこと。だいたいは。


『100万回生きたねこ』 佐野洋子 作・絵

 たしか、去年の今頃に買った絵本。絵本を買うことはあまりないのだけど、病院なんかに行って待合室で呼ばれるのを待っているあいだに「子供はどんな本を読むんだ?」くらいの興味本位で読んだりはする。

 この本は、ある日一人でモスバーガーに行って、モグモグ食べながらなんともなしにそこにあって手にした本。

 モスでは、以前はホットチキンバーガーが大好きでした。辛くてジューシーでなんせフレッシュトマトのソースだし(それと山ぶどうスカッシュをチューチュー飲みながらダラダラするのが休みの日の定番だった)、よく通ったものだが、それがメニューから外されたのをきっかけに「俺という人間がいることを知りながら、モスも思い切ったことをしたもんだぜ。後悔するなよ」と思って以来あまり行かなくなった。

 で、絵本なんだけど。最初流し読みのつもりで眺めていたのだけど、「これはッ!」。
 かなり有名な絵本らしいですね。会社で「このまえですねー、すんごい面白い絵本読んだんですよ!」と言っても誰も知らなかったんだけど、本屋に行くと平積み。

 あまりに衝撃的な(なにが衝撃的なのかは、たぶん読んだひとによって感想が違うと思うので、僕もあえて書きません)絵本だった。
 普段は飲みながら相手の話を「ふんふん」と言って聞いているばかりの僕も、思わず「このまえ、すんごい面白い本を読んでさ~」なんて話をした。「その本知ってます」

 そのとき、たまたま僕らのまえのカウンターで野菜かなにかを切っていた居酒屋の店員さんが「それってもしかして『100万回生きたねこ』じゃあないですか!?私も幼稚園のとき読みました!」と話に割り込んできた。店員の割り込みには基本的に「すっこんでろ!」と思いながらも「そうですか~」とけっこう大人の対応ができるようになった自分ですが、このときばかりは「え~!本当ですか?!あれ面白いですよね!」みたいな反応をした気がする。

 よね3、必読です。斜め読みでも充分読めますw 字も少ないし。

 冬はどうしてキライなのかというと、日が暮れるのが早過ぎるんだよな~。あっという間に夜じゃあないか。
 やっぱ俺もホントは、普段「ふーん」とか「へー」しか返事しないけど、やっぱそれでも空気と風の心地よいポカポカした陽の中で、他に誰もいない桜の木のしたで仰向けで眠りたいと思う。(それはたしかに普通に花見です)
 ベンチでフラペチーノでもゆっくり飲みながら、ただ座って、話をして、そんなんでも全然いい。

 どうしてどうしてあてもなく歩くんだろうな。僕にしかできないことってなにかあるんだろうか。
 『100万回生きたねこ』を読んだときにもそう考えたし、今でもそういうことを考える。たまに。