艦長日誌 補足(仮) 

タイトルは仮。そのときに思ったことを飲みながら書いたブログです。

それでもやっぱりストラトキャスター

2007年12月03日 23時15分06秒 | 個人日誌
 もんのすごく大変なんだけど、iTunesに曲を入れなおそうかな~と少しだけ考えました。いや、やっぱ面倒だな~。

 みなさんPCにどのくらい曲入れてますか?僕は1500曲くらいだったんですけど、聴かないまま消えてしまったものも相当ありました。ツタヤで借りてきて、とりあえず落としたけどそのまんまとか。

 今、突然聴きたくなったのは、ガンズの『USE YOUR ILLUSION II』です、断然。


 『USE YOUR ILLUSION II』 Guns N' Roses 1991年発売イエーイ、ドコドン!

 このアルバムを聴いたのは高校生のとき。
 当時、仲間内でバスケをやるのが大流行で、僕もみんなもヘタだったけどワイワイやるのが楽しくてただつるんでいた。
 お弁当は二時間目が終わったらもうなくなっているくらい食欲も旺盛な成長期真っ盛りだったので、昼休みの時間もひたすらバスケ。

 同じクラスで、左利きでやや小太りの、でも柔道部の部長だから力はすごいってやつがいて。バスケをすると、彼は左でしかドリブルできないから、どんなにフェイクを入れてもどっちにかわすかバレバレ。
 その点、僕のドリブルは、なんせ目が細いから視線が読みづらく、次にどう動くのか判断できないかも。パスなのか、パスとみせてそのままカットインなのか、折れるのか、折れないのか。柔道部の彼は力任せに阻止しようとする。ボールに向かって出した手が僕の顔を掠めて、血がダラダラ流れるくらいの切り傷を作ってくれました。よけられない僕も悪いんだけど。
 まぁ、つまり、バスケはどっちもあまり上手くはないんですね。

 ある日そんな彼の家に何人かで遊びに行くと、部屋にはギターがあって。
 「ちょっと弾いてみてよ」とお願いすると、Gibson(その下に兄弟ブランドありましたよね?なんて名前だったかな?)のレスポールをぐいっとつかんで、「適当にこんなので」とか言いながら、めちゃんこ上手いんだよね。指が驚くほどの速さで弦の上を滑るのなんのって。


 たしかこんな色だった。

 彼は高校を卒業したあと、一人東京の音楽系専門学校に入学し、学生としてギターを勉強。新聞配達のバイトをしながら学費をまかなっている…ってのが、彼がそのごどうしているのかを聞いた最後だった。

 うまいなーすごいなーとあっけにとられる僕に、彼が貸してくれたのが『USE YOUR ILLUSION II』。そのときまでガンズなんか知らなかったし。

 最初に聴いたときは正直なにも思わなかった。「でもせっかくだしテープにダビングしておこうか」くらい。
 きっかけはなんだったのか思い出せないけど、ある日聴いていると突然頭を殴られたような衝撃に襲われました。「なんだこれ!なんかすごいぞ!」

 知らないものって、とっつきにくいというか、知り合ったばかりのひとにも、とりあえずは探り探りの会話っつーか、それでもそこに今の自分と共通なものを一個でもみつけた瞬間にイキナリ好きになるものってあるじゃあないですか。

 当時の僕は、特に目標もなく、ギターを買いました。誰やどのバンドをコピーしようとかそんな野望はなく、一人でずっと遊べる趣味としてギターはおもしろいかな~と考えて。あんまり器用なほうではないので、かつ人の目は気にするほうなんだけど、一人でやっていれば誰にも文句言われないし、歳をとっておじいちゃんになってもずっとジャカジャカ遊べるし~なんて思って。

 学校帰りに自転車でギターショップに行って、ピカピカのギターを見ては「高いよ、でも欲しいな~」なんてため息ついて、なぜかピックだけ買ってみたり、ギター関係の本だけ買ってみたり。挙句には質屋に行って中古ギターも見ていたね。

 当時はバイトもしていなかったし、かといって勉強もしていなかった僕は、お金もないし、新聞もねぇ!雑誌もねぇ!たまにくるのは回覧板!オラこんな村ヤダ~だったので、とてもとても何十万もするギターは買えません。
 こつこつおこづかいを貯めて、やっと買ったのはストラトキャスター(メーカー不明)19800円。この19800円って微妙に2万を切るあたりが泣かせます。


 もうね~、何回も店をウロウロしながら、たいして知識もないのに「このギターの色がいい、この形がいい」なんてぼんやり考えていました。
 色も形もシンプルであるべき。黒という色は個性がないというか、ドン!と衝撃とともに訴えるインパクトはないとは思いますが、ちゃんと磨いてあるツヤツヤの黒はかっこいいし、黒髪の女のコはうっとりするほどキレイで好きなので、これ。

 あまりひとに話したことないのですが、小学生の頃にエレクトーンを習っていた。(夕方に一人で札幌駅近くの教室まで歩いて、夜帰ってくる。当時の札幌駅周辺は夜道も暗くて、まだ7歳とかの僕には怖かったなー)だからギターを始める前からコードとか音符は読めた。つーか楽譜は学校でも習うか、普通に。
 初めてのタブ譜も、見てればなにをどうすればいいのかは理解できたんだけど、理解しても指動くかどうかっつー話で。

 理解できると面白いもので、今までなんともなしに聴いていた曲も「え!?なにこの音!かっこいい~これがチョーキングか~」って頭じゃあなくて体で感じられるようになる。へぇ~ライトハンドってこういうやつを言うのかー。エフェクターってなんだ?
 若いってすごいよな~。興味が湧くと止まらないよね。もう毎日ギターに触らないと落ち着かない。学校から帰ってくると、制服のままでまずギターを抱えて弾く。あぐらをかいて、足でスコアを押さえて、それを見ながら「こんなの弾けるわけない」とか思いながら。(今では会社から帰ってくると、まずビールを冷蔵庫から出してのみ出す毎日…)


 ちなみに弦はアニーボールを使ってました。何種類もあるけど、レギュラーな太さのやつ。写真では黄色いのがそれです。

 せっかくのエレキギターだけど、電気を通して弾くとノイズがすごくて。普通は右手で、なんていったかな、ほら、アレ。ちゃんと手首近くでアレを押さえて弦がびびって余計な音を拾うのを防いだりするじゃん。
 それがうまくできないかった。だから、それからしばらくして買ってきたYAMAHAのアンプにもほとんど繋ぐことなく、ただジャカジャカと。

 アルペジオが入っている曲を弾くのが好きで。アルペジオなら、直前にはじいた音が残っていてもそれもいいカンジに和音になるから、楽だし。

 今はもうやってません。かれこれ6年以上触ってない。実家に置きっぱなし。ネックも薄汚れて、奇麗だった黒のボディも艶はない。赤とかもかっこいいけどさ~、やっぱ黒でしょ。
 でもコマイちゃんのサンバーストのテレキャスターもかっこよかったなー。

 このアルバムは何度聴いても飽きない(そりゃあそうか。好きなアルバムの条件って、何回聴いても新鮮ってのが必須条件ですね)全体的に当然ロック。ロックだけどイメージは複雑で一貫性はなくて、そのくせイッちゃってて、それなのにはちきれないなにか壁があって、全体的には物悲しい雰囲気だなーって僕は思うんだけど。
 特に好きなのは『Civil War』『Knockin' On Heaven's Door』のカバー、『Shotgun Blues』『Don't Cry』。 
『Don't Cry』のスラッシュのソロのパートはいつ聴いても、「すごいすごい!」って思う。この部分は別段なにかテクニックのあるフレーズでもないんだけど、なんかもうギターの音に切なさがギューンとなる。
 
 いつかまたギターを買いたいな~と思う。そしてまた、一人で楽しめる趣味にしたいと思っている。
 ガンズやるなら、もちろんレスポールなんだろうけど、たぶん買うのはまたストラト。Fenderの。しかもカラーも同じものを買うだろうな。