九州の旅行を終えてからも、もう一回食べたいな~馬刺し、行けなかった鹿児島にも行きたいな~、もうどこか旅に出たいわ~とふつふつと思っておりました。
3月は三連休もとれたので、これは行くしかない( ̄Д ̄)ノ
ですが、やはり九州はちょいと遠い。
もうねー、ぼくいつもいつも言ってますけど飛行機キライなんですよ。すぐ遅れるし、欠航するし、それにたいしてなんの保障もお詫びもないからね。(「機材繰り」ってなんなのっ。繰りまくれや)
飛行機抜きで九州は難しい。
だが、広島ならどうだっ!新幹線で行ける。広島なら牡蠣も美味いだろうし、厳島神社って一回行ってみたかったんだよなァ~。
山口県もいいとこらしいですよ、先生。北海道からみる日本海と、山口からみる日本海はまた趣きも違って、景色もいいらしいです。
いろいろプラン練っていると、ふと「京都もいいな」と急に思い立ちました。桜の時期だし、京都は一番いい季節なんじゃあないかな~。
思えば京都には一度しか行ったことがない。それも修学旅行で。
当時17歳くらいのぼくなんかがさ~、京都の神社仏閣の厳かな雰囲気や、侘び寂び、はんなり具合なんか分かるわけもなし。
今この歳だからこそ見えてくるものが、京都にはあるんじゃあないかな~と一人浸りつ、行き先は京都に決めた。
旅程は3月23日日曜から25日火曜までの二泊三日。
今回の旅行、一人です。ことわっておきますが←だれに?
なんかねー、誰にも告げずにふらりとしてみたくて。
まずは辻堂から東海道線に乗って小田原まで。電車で30分ほどでしょうか。
辻堂から横浜とか川崎の方へは割と多く電車に乗ることもありますが、小田原方面は記憶にある限りでは10年振りくらい。
J郎さんと小田原でかまぼこ買って、「これつまみにして今晩飲むか~」なんて遊んでいたとき以来。
新幹線に乗るための駅として、新横浜、品川という選択肢もあったのですが、辻堂~小田原の間の車窓からの眺めを楽しみたかったんです。「あ~、いま相模川渡った~。これが大磯か~。二宮か~」とのんびりしながら。
小田原着。新幹線は9:36の発車。時間に余裕持ちすぎて、小田原で一時間弱待つ。ちびちびとコーヒーを飲む。
新幹線ってさ~、ひかりとかこだまとかしじまとか、種類あるじゃん。あまり乗らないのでどれが早くてどれが便利なのか知らない。
今回乗ったこだまは、各駅停車のため時間はとてもかかるのですが、そこはあえて。だってここも楽しみたい、車窓からの富士山とかさ~。
いいねー。ぼくの登った富士山。
静岡や愛知など、ほとんど知らない土地の街並みや「わー、なんか大きな川だ~」なんかを眺めているのが楽しかったです。
ちなみにこだまでは14号車だったかの一番前の座席だったのですが、電源がついている。携帯を充電できるしすごいね~、すごくない?と、先日show先生と飲んでいるときに話したら「ひかりなら全席に電源あるよ」と教えられました(;^_^A
京都着、12:44。三時間あまり新幹線に座っていただけなのに、お腹空いた~。ホテルのチェックインまで時間もあるし、まずはお昼ご飯ですね。
もちろんどの店で食べるか、そのあとどこを観光するか、しっかり者のぼくは全ての計画を決めてあります( ̄+ー ̄)
新幹線の中で←
三週間も前に買った旅行雑誌を初めて開きながら。
京都駅から徒歩10分くらいの麒麟邸というお店。すき焼きが絶品らしいです。
ビーフカツ定食をいただきます。大きい。サクサクして肉も歯切れがいいのでパクパクいけます。ソースに少し辛味があり、ビールにも合うだろーな~。
運ばれてきた瞬間に「わー、これ大きい」と一人声をあげ、旅行で気持ち高まっているので「うまい、うまい」と食べているとカウンターの向こうから大将が「ありがとうございます」と声をかけてくれました。こっちも嬉しい。
満腹になったところで観光モードへ。
近いのは西本願寺か。行こう、歩いて。
レンタカーは手配していません。今回はこの足で歩いたりバスに乗ったりの、ゆる~く散策するのも旅行の目的のひとつです。知らない土地歩くの好きだし、その気になれば100キロくらいはかる~く歩いてみせますぜ、こちとら。
西本願寺。京都感たっぷり。
うちは浄土真宗なので、やっぱこういうとこお参りしないとねー、大人としては。
…ちょっと待てよ。たしかに浄土真宗だけど、お西さんだったかな?四十九日のときにお坊さんはお東さんのお話をされていたような。
母親に電話して尋ねてみる。
「うちはお東さんだよ、たしか」
なんですとっ( ̄O ̄;)
これはまずい。世が世なら宗教対立ですよ。隠れキリシタンですよ。殉教モンです。
だが、宗派は違えどお参りする気持ちは大事なんです( ̄ー ̄)と自分を納得させる。
東本願寺行きますか。ダッシュで。
東本願寺。きっと仏様も許してくださることでしょう。
阿弥陀堂は修復作業のため入れず。
それにしても歩き回っているとやや暑い。
この三日間、天気にはとても恵まれました。晴れているし、昼間の気温も18度くらい。
15時少し前にホテルにチェックイン。
宿は普通のビジネスホテルです。
旅行プランを考えているときに、宿の場所はどうしようかな~と思い悩んだりしませんか?
駅から近いほうが便利なのか、それとも行きたい観光地への交通の利便性を重視したほうがいいのか。
なんせ土地鑑ないのでわかりません。
駅近くで、朝ご飯においしそうなサンドイッチが付いているホテルにしました。
さて、部屋でリュックサックを下ろして、とりあえずベッドに横になる。次はどこに行こうかな~、行こうかな~ムニャムニャ(( _ _ ))..zzzZZ
( ̄O ̄;)起きたら18時近く。しまった。無駄に早起きをしたばかりにこんなに眠ってしまうなんて。
しかし、一日目のこの日、本願寺の他に行きたかったのは清水寺の「春の夜間特別拝観」。夜じゃあないと行けない。まぁ、計画通り( ̄+ー ̄)ということにしましょう。
清水寺は通常なら夕方には閉門してしまうようなのですが、時期時期で夜間にライトアップされているらしく、昼間とはひと味違う幻想的な景色がある…と旅行雑誌に書いてありました。
なんてスリルがあるんだろう( ̄Д ̄)ノ
ホテルから京都駅まで徒歩2分ほど。どのバスに乗ればいいんだろ?と知らない場所ですから迷いそうなものですが、そこはさすがに観光地京都。バス路線もとてもわかりやすく記してあります。(間違って違う列に並んでたけど)
バスに揺られて10分くらい、いや、もう少しかかったかな。五条坂という名のバス停で降りる。
おそらく同じ観光目的で来たのであろう若い女性三人組が「どっち行けば清水寺なのかな?」「そこ歩いてるひとについていけばだいじょうぶじゃあない?」と囁きあって、一緒のバスから降りたぼくのうしろについてきました。
「お嬢さんたち。全然だいじょうぶじゃあないよ」(ー ー;)
方向は間違ってないが、裏通りを進んでしまっています。(帰るときに気がついた)
灯籠が行く道をやさしく照らしている。
清水寺に到着。バス停からなだらかな登り坂を10分は歩いた。
桜が咲いていれば言うことなしだった。この一週間後に満開。
女のコと二人でさー、立ち止まって夜桜を眺めて、清水寺の舞台まで歩いた日には、
①黙って微笑んで相手の手を握る。言葉なんかいらないよね。
②「好きですっ」清水の舞台から飛び降りるつもりで気持ち伝えちゃいなよ。
③清水の舞台から飛び降りる。黙って微笑んで相手の手を握って。
幸いにも一人旅ですから、最も選びそうな③番という選択肢をチョイスせずに済みました。
まぁ、飛び降りたところでぼくの身長なら階段を一段くらい降りた程度。
写真だと分かりづらいのですが、周りの木々が暗い池に反射して、まるで池の中に別の世界があるような光景です。うむ、キレイじゃ。
一人旅は初めて。日頃から無計画で何事にも「めんどーだな~」という気持ちが先立ってしまうぼくなので、逆に「一人旅したらどういう行動するのかな?」と自分のことなのに他人事みたいな気分です。
よくさー、「誰もが帰るべき場所がある」みたいなドラマとか小説とかあるじゃあないですか。例えば…例えが出てこないけど。彷徨った末に辿りついた場所じゃあなくて、心の平安を感じるような帰り着く場所。
たぶんさ、家族がいるひとなんかはやはりその家族の元だったり、実家だったりするんだろうね。
ぼくも実家です。
帰り道に歩いた、こちらがきっと表参道。
仕事してて、イヤになって「今日はもう帰るわ」と言って会社を出るけど、長く住んだアパートは、全くもって帰ってきた感はない。洗濯して、ご飯食べて、布団敷いて寝る。朝起きたら着替えてシャワー浴びるだけの部屋。
昔、J郎さんが言ってた。
「俺らがここにいるのも旅みたいなもんじゃん。故郷離れて、知らない土地に来て。でもそれだけじゃあ食べていけないから、その土地で仕事して」
いつか北海道に帰りたいと思っているうちは旅。帰らなくてもいいや~なんてことになったら、それはもう放浪なんだよね。
丞相っ( ̄O ̄;)
参道のお土産屋さんで遭遇した諸葛亮孔明。
すみません、丞相。わたしが山頂に布陣したばかりに。
もう21時頃になって、駅まで戻ろうかな~とバス停にバス来たら満員。だが乗る。
「帰るべき場所」ってなんか違うな。「べき」っあたりが。誰が決めたんだ?その場所を。決めるのは自分じゃあないか。
Romiy先輩もいつだか言ってたな。
「誰かが待っていてくれれば、それがわたしの帰る場所」みたいな。
帰るべき場所じゃあない。帰りたい場所なんだ。
それがどこにもなければつくればいい。北海道はやっぱなかなかに遠くて、なかなか帰れないなら、帰りたい場所をふたつもみっつも作ればいいじゃん( ̄Д ̄)ノ←よくわからなくなってきた。
晩ご飯どうするかな~と、駅の周辺をウロウロする。あまり飲み屋がない。京都の地元の方々はどこに行って飲むんだろう?
ホテル近くの「軍鶏農場」というお店(写真は昼間)
ホントは焼肉が食べたかったんだけど、ラストオーダーまで時間なくて。この店は京都着いたときにすぐに目にはついていたんだけど、来る気はあまりなかった。ところが入ってみると、店員の服装がギャルが着るような膝までの短い浴衣みたいな装いで、いや、そんな、チラチラ見たりしてませんよ。
もも肉が一番美味しかったです。歯応えあって。このあとは「龍馬が食べたかった軍鶏鍋」というのをいただき、間にビールを3杯、焼酎1杯を飲み干してホテルへ戻る。
道すがら、コンビニでドライマンゴーとししゃもと更にビールを仕入れ、部屋でまた飲む。ちゃんと飲み過ぎかな。
二日目はどこに行こうかな~、え?予定はちゃんと決めてるんじゃあないのかって?
はい、ちゃんと決めてますよ。明日決めるってことを。
…to be continued