艦長日誌 補足(仮) 

タイトルは仮。そのときに思ったことを飲みながら書いたブログです。

みんなみんなしあわせ

2008年08月31日 23時31分39秒 | 個人日誌
 札幌であったことをいろいろ書きたいのだけど、遅筆で申し訳ありません。もう8月も終わるってのに。

 一度帰省をすると、カレンダーを見るたびに「二週間前のこの日は…」「あの日は楽しかったな~」「あの料理はおいしかったな~」と、札幌モードからなかなか抜け出せません。ちなみに女のコと遊んだときも、そのご何日かはしばらく余韻に浸ったりして、仕事なんか手につきません。欠点かもしれませんが、見方次第ではけっこう長所かもしれません。

 18日月曜日。特にどこにも出かけずに昼は猫と遊んで、夜は家族で焼肉をしました。
 焼肉ってさー、物心つくまで僕は「ジンギスカン」が焼肉だと思ってました。やっぱ基本はラム肉、基本はジンタレ。家で採れたししとうとか、親戚にいただいたたまねぎとか、ジンギスカンのタレで食べるとホントにおいしいよね~。
 神奈川で食べるものもおいしいのだけど、野菜だけは北海道のほうがおいしいと思います。

 19日火曜日。もうこのへんから仕事のことを考えてちょいと憂鬱。僕の残してきた仕事はきちんと回っているのだろうか?回っていなければ出社次第やらなければいけないことは?考えまいとしても頭から離れない。
 今年新卒で配属されてきた新入社員が、「みなさん仕事すごいしますよね。僕なんて休みでも仕事のこと考えてイヤになりますよ」なんて言っていて、「いや、俺らも同じだよ。でも休みのときは休みを楽しまなくちゃあねー」と、先輩ヅラして励ましていたけど、うそ。

 夕方に母さんと妹二人と回転寿司のお店に行きました。
 下の妹は、春に大学を卒業して、無事に就職も決まって(こんな兄がいるのにできた妹だ)、仕事のために軽自動車を買った。
 この妹の運転がヒドイw
 交差点で、こっちが右折で、対面の車が左折。当然左折の車が優先ですよね。「これどうすればいいの?わたし先行っていいの?」「いや、ダメでしょ」
 片側二車線で、前を走っていたバスが停留所で止まる。「どうすればいいの?」「ちょこっと右に出てかわしな」と言うと、これでもかってくらいのかわし。だいじょうぶかな。

 回転寿司も、北海道のはおいしい。同じメニューでも全然違いますよ、その鮮度、味わい。

 家族と外食ってのは実は苦手。家で母さんの手料理のほうがいいな~って承太郎っぽい考えだし、家のほうが飲めるし。
 外で飲むとさー、なにするかわからないじゃん。いや、僕が。飲まないとしても例えば店員に「なんだ、この寿司は!?ふざけんな!おい、店長呼べ!」とか言えないし。言いませんけど。
 もしもだよ、せっかく家族で外に食べに行って、その店の料理が不味かったり、それこそ店員の態度が悪かった日には「これはメチャ許せんよな~」って気分になるじゃん。大人気ない僕が、そこで店に文句言い出したら家族に「お兄ちゃん、疲れてるのかしら…」って家族にいらぬ心配させてしまいそうで。

 無事にお寿司をいただいたその日の夜は、あべくんの家に遊びに行きました。あべくんとめぐの子供の顔を見たかったから。
 仕事帰りのあべくんに迎えに来てもらい、西野の山奥wまで。

 二人の娘であるハナコに会うのは三回目。一度目はこんなに小さかったし、二度目もこんなに小さいのだけど、二度目のときにはすごい泣かれたな~(T-T)
 今回も最初は「ただいま~」とやってきた僕を見て後ずさりしていたけど(そりゃあそうか、パパが帰ってきたと思ったら、やってきたのはこんなんだもんな)、前回ほど拒否されませんでした。よかった~。
 生まれて半年の男の子にも挨拶。「パパだよ」

 ビールをいただきながら、ハナコに本を読んで、出てきた料理もピザも遠慮なくいただく。

 あべとめぐの子たち。うむー、後輩の子供か~。この子たちのためにできることって、僕は自分がこんなんだからあまり思い浮かばないけど、あべやめぐが「今幸せですよ~」って笑顔でいてくれることが、きっと僕にとっても幸せなんだなー。

 小さなお子さんもいるし、あべは明日も仕事だろうからあまり長居をしても失礼なので、0時近くまで飲んでました。ちょろちょろ飲んだつもりがビールの空き缶けっこうな量でしたね。どうもお邪魔しました。ごちそうさま。

 翌日20日水曜日。神奈川に戻りました。

 時間の都合で会えなかったかた、単に僕のものぐさな性格から連絡せずに会えなかったかたもいたけど、次回飲みたいです。
 シジマには特に会えなくてもいいけど、Akiちゃんには地鶏亭を奢ってもらわねばならん。

 おかげさまで、仕事は忙しいです。いない間に大変なことになってました。毎日毎日帰りも遅いいし、キツイしで、とうとう一緒に仕事する仲間同士がギリギリのとこで考えをぶつけ合い、本来は敵だ味方だと騒ぐとこではなく協力していきたいのに、方向性の違いでドーン!です。
 みんな、幸せになりたいだけなのにね。
 ときにやりあって、意見激突しても、それが結果としていいものにいずれなるのだと信じて行動するしかない。

 つらいときも、めんどーなときも、イヤなこともたくさんあるけど、それでもみんなで飲むときには笑顔でいたいな~って心の底から思っています。おしまい。


山をなめるな!

2008年08月29日 23時30分45秒 | 個人日誌
 雨の日ばっかし。ここ一週間降らない日はないね。しかも降るときめちゃんこ豪雨。
 今さっき帰ってきたところだけど、部屋に着いた途端ザーッときて、間に合って良かったです。
 昨晩も今晩も遠くで雷の光はガンガン見えるんだけど、音が聴こえない。落ちてないから音は聴こえないのかな?上空の雲の中だけで光ってるとか?よくわからないけど、変な天気です。
 
 帰り道、コンビニに寄ったあと。自転車をつら~っとこいでいたら、車道で猫が死んでました。どうして飛び出したのか。猫って迫ってくるものに対しては、じっと身構えるらしいから、それで轢かれたのかな。
 猫の死体を見かけたら、それは市役所に電話してもダメって知ってる?市役所とかじゃあ対応してくれない。
 保健所に電話しないと。

 すごく疲れてたので、…いや、疲れてないよ。でも、そのまま通りすぎた。だって面倒じゃあないか。
 そしたらですねー、そこの通りの焼肉屋から出てきたっぽい家族連れが前からやってきて、その瞬間「あ!この家族、猫の死体を見てしまう!」って思った。
 しかも、その家族連れ、金曜日だからなのかな、仕事を終えた若いパパが、ママと男の子と小さな女の子で食事してきたのかな。
 女の子が早くも気がついて。「あれなに?」と車道に駆け寄った。
 変なおじさんと思われても、女の子が気がついた時点でいち早く「見せちゃあいけないッ!」って、そのパパに向かって叫ぶべきだったのかな。
 わるいゆめを見てるようだったわ。

 ちなみに下の画像は、今の雨具合です。
 
 いや、これって、このへんしばら~く豪雨じゃん。
 雷もすごいっす。外に出たら怖い。シャレじゃあなく、頭に雷落ちそう。

 怖いものなんかないぜッ!ってカンジで見栄を張りたい僕ですが、遠くの雷はいいけど、近いのは怖いな。遠くで河が氾濫してるのも平気だけど、渡ってる真下の河が、それほど危険水域じゃあなくても、見たことないくらいの流れの速さだと怖い。けっこう今は知らないひとに電話をしたり会ったりするのも怖い。これは仕事のせい。

 さてと。
 17日日曜日。前日までは曇ったり時折雨も降ったりの天気が続いていましたが、この日はいい天気。絶好の登山日和ですね。

 登るのは、藻岩山。標高531メートル。『モイワ』という言葉の意味は、アイヌ語で「山をなめるな!」のわけありません。
 藻岩山って、かつては札幌の小学生が遠足で登ることもあり、車やロープウェイで頂上まで行くこともできるので、わりと楽な山なのでしょう。夜景なんかもキレイらしいからね。
 そんなわけで、小さなお子さんから、小さなお子さんを作る行為をしたい浮かれたカップルでも、充分に自然を感じることのできる山として、札幌あたりでは親しまれています。

 しかしながら、僕はそんな浮かれた気持ちで山に登ることはできません。
 今回はよね3、つよし、ジューシーたちを頂上まで導くという、隊長としての責任があるからです。
 一瞬の油断で命を落とすこともある過酷な登山ですが、この登山で彼らにも人間的に一回りも二回りも「わんぱくでもいい。たくましく育ってほしい」。
 そんな気持ちで家を出ます。

 正午に109前で待ち合わせたのですが、時間通りにやってきたのはジューシーと僕だけ。よね3とつよしがいない。「これは…隊長としてビシっと言ってやらねばなるまい」すぐ来たけど。

 藻岩山の登山口まで歩くのはさすがに憚れたので、4人で路面電車に乗りました。
 この電車にねー、これまたブサイクな女が乗ってきてさー、下ジャージでケツとか半分出てんのさ。見たくない!って思うんだけど、「あーもう!まだ出てるよ!」ってどうしても気になってしまいました。登山用に持ってきたステッキでボコボコにしたいけど、やるわけないじゃん。

 路面電車を降りて登山口までやや歩きます。15分くらいかな。けっこうホントいい天気で、歩いているだけで汗がでてくるほどの陽気。
 登山口近くのセイコーマートでクーリッシュというアイスをジューシーが買っているのを見て、真似して買ってみました。
 山登るときって、エネルギー不足になりがちで、途中でなにか食べるのもしんどくなるから(どんだけの山に登るつもりなのか)、飴とかキャラメルとか持ってるといいっていうじゃん。
 この暑いなか、冷え冷えのアイスをニュルニュル食べれて、一口食べたらまた蓋をして持ち運べるのって、便利そうじゃん。

 失敗でした。
 食べるの忘れてて、気がついたらただのヌルくてドロっとした意味不明の物体になってました。

 「では行きますか」
 先頭を歩き、二番手によね3、そのあとをつよし、殿にはジューシー。もしも敵軍に追撃されたら、ジューシーには追手を食い止めてもらう行軍です。
 
 登り始めて2分くらいで、よね3が「あ!買った水、下のトイレに忘れてきた」と言い出しました。「まじっすか!?」
 「いや、あえて。あとで飲みたかったからw」このひと、強がらせたらナンバーワンです。

 どこの山でもそうなのかな?下山をしてくるかたがたと道の途中で会うんだけど、誰もが「こんにちは~」と挨拶してくる。こっちも「こんにちは~」って返すんだけど、たまにこっちから挨拶しているのに、返してこないおっさんとかいると、ややイラっときますね。

 ポケットティッシュを取り出そうとしてポケットに手を入れた途端、ゴミがポロっと落ちて。
 「隊長!ゴミ落ちましたよ!」
 「あ、すみません」
 「うわ~。こんなキレイな山にゴミ捨てるなんて~」
 「いや、ホントすみません…」
 「ハッ!まさか?!…隊長はわざとゴミを落として、僕らが拾うかどうか試したのでは…ッ!?」
 「…」
 「すみません、隊長の心も知らずに『ゴミ落ちましたよ』なんて言ってしまって。そんな自分が恥ずかしいです」

 そんなこんなで、砲台跡に到着。いったいどのくらい登ったのかわかりませんが、とりあえずここで休憩することにしました。
 正直けっこうキツかったです。思ったよりも勾配がある。「富士山登った俺なんかが藻岩山?ちゃんちゃらおかしいぜ」と考えていたのですが、やっぱ山をなめてはいけないですね。
 このあと何度かポイントポイントで休憩をとるのですが、つよしだけは頂上まで一度も座らなかったね。さすが!放分一のいい声!

 昨日、いや今日の朝までのRSRの疲れをおくびにも出さず登るよね3。ドンパでは一番体力があるであろうことはみんなが認めるところのつよし。ジューシーは?

 「具合わるいっす」
 疲れたとか、足が痛いとかならまだしも、こんなに憔悴したジューシーは見たことがありません。

 「休みたかったら言いなよ



  休まないからw」
 と、よね3。

 第二の休憩ポイントである『馬の背』で一息。案内をみると、もうすぐ頂上のようだ。よ~し、さくさく行きますか!

 と、「あれなに?」
 「え?…あれ、なんでしょうね?」
 「あれが頂上なの?」
 「まさか、そんな、違うんじゃあないですか」

 こればっかりは登ったひとしかわからないと思うんだけど、もうすぐ頂上かな~ってところでイキナリ頂上が見えてくるんだけど、これがものすごい遠い。つーか、とんでもなく高い。
 勾配も最初の頃よりキツイし。気軽な山かもしれないけど、雨なんか降ってたらけっこう危険だよね~。まぁ、もとろん山の天気や斜面の状態、メンバーの体力もろもろを、言わなかったけどちゃんと計算して登ってましたよ、僕。もしも誰かが怪我なんかしたら僕の責任。勇気ある撤退も考慮しなければいけない。なんせ隊長なんで。

 ものすごく遠くに感じた頂上に、けっこう距離も登りもあるな~なんて思っていたのですが、なんだかんだで思いがけず短い時間で頂上に到達しました。
 隊員が誰も欠けずに登頂できたことを、一人心の中で嬉し涙しながら、ビールで乾杯。

 
 藻岩山の頂上から。石狩平野を一望できます。

 
 藻岩山の頂上から。石狩平野を一望している僕。(撮影:つよし)

 登りは一時間半くらいですが、下りは30分くらいかな。らくらくでした。転んでないよ。少ししか。

 
 下山するよね3(隠し撮り)
 この体勢。絶対に下山ミクシィしてますね。

 使ってみるまで効果のほどが実感できない『ステッキ』ですが、どんな登山にもあったほうがいいです。これがあるとないとでは脚への負担が段違いです。ヘタしたら、平坦な道を長距離歩くときにもあったほうがいい。
 さっそくジューシーくんも買ったようですが、正解。俺もさ~、帰省の荷物にわざわざ入れてきた甲斐があったよ。かさばるのなんのって。

 下山してからの予定は決まっていました。北3条西12丁目にある『極楽湯』へ。
 もちろん歩きで。

 一時間半くらい歩いたかな。札幌にずっと住んでたわりには、札幌の道はあまり詳しくなくて、この藻岩山~啓明~西16丁目あたりは歩いていて楽しかった。
 札幌は近年の新築マンションのラッシュで、いつのまにかずいぶんと高い建物が増えたようだけど、けっこう空室が目立つ。値段を下げても売れない。賃貸で出しても入らない。そんなわけで、なかなか好条件な物件が格安で残っていて「うわー。札幌に帰ってきたらこのあたりに住もう~」なんて考えてました。
 もちろんメンションなんかは無理だから、普通に賃貸で。半年くらい仕事探したフリをして新しい部屋でのんびりしたい。

 極楽湯では、男4人、一個のせっけんを使いまわして汗を流します。
 風呂は気持ちいいね。絶対入らないつもりだったサウナには、入ってみたものの5分で「限界!」でした。
 誰よりも早く風呂をあとにして、ゆっくり服を着ました。汗がひかないのなんのって。あ!ジューシーに10円借りたままだ。まぁ、いいか。

 食事のできるスペースが併設されていて、そこで4人で「かんぱ~い!」。ビールうまー!ホント、こんなおいしいものないよ。
 がっつりとご飯もいただいて、もう眠い。

 かるめに飲んで、すすきのに向かいます。
 歩いて。

 「あのベンチいいかんじですね」
 「ちょうど4人分あるしね」
 「寝れますね」
 「寝れますね」

 すすきので居酒屋に入り、飲みながらクメとチャコを待ちます。待っている間、寝てないよ。
 たま~に帰ってくる札幌で、ただ飲むだけじゃあなくて、みんなで運動もして、風呂にも入って、歩いて、最後すすきの~なんて、やっぱし札幌は最高だなー。

 「白ゴーヤってなんでしょうね?」
 「頼んでみよう。あと豆腐と」
 「あと、生4つ、おねがいします」
 「箱テッシュみたいなものあります?」鼻がグズグズするので、メニューにないけど注文したら、ちゃんと出てきた。

 クメとチャコがやってきて、途中からはもう寝てらんないくらい楽しかった。話した内容はここでは書けませんw
 もう、みんなしてずっと喋っていた。

 いっつもいっつも思うんだけど、やっぱここがホームなんだよねー。場所はどこでもいいんだけど、気の合う誰かといるってことが。
 みんなでみんなでもっともっと山も登りたいし、キャンプもしたいし、海にも行きたいし、なんでもかんでもしてみたい。仕事が忙しくても、お金がなくても、今しかできないことがあるってことを本当に考える。
 よくさー、大事なものは失って初めてわかるとかいうけど、失ってからわかるものなんてホントはそれほど大事なものなんかじゃあないんだ。大事なものは、そのときその場にいて誰もが感じられるもんじゃあないの。

 お風呂のあと、居酒屋でずっと眠たそうにしていたのは、あれです。隊長という重圧から解放されて、気が緩んだんですね。まぁ、富士登頂を成功させた男として「初心者」wを連れての登山ひとつでも、山を甘くみないで気は抜かなかったってことさ。

 それにしても山はいいよ~、山は。騙されたと思って登ってみなさい。騙されるからw
 山なんてものは、一人で登るのはヒマだし、楽しくないから、みんなで登るのがいいよ。一人ではなんでもないような些細なことでも、誰かがいれば楽しいじゃん。

「おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?」 その2

2008年08月25日 23時27分41秒 | 個人日誌
 そ~とはつめ~たいかぜ~ ま~ちは~むじゅ~んの~あめ~

 今日も寒くて、一日中雨でした。どこに行ったのかな~夏は。でも僕はいつも毎年の帰省の休みが終わったら気分は秋なんだよねー。明日からコートきて出掛けるわ。

 仕事を終えて部屋に戻ってきて、なにげにテレビをつけるとやっていたドラマ。
霧の日-樺太・真岡郵便局に散った九人の乙女たち

 これはやばい。途中から観たんだけど、ずっと泣きそうでした。映画やドラマなんかのクライマックスで「ぶわー」っと泣けるときとかあるじゃん。そういうカンジじゃあなくて、観ている間ずっと涙が流れそうなカンジ。
 誰か観てたひといます?

 戦争で死ぬんだったらなんでもできそうじゃ~ん♪
 と、岡村先生が歌ってましたが、僕は今までずっと「そりゃあ戦争で、銃とかで撃たれたり地雷で吹っ飛ばされたりして死ぬくらいなら、今ならどうやっても生きていけるよなー」くらいで考えていたのですが、やや改めました。
 戦争で死ぬのも怖いけどさー、戦争があるという日常で、ホントに怖いのは自分の言いたいこと言えず、やりたいこともできず、そのまま死んでいくことが…違うな。
 自分の意志で言いたいことは声に出せずに、意志を曲げた意見を無理強いされて言う。やりたいことはやれずに、やりたくないとも言えない。
 自由な意志が尊重されるとかされないとか、そんな知ったかぶった言葉じゃあなくて、ひとのためにもなにもできない、そんな社会で生きるか死ぬかは、いやだなー。

 昨日も書いたようなことだけど。
 朝、会社に行くと隣の席のイケメンくんが「昨日の晩飯は何食べました?」と、昨日と同様のにまた尋ねてきた。
 「昨日は帰ってからチーズを食べながら飲んでいて…ちょっと待って?やばい、マジで思い出せないかも」
 「右脳が働いてないんですよ?」
 「右脳?」
 「よく言うじゃあないですか。右脳は直感や芸術性を司る。左脳は物事を順序立てて理論的に考えるとか」
 「ふーん」
 「なにか食べるときって、いちいち何を考えて食べているわけじゃあないから、食べているという記憶を右脳は感知しているんだけど、その右脳の活動が鈍くなってんすよ」
 「ふーん」

 すると、イケメンくんが突然、
 「タンスに?」
 「ゴン」
 「おくちクチュクチュ?」
 「モンダミン」

 「今、考えて言いました?」
 「いや、『タンスに?』と聞かれたら『ゴン』かな~って」
 「それって左脳で考えてるんじゃあなくて、右脳で反射的に言ってるからなんですよ」
 「モンダミンなんて単語、出てきた自分にびっくりだわ」

 「歳をとると、反射神経鈍くなるとか言うのも右脳の働きが鈍くなるからなんです。だから歳をとると理屈っぽくなりますよね。左脳で考えて考えて、ただ悩むからですよ」
 今日は朝から営業部会で、社長がなんか「オリンピックは国と国との勝負で、参加することに意義があるというが、勝たなければ意味がない。日本は金メダルの数が韓国にも劣っている…」とかなんとか言ってたけど、そんなどうでもいい話よりも、よっぽどイケメンくんとの会話のほうが良かった。

 夏休みの14日木曜日まで書きましたね。最後はあべくんとジューシーとタクシーに乗って帰った。
 15金曜日。
 金曜日ったらさ~、普通は「週末ッ!明日休みッ!」ってところなんだけど、僕はしばらく夏休みだし、もう何年も金曜日の夜がそこまで開放的になったことはありません。休みが火曜と水曜だからなんだけど。
 でもなんだろう、この金曜の夜という、あま~い響き。今すぐにでも飲みに行きたい!そんなうきうきした気持ちが抑えられないよね。

 16日土曜日。夕方に家を出てサッポロファクトリーに向かいます。
 西野に住む以前の高校生の頃まで、ファクトリーまで歩いていけたので、買い物なんかでよく通った。
 大学に入ってからは『バスセンター前』の駅なんか全く利用しないし通過することもないから、それほど行かなくなった。
 最近の記憶でファクトリーに行ったのは、三年前によね3とスターウォーズのエピソードⅢを観たくらい。3年前でよね3でエピソード3。

 そんなわけで、この日も映画です。マドモアゼル唯先生が「スターウォーズ クローン・ウォーズ」の先行上映のチケットをとってくれて、一緒に行きました。tontoro、その彼女さんとも一緒。
 上映時間前に集合してかるく飯でも~ってことで、ファクトリーでご飯。
 tontoroの彼女と会うのは、憶えている限りだと5年ぶりなのですが、唯と僕を見て「お二人とも外見とか変わってないですね~」と言っていた。「ジェダイは歳をとりにくいからね~」なんて僕は言ってましたが、それを言うなら「波紋使いは~」だった。
 マドモアゼル唯先生や、tontoroといると、ジョジョネタとかこのへんのネタが混じって、けっこう自分でなに言ってるかわからないw

 ホントさ~、マドモアゼル唯先生ともtontoroとも帰省したときの半年か一年に一回しか会わないけど、それでも「おい~っす」「おう」みたいに挨拶して、ついこのまえ会いましたね~のように普通に話ができるのが嬉しいです。

 映画は、ネタバレになってはいけないので多くは語りません。
 かわいいもの好きなよね3は、きっと気に入っていただけると思います。

 みんな車で来ていたので、この日は飲まずに解散。
 地下鉄に一人乗りながら「何年経っても、札幌に地下鉄にはズムーズに乗れるな~」なんて考えてました。だって東京の電車とかよくわからないもん。

 翌日17日は、とうとう登山です。

「おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?」

2008年08月24日 22時04分48秒 | 個人日誌
 札幌で遊んでいるとき、さすがに夜は寒いな~と思っていたんだけど、神奈川もここんとこは寒かったですね。昼間でも24度くらい?

 尚ちゃんと真昼間に大通で飲んでいても「寒いわ~」ってずっと言ってました。
 「そんな格好なら寒いですよ」と言われましたが、ちゃんと服は着てましたからね。二人とも。

 あべくんが「更新がされていないのは、仕事にやられてるからでしょうか」とコメント入れてきたけど、そんな仕事なんかにやられてないよ。


 少ししか。

 一週間も休んでいたので、勘が戻ってないってのもあるんだけど、いない間になんかけっこう無茶なことになっていて、やばい。狂う。
 今日の朝、隣の席のイケメンくんが「昨日帰ってから何食べました?」「昨日は~…。あれ、ちょっと待って」「忘れますよね」。なにを食べたのか、順を追って思い出さないとわからなくなってます。お昼に食べたものなんかだと全然思い出せない。
 先月に他のチームから新しくやってきたひとは、あっという間に白髪が増えました。かわいそうに。
 まぁ、どんなにめんどくさいことになっていても、いつものようになんとかなるんだろうけどねー。

 14日木曜日。
 お昼を回って午後2時過ぎに実家の窓から外を眺めると、よね3とジューシーがニヤニヤしながら立っていました。この日もビアガーデン。「行ってきま~す」と母さんに言って、あらぬ方向に歩いていった三人に、うちの母さんは「どこにいくのかしら?」と首をかしげたそうです。
 まさか歩いて大通まで行くとは、普通は考えませんよ、そりゃあ。

 実家から大通までは8kmほど、一時間半くらいの行程です。西野からアップダウンのある山の手を過ぎ、北海道神宮から円山あたりへ。けっこうあっという間に大通に着きました。天気が良くて、かる~く汗ばむ程度。

 尚ちゃんのときもそうだったのですが、たまに帰省する特権というか、みなさんが気を使ってくれるのが、なんともなしに嬉しいです。「どこの会場で飲む?」というふうに。
 キリンでもアサヒでもサッポロでも、どこでも飲めればいいんだけど「行きたいとこあれば言いなよ」的な何気ない気遣いが、どれほど僕の心を癒しているか。

 尚ちゃんと飲みながらバイトの女のコを眺めて「あのコかわいいっすよねー」「あー、キミが好きになりそうなタイプだわ」なんて話をしていたのですが、よね3といるときも「あのコかわいくないですか?!」「いいね!」同じ。

 ひとと同等か、それ以上のときには全然気にならないのですが、自分だけ飲み具合のペースが遅れだすと、とても情けない気持ち(というか負けん気が出る)になります。「飲みかた足りないんじゃあないの~」って、自分のなにかが自分を許さない。
 数字数字でやってる営業マンだから…ってわけでもない。酒なんて、飲む量どうこうじゃあなくて『飲みかた』なんだ!って考えて、なんなんでしょうか、自分を責めちゃうんだよなー。

 しばらくすると、よね3とジューシーが木人拳。ビアガーデンの喧騒の中、一人で一時間ほどビールを舐めるように飲んで待つ。
 もうすぐよね3の奥3がやってくるので「よね3、チャック開いてますよ」と優しく起こしてさしあげる。

 よね3の奥3にお会いしたのは、お二人の結婚式、二年前の夏に札幌で飲んだとき、今年の二月に浅草でうなぎを食べたとき、この三回しかないのですが、今回プレゼントをいただいて、とても嬉しかったです。(主に実家の猫へのプレゼント)

 目を覚ましてもやや木人だったよね3と奥3と別れ、ジューシーと二人ですすきのまで。
 このあとはSEKI、そうま、あべと飲む。

 お店はあべくんが予約してくれた『隠れや』という初めての場所だったのですが、その名の通り、まず店の入り口がわからない。ゲームに出てきそうな隠しドアが入り口。中はやたら天井の低い通路だらけで、頭を二桁はぶつけました。

 正直、ビアガーデンのビールでけっこうお腹いっぱいだったので、とりあえずビールを注文しました。ジューシーも。

 やはり、だんだんと集まる人間が減ってきています。
 いやいや、みんな用事もあるし、誘ったのも急だったし、忙しいだろうしな~…。いろいろ理由はありますが、誰もや誰もの時間に合わせられなくなるってこと、ひとは長く離れていると思い出は夢のように儚くなること、大人になるって面倒なことばかりだな~と思います。
 そんな、まさか、僕の人望がないわけじゃあないよ、きっと。たぶん。

 飲んでいる最中に、あべくんがSEKIを怒らせてw、SEKIくん帰る。あべくんも人望ないからなー。

 たぶん2時くらいに我々も店を出る。歩いて帰

 体力的に無理なので、タクシーで帰る。

 それにしても思うのは、今までに一体どれだけ飲んだのだろうか?ということ。もちろんその日に飲んだお酒の量をいちいち数えてはいないけど。飲んだ回数でいえば、今会うひとたちとは三桁くらいは飲みに行ってるのかな?三桁ったらすごい数字だ。さすがにそこまではないか。
 飲んでいるから、そこで会ったことも当然憶えていなかったり、記憶が曖昧だったり、誰と誰がいて、誰となにをしたのかもあやふやなんだけど。振り返ってみると、たいがいはいい思い出しかないな。(都合よく考える性格のせいかな)

新千歳空港~クメ新居~墓参り~ビアガーデン

2008年08月21日 23時16分28秒 | 個人日誌
 休み明けの仕事初日。気持ちがのらないことこの上ないですが、今日は絶対に「やだ」とか「帰りたい」とか口にしないぞ~と決意して部屋を出ました。

 会社に到着して、溜まっていた書類に目を通した瞬間「もう辞める」って隣の同僚に漏らしてました。そんなもんです。
 仕事の愚痴はここで言ってもしょうがないし、気分が悪くなるので帰省して飲んでいるときにも話しませんでしたが、ヒドイもんですよ。
 だったら面と向かって会社に文句言えばいいじゃあないですか!ってシジマあたりが生意気に意見してきそうだけど、僕あたりが文句言わずに仕事しているわけないじゃん。ガンガン言ってます、空気読まずに。

 そうそう、シジマで思い出したけど。
 このブログ、コメントを入れる際にいつのまにか「数字を入力してください」って表示されるようになってました。僕に断りなく。いつのまに?帰省して帰ってきたらそんなんだったけど、困ります。携帯からコメントできないみたいだし。
 まるでシジマをアク禁したみたいじゃあないかw

 また思い出したけど、このまえ関井と相馬と飲んでいるときに、相馬が「ブログ呼んでますよ~」と言っていたので「じゃあコメントくらい入れてくれよ」という流れから「ったくよ~、読むだけ読んでコメント入れないなんて、後輩のくせに失礼だぞ」とかるく酔ってかるく説教しました。
 したのですが、考えてみれば、読んでくれてることだけでもありがたいことなので、まぁいいや。(強気&弱気)

 さ~て、楽しかった北海道を書きますよ~(って、これ読んで「あーそーなのかー」って思うのは、ホント、一緒に遊んでたひとだけだよな~)。メモ代わりってことで。

 初日12日火曜日は、新千歳に到着したところでクメが迎えに来てくれました。毎夏クメには帰省の最初か最後に必ず会います。
 「デカイやつ探してたら、みんなデカイひとだった」というのはクメのそのときのセリフですが、搭乗前に預けた荷物を待っているとき、僕の周りには外国人のなにかのチームのかたがたくさんいて、僕ですらあまり目立たないくらいの壁ができてました。
 クメゴルフで早速クメの新居へ。嫁さんにご挨拶して、家の中を探検させてもらいました。

 。去年は帰省の最終日、空港まで送っていただきました。新千歳空港が、いつのまにか全面禁煙になっていて(搭乗口の向こう側だけ喫煙所があるけど)、二人でブーブー文句言いながら空港前でタバコ吸っていた。

 「ゆっくりしていきな」「ゆっくりしていってくださいね」というクメとクメの嫁さんのお言葉に甘えて「じゃあ、泊まっ」って、と言いそうになりますが、実家で家族も親戚も待っているようなので、ぐっと堪えます。

 UMEさんの職場が近いということなので、ちょっと顔を出してみるか~なんてイタズラ心で向かいますが、UMEさんは仕事中。
 顔だけチラ見して、一言も交わさずに退散。職場を出てチラリと窓を見上げると、UMEさんが「わるいな」って顔で手を振ってました。
 今回、UMEさんと会ったのはここだけでしたねw
 また年末に。

 このあとマドモアゼル唯先生の家を探してクメとグルグル回りますが、見つからなかった。
 電話して聞けばいいじゃん?って普通のひとには言われそうだけど、ここはやっぱ基本として「偶然?!」と言い張って突然押しかけたかっただけですw

 夜には後輩と食事をする予定だというクメに、高速を使って実家まで送ってもらって(わるいね)、久々に家族や親戚とご飯を食べました。

 寿司~ッ!天ぷら~ッ!
 おいしかった~。とくに、紫蘇巻きを天ぷらにしたものが一番おいしかったです。紫蘇巻き好き。天ぷらにしてカラッとしたのもいいね。

 今回の夏休みは、きっちりした予定をあまり入れてませんでした。決まっていたのは16日にマドモアゼル唯先生とジェダイ評議会、17日には登山。あとはその前にあべくんと飲むくらい。

 13日水曜日。6時の起きてお墓参りに行きました。
 偶然ここで父さん方のお兄さんたちや娘さんに会って。挨拶させていただいたけど、もしかすると誰も僕だってことに気がついてないかも。なんせ中学校以来くらいだもん。
 ビアガーデンに行きました。尚ちゃんとマンツー。札幌で飲むときにはなるべくたくさんひとを呼んで、にぎやかにやりたいのですが、このへん人望ないよね。尚ちゃんの。
 正午からビアガーデンはやっているということだったので、正午から飲みはじめました。夕方まで飲んでぐでんぐでんで地下鉄に乗る。まだ外は明るいのに地下鉄の終点の駅でぐっすり寝ました。あぶなく宮の沢⇔新札幌のエンドレスな旅に出るとこです。
 飲んでいてどんな話をしたかあまり憶えてないけど、なんだか半分くらい説教だったな。俺に。
 「だからあんたはダメなんですよ」
 「いや、俺だっていろいろきちんと考えてるよ、これからのことを」
 「どう考えてるんですか?」
 「…まぁ、いろいろさ」
 セリフはちょい違うかもしれないけど、そんなカンジ。

 尚ちゃんもパパか。
 昔は「やすさん、やすさ~ん」って、よちよち歩きで俺の後ろばっかりついてきたのにな~。

ジェダイの帰還

2008年08月20日 23時44分38秒 | 個人日誌
 帰ってました、北海道に。そんで戻ってきたわ、神奈川に。

 燃え尽きました。もう明日仕事に行かなくてもいいんじゃあないかな~って本気で思います。
 それにしても北海道はやっぱしいいね。新千歳空港で飛行機降りた瞬間に、にやにや笑いが止まりません。
 もちろん逆に、羽田に降り立ったときの憂鬱さったらないね。

 実家からこの部屋までドアトゥドア(今っぽい言い方)で6時間近くかかります。北海道で思い切り遊んで、その余韻を味わいながら、それでも仕事のことを考えるのには充分な時間です。
 羽田からは京急線だかなんだかに乗って横浜まで。そこから辻堂。なるべく外の景色をみないようにしています。だってさ、「うわー、戻ってきたな~」感をわざわざ景色で味わうこともないじゃん。

 いつもだいたいそうなのですが、帰省してその帰りの日には、母さんにおにぎりを作ってもらいます。
 こっちで暮らし始めた頃は「いらないよ、かばんの中でつぶえちゃうから」なんて言っていたのですが、一週間も実家でぬくぬくしていると晩飯買いに出るのも面倒になるし、たらこやしゃけのおにぎりはおいしいので助かります。

 これもいつも考えることなのですが「あー、また神奈川に戻ってきちゃった。あと半年もつかな…」と思う。
 つよしとサウナに入りながら「だいたいさー、仕事なんかなんでもあるんだよねー、選ばなきゃあさ」みたいな会話をした気がするんだけど、ホント「長いこと住むつもりじゃあないんだ」って常に考えています。

 もうダメ、もう帰りたい

 融通の利かない人間で、とくに自分の気持ちに融通が利かないのだけど「ここで北海道に帰るのは逃げることなんじゃあないか?後悔するんじゃあないか?」なんてことを、たま~に考えてうじうじすることも多い。
 そんなとき、よね3がいつだったか「帰りたい帰りたいと言って6年間も暮らした人間を、誰も『逃げた』なんて思わないでしょ」と言っていたのを思い出します。

 さてと。
 休みの最終日に北海道から戻ってきたばかりなのに、こんなにブルー。いつものことっす。でも、次の帰省が年末の予定だから~そこまで四ヶ月くらいだし、そのくらいはなんとかなるっしょ。

 毎年夏には9連休をいただきます。普段休んでないし、このくらい休んでなにが悪いってんだ!とはもちろん言いませんが、会社としたらイヤなんだろうな。イヤとというか、使えないというか。
 北海道に帰って嬉しいのは、誰もが「よく帰ってきた」という顔で迎えてくれること。ホントありがたい。

 ものすごく自意識過剰気味に自分で自分の存在を考えるときに。
 会社ではさー、ハッキリ言って僕がいてもいなくてもなんとかなるじゃん。代わりはいくらでも補充されるし、僕じゃあないとダメだという仕事はないな。
 ただ、北海道では「あ、これは僕じゃあないとダメだな」って思える。なんつーか、それも別に自分がいなくても盛り上がるのだけど、「いるべき場所」ってカンジがあるんだよね、うまく言えないけど。

 普段の生活にはなにか満たされないものがあるな~なんてことは、誰もが考えることなんだけど、それが満たされる『場所』とがあって『仲間』がいるってことは、なかなか稀有なことなんじゃあないか。
 自分は恵まれてる。慎まねばならん。

 どれだけ楽しい夏休みを過ごしたかについては、明日書きます。今晩はもう、明日の仕事のことで頭がいっぱい。「たぶんあの件について問い合わせがきてるな」とか「あの件は片付いたはずなのに…」とか、まだ知りえない問題が、てんこ盛りで起きてる予感がする。

 会えたひとたちには「会えてどれだけ嬉しかったか」を、会っているそのときに伝えたいのだけど、いつもうまくいかない。まぁ、いいか。そういうことって口にだすことじゃあないんだろうな、たぶん。
 ただ飲んで喋っているだけで、誰もがひとりひとり、同じ気持ちでいるような、そんな空気が大好きです。
 言葉にしなくても、きっと伝わってるもんです。フォースとかで。

 あ!でも、関井は途中で帰っちゃったから伝わってないかもな~。

BLUE ART DRIVE

2008年08月11日 23時30分52秒 | 個人日誌
 あ~夏休み!

 もう僕を縛るものはなにもありません。仕事も会社も関係ない。
 もしも今、かわいい女のコに「札幌なんかに帰らないで、わたしと一緒に夏休みを過ごそうよ」と言われても「わるいけど」って、普通に断るね。

 いや、わからんけど。

 「わたしと札幌とどっちが大事なの?!」
 「そりゃあキミだけど。じゃあ一緒に札幌に行こうよ」ってなもんか。

 札幌に帰るときには、どんな服を着ていくかいつも迷います。いつだったか誰かと飲みながら話してもらったことあったかもだけど、なるべくやっぱし、僕もキレイな服を着て行きたい。「元気でやってますよ~」ってことを外見から。
 内面は、ほら、輝いてんじゃん、僕なんかだと。

 早く飛行機飛ばないかな~。みんなに会えるのがすっごく楽しみです。

 ああ、もう眠くなってきた。もう一本くらい飲んだら荷物をバッグに詰めようかな。でも面倒になってきたし、明日起きてからでもいいかな。
 明日は、14時30分に新千歳に到着します。生キャラメル買いたいけど、売ってるのかな?

『明日へ向かう意味』など、ない。あるのは『意志』でしょ。

2008年08月09日 23時46分38秒 | 個人日誌
 今日は昼からゴロゴロ…って雷で、やっぱし雨も降って、おかげで涼しかったです。
 久しぶりに、こう涼しいと仕事中の車の中で寝て

 寝てませんよ

 
 そんな


 ちょっとしか。


 北海道も涼しいんでしょうね。
 僕も来週帰ります。札幌でのんびり寝

 けっこう寝るね。
 札幌に帰ると「今日も明日も明後日も飲む!」みたいな過ごしかたをしているように思われるかもしれませんが、休みの半分くらいは実家でゴロゴロしています。猫と遊んで。



 ゴロゴロしている時間がもったいない!って感もあるのだけど、前の日に飲んで動けないからってのが実状です。いつも。

 うちの猫は、けっこうアレで、半年に一回帰ってくる僕のことを半年で忘れています。だから帰省した初日は「だれ?!」みたいな顔をして、僕のことを見ると一目散に逃げていきます。
 二日目くらいから「むむー…なんか見たことあるぞ」ってカンジで、少しだけ近づいてくるようになり、こっちも隙を見て、ひょいと撫でてあげるとやっと思い出したようになつきます。
 「オマエも、いい加減に俺のこと憶えておけよ。同じことばかり繰り返してよー。ホント学習しないやつだな」と苦笑いしながら撫でてやるのですが、たぶん猫にしてみれば「オマエほどじゃあねーよ」ってもんかな。

 猫が油断したところで、毛を尻尾から頭まで逆撫でてやると、だいたいけっこう本気で引っ掻かれる。
 ガー飲んで、寝たいな。いつ寝たかわからないくらいに。翌朝起きたときの、あのなんともいえないやるせなさが悲しいね、いつも。

"May the force be with you ”  ”And you”

2008年08月08日 23時42分20秒 | 個人日誌
 日々たんたんと仕事してますよ~俺なんか。テキトーに。

 たいがいの人間は話せばわかる。
 と、考えてますが、いや、信じたいのですが。ホントに「あ、この人だめだ」って客にたまに会う。

 話ができない、話を聞けない、話にならない。こういう言い方は客に失礼かもしれないけど、同じ人間だと思えないな、悪いけど。
 こういう人間って、どういう人生を歩んできたんだ?どういう人生をこれから歩み得るんだ?一生自分で自分のことに気がつかないんだろうな。

 「僕の言い方がまずかったのかな?」とお客さんのとこから出てきたときには、自分に非があった可能性を考えるのだけど、やっぱりなさそうなので、会社に報告だけして、放っておく。くだらない人間にくだらない時間をとられることなんて、意味がない。

 まぁ、早いとこ切り替えて明日に備えたい。でも明日は明日でまた今日のこと同じことを別の上司やら部署やらに報告して、そのたびに「僕は何も悪くないし、誰も何も悪くない。ただ、たまたま変な客だっただけ」という事実を、繰り返し繰り返し追体験させられるんだよな。

 それで給料もらってるんだから、しょうがないか。その給料で遊びに行って楽しいこともあるし、飛行機に乗って北海道に帰れるし、おいしいものだって食べられるし、たま~に女のコとも飲みに行けるってわけだし~。

 こういうことが不運にも続いたりすると、虫に怯えるように、遠くからひとに大声で声をかけられたりするのもなんだか怖くて、電話がやたら鳴ったりするのに怯えたり。仕事とはいえ、知らない人間に電話をかけたりするたびに、ビクビクします。

 だいじょうぶだいじょうぶ。って心の中で自分を励まして、一晩たてば「ほら、だいじょうぶ」なのですが、いつまで続くのかな、この集中力。

 しかし、毎日暑いっす。今日はあずきアイスを食べました。もちろん仕事中に。
 暑いのはいつか終わって、また秋が来るけどよ~、めんどくさい仕事に終わりはないよな~。

真っ白のTシャツは、僕には似合わない。

2008年08月06日 23時47分26秒 | 個人日誌
 まぁ、どうでもいい話なんですけど。

 昨日ですねー、Tシャツを買ったんですよ。
 僕なんかはいつもそうなんだけど、Tシャツ一枚に「あーでもない、こうでもない」思いながら、小一時間も悩んで、やっと買いました。

 真っ白のTシャツ。右の鎖骨の付近に銀の文字がデザインされていて、シンプルで悪くない。4000円くらいだったかな。

 今日一日着てみて「白もいいな~。なんつーの、僕の心のように真っ白じゃん」とかどうでもいいこと考えていて。

 洗濯したら、ハーフパンツの紫の色が移って、真っ白だったものが、びっくりするほどピンクになりました。
 ホント、イヤんなるぜ。

 この夏の外出の際には「先陣を任せよう!」っていう期待を込めて買ったのに、たったの一日で、寝巻き用Tシャツに降格となりました。

だれもが~ ひとりひ~とり 胸のなか~で~ そっと

2008年08月05日 20時22分24秒 | 個人日誌
 若さ!若さってなんだ?!振り向かな~いことさ~
 愛ってなんだ?躊躇わないこ~と~さ~
 どうも。宇宙刑事ドッピオです。

 どーん!どーん!って、今、外からすごい音が聞こえています。

 江ノ島の花火大会です。ついこの前まで「やっと梅雨明けだなー」ってくらいだったのに、夏という季節の移ろいも早いもんです。つーか、夏なんてお盆で終わりだしさー、なんだかんだで半月くらいしか「夏ゥッ!」ってものはないよね。
 蝉の一生ように儚く、蝶のように舞い、蜂のように…、甘からず、辛からず、夏ってそんなもんじゃん。

 花火大会ってものは、この季節の風物詩ですが、僕は今までに一度もこの花火大会ってやつに行ったことがありません。札幌では有名なところで豊平川の花火大会や、豊平川の花火大会がありますね。

 女のコと二人で行くじゃあないですか。で、花火見上げて「うわーキレイだなー」とか、言い合うわけでしょ?
 楽しいのかな?
 したことないからわかんねーよ!(T-T)

 待ち合わせ場所に、女のコが浴衣着て現れて、河川敷まで歩きながら、「暑いねー」「何発くらい上がるのかな~?」なんて話をしながら。その横で上空の花火を鑑賞する。夜空に浮かぶガー大輪の花を見上げながら、その光に反射する横の女のコの顔をも鑑賞する。
 うーん、それならいいかも。

 でも、花火大会って二時間くらい続くじゃん。長いよね。たぶん僕は途中でさっさと飲みに行きたくなる気もする。座りたい。

 ああ、でも行って見たいな、花火。なんでも、やってみる前からめんどくさがっちゃあイケナイよね。

 じぇんじぇん関係ないのですが、先週、車のオイル交換に行ってきました。なんのオイルかイマイチわかってないけど、なんとなく。エンジンオイルだかそんなん。
 オートバックスの売り場を歩くと「オイル交換は三ヶ月に一回、もしくは3000km一回」とか書いてある。うむー、三年なにもしていない。
 というわけで、やったほうがいいのかな~くらいで。けっこうこういうとこ疎い。機械、とくにエンジンみたいな駆動系ってよく知らないんだよね。

 もうすぐ帰省です。札幌は寒いんだろうな~、気温も低くてよ~。「なに言ってんですか!30度とかありますよ!」って声も聞こえてきそうですが、俺に言わせりゃあ、札幌の暑さなんか、あってないようなもんだw
 今回はゆるめなスケジュールで帰ります。飲み会の予定とか、立ててるようで全然考えてません。なんだか妙に「みんなもお盆あたりはきっと忙しいよな~」と思ってしまっています。
 らしくない。
 たぶん、あれだ。僕のテンションが、まだ札幌モードに切り替わってないんだ。

 今夜はなにげに飲みすぎて、しかも晩ご飯にベーコン食べ過ぎて気持ち悪くなったので、もう横になります。

夏の夜に思ったこと

2008年08月03日 23時25分41秒 | 個人日誌
 むむー、今日の暑さはやばかった。
 蝉がさ~、毎夏に必ず一度は、頭とか腕に激突してくるんだよね。いまんとこ今年はだいじょうぶだけど、蝉って飛ぶのヘタだから、ホント勘弁してほしいよ。まったく。

 今テレビで徳永英明さん(字、合ってるかな?)が歌ってますが。
 最近あまりうるさくなかった隣の部屋の住人が、夏になってからテンション高めで、昨日の朝ずっと「壊れかけのRadio」を大声で歌っていました。すごいよな、朝から歌うなんて。
 この隣人、歌がうまければまだいいんだけど、俺もびっくりなくらいヘタなのでどうも困ったものです。

 明日は資源ゴミの日です。僕なんかは朝にゴミを捨てるのが面倒なので、悪いな~と思いながらも前日の夜に出してしまいます。
 今ではどこの町でもそうなのかもだけど、ここ藤沢では、ペットボトルはキャップを外して瓶の蓋も分別して、燃えるゴミですら専用の有料ゴミ袋(40ℓの袋10枚で800円もする)じゃあないとだしてはいけないことになってます。
 そのあたりは僕も律儀にやっていて(まぁ、当たり前か)、夜中に一人ゴミを分けながら捨てています。

 さっき、そんなわけでゴミ捨て場で。
 どこかのおじさんもゴミを捨てていて「こんばんは」と声をかけてきた。「ども、こんばんわ」と返すと、そのおじさんは積み重ねられた缶のゴミを見ながら「これだけビールが売れたら酒屋も儲かるだろうな」と会話を振ってきました。
 「そうですね、ホクホクでしょうね」
 「ところで兄ちゃん、どこのひと?俺はすぐそこの、ほれ、あそこの家だ」
 「僕はそっちのアパートの向こう側のアパートです。わかります?」
 「?」
 「○○さんの家の向かいの縞々柄のアパートなんですが」
 「ああ、○○さんならよく知ってるよ」

 なんとなく歩きながらも会話が続いて。
 「兄ちゃん、出身どこなの?」
 「北海道です」
 「北海道?俺も十年、北海道にいたんだよ」
 「へー!僕は札幌なんですけど、どちらに?」
 「旭川。旭川知ってる?」そりゃあ旭川を知らないひとはいないだろう。あんまし行ったことはないけど。

 そんなカンジで北海道話をして別れました。

 急に思い出したのが、札幌に住んでいた頃って、親戚関係の幾人ものおじさんやおばさん、そのまた息子や娘や、その家族や親戚や、とにかく血縁なんだけど、知らない会ったこともない人々に、親戚の結婚式や葬式や正月の集まりで会うことって多々あった。
 小学生くらいの頃ってさ~、いとこと会えたり遊べたりするから、そういうイベント(葬式をイベントとはいわないが)は、しょっちゅう親についていったりもしてけど、長じてからは親戚の集まりって「だるいな~」って気持ちが正直あった。
 親戚に「あら~、こんなに大きくなって!」と言われても「あんなに小さかったのにね~」って声をかけられても「うむー、申し訳ないけど、このひと誰だっけ?」って、なんとも気まずいんだよね。
 みんなもそんな経験っつーか、そんな年頃ってあったでしょ?

 あんまし因果関係ないかもだけど、知らないひとと話すのが苦手っていう僕の性格って、その頃に形成されたような気がする。その頃におじさんやおばさんの会話に積極的に入っていかなかった、素通りしてしまうことで普通の人間が成長過程で得るものを、自分のことばっかし考えてスルーしてた気がする。

 今住んでいるこの街で仕事以外の人間関係でいえば、近所のスーパーや定食屋、仕事中によく行くお店や、アパートの前に一戸建てに住んでいる人が、お互い顔も知っていて、会えば挨拶も会話も(「暑いですね~」「暑いですね~」程度だけど)する関係だけど、ふと考えると、僕はそのひとたちの名前は知っているけど、向こうはきっと僕の名前は知らない。名乗ったことないから。
 別に隠しているなく「なんとなく名乗るタイミングもなかったから」「自己紹介しあったわけでもないから」ってカンジなんだけど、うまくいえないがそのあたりが僕の人付き合いのヘタなとこかな~って思ってます。

 見知らぬおじさんに話しかけられて、それでも広い意味ではご近所さんなんだけどさ。夏の夜に、そんなことを思いました。

三国日誌 補足(仮) その16~「かかるときには『離』こそ大事なのではありませんか?」 姜維伯約

2008年08月01日 20時59分28秒 | 三国日誌 補足(仮)
 今日の晩ご飯はタコ刺です。昨日スーパーで色のいいタコの足を見かけて、割引価格になってるのにも惹かれ、タコなんてそんなに食べないのにフラフラ~と買ってしまいました。

 食にあまりこだわりもなく、自分で料理もしない僕ですが、「なんとなく食べたいな」とふと思ったものは、頭では何も考えてなくても、からだがきっと求めている栄養素に違いない!って気もするので、そんなときにはからだに逆らいません。
 ちなみに前日までは毎晩うなぎでした。うなぎっていっても安いやつね。

 国産うなぎと偽って中国産うなぎでした~みたいな事件のあと、スーパーでは国産うなぎばかりが並んでいて困ります。国産は高いから。安い中国産でも充分おいしいのに。食の安全?宝くじに当たらないのに食なんかにあたってたまるかいってんだ。あ!サマージャンボ今日までじゃあない?買うの忘れた。

 先日、久しぶりにおざけんから電話がありました。相変わらずで、こっちも相変わらずなんだけど「今度飲みに行きましょうよ~」とのことだったので、すぐ翌日に飲みに誘いました。
 用事があるので…とのことで断られてしまいましたが、「飲みに行きましょうよ~」なんて言葉は、僕の場合は社交辞令ではなく「よし!じゃあいつ行く?」って、すぐに具体的な計画にしたい性格なので、この性格は直したほうがいいのかも。

 話かわりますが、吉川英治の三国志を読み直しています…ということを書いていたけど、とうとう最終巻となってしまいました。何度読んでも、最終巻は読むのがツライ。切なくなります。
 吉川三国志では、七巻あたりで関羽、曹操、張飛、劉備といった主要な人物があとを追うようにどんどんいなくなってしまって、こう、なんというかスターがいなくなってしまい、物語として褪せていく感がある。
 劉備の死後は、諸葛亮が一人で蜀をいう国を生き永らえさせて、大国の魏に対するという話が主になるのだけど、この諸葛亮の孤独、悲壮感は胸に迫るものがあるね。

 先主(劉備)亡きあと、蜀の命運は丞相である自分の手に委ねられた。
 大きな使命を背負った諸葛亮は、劉備の遺子でもあり蜀皇帝の劉禅が「先主のような人徳には恵まれていない(暗愚である)」とは思いながらも、劉備の恩義にその死後も忠であることをただ心に誓い、一人戦います。

 『三国志』っていうくらいだから、魏、呉、蜀の三国が相争う物語のはずなんだけど、実際に三国が成立したのは、この物語の中ではホント終盤。よくさー、地球の歴史の中で人類が生まれ文明を興したのは、地球の年齢を24時間換算すると23時55分くらいなもの、とかいうけど、三国が建ったのもそんなもん。

 しかも、この魏、呉、蜀は、力が拮抗していたわけじゃあなくて、兵力も人民も経済も圧倒的に蜀が不利。
 国の四方を天嶮の河川や連なる山々に守られた蜀ではあるけど、国力では魏呉の二国には遠く及ばない。

 この二国に攻められるのを座して待つのか、あえて討って出るのか。
 劉備の唱える「漢朝の復活」という志を遂げるためには、不利を覚悟で討って出るしかない。

 もうねー、諸葛亮はホント孤軍奮闘、限られた将兵と、限られた時間の中で、ひたすら先主の遺志を尊重しようとするんだよね。
 ひとつエピソードを。

 丞相である諸葛孔明が出師(軍を動かす)を表して、魏に対すること六度。その何度目かの戦いで。
 ズバリ、蜀軍の弱点は「食」にありました。(シャレじゃあないよ)
 魏の国境を侵し、遠征を行うときに、その兵数を保つべく兵糧の確保が問題となる。

 守るに易い地形にある蜀だけど、こちらから攻めるとき、この兵糧の輸送は困難極まる。 諸葛亮は、この食の確保に関して常に苦心して、それでも努力を重ねて食料輸送の手段を確保した。

 対する魏の都督は司馬懿仲達。

 司馬懿VS諸葛亮。
 この垂涎のカード。三国志好きなひとなら、リングサイドのプラチナチケットが十万円でも全然惜しくない。

 司馬懿、字を仲達。曹操の存命の頃には書庫の整理とか、パシリとかその程度のバイトくんだったのだけど、次第次第にその非凡なる能力で頭角を現し、今ではいっぱしの総司令官です。
 (司馬懿についてもいつかもっと詳しく書きたいな)
 諸葛亮率いる蜀軍のウィークポイントが兵糧にあることは、司馬懿ならざるとも知れるところです。

 知者、知者を知る。
 司馬懿は、自ら率いる軍勢が蜀軍の何倍いようとも。積極的に攻勢に出ようとはしませんでした。
 自国魏に相対する勢力は、この目前の蜀だけではなく、江南から北をうかがう呉もいます。
 魏と蜀が争って兵馬を損ずれば、笑うのは無傷の呉だけ。しかし、呉は積極的に攻撃を仕掛けてくる気配はありません。この魏と蜀の戦いを見定め、強いほうの流れに乗ろうとする機運があるからです。
 国力で圧倒的に勝る魏が、諸葛亮率いる蜀の精鋭に当たって、その戦局が魏の不利となれば、呉は国を挙げて魏を攻めまくってくるでしょう。

 しかし、ここでの戦局が膠着状態であるならば?呉はやはり様子を見ているだけで済む。
 司馬懿は、敢えて蜀を討つ必要はないわけです。国境を越えて戦しにやってくるものはしょうがないから、せめて迎え討つことはするけど、積極的に蜀の国に攻め入ることはしない。

 蜀の事情はそうはいきません。理由は先ほど書いたとおり。国力で天地ほどの差もある蜀は、このまま守り入って、魏や呉がますます力を増すに任せておけば、自国の滅亡を免れません。
 だから国を挙げて、攻める。諸葛亮は攻め続ける。

 城を出てやってくる相手を討つには計を立て易いが、篭って動かざる敵を討つのは難しい。
 諸葛亮は困ってしまいました。

 そこで一計。司馬懿が城から出るように誘導させる作戦を考えます。

 その作戦とは?
 三国志あたりで、城に落とせずに膠着状態に陥ったときに攻め手がよく取る手段として見られるのは、いわゆる挑発です。
 城の外で、攻め手の兵士たちが大声で「びびってんじゃあないの~?」と守勢の将兵を罵ったりバカにしたりして、城中の人間に「おのれ~!そこを動くな!今出てってやる!」と誘き出す策。しかしこれは古い。しかも相手が冷静な武将であれば、そんな挑発には乗りません。
 もしくは、攻め手の兵士にわざとダラダラさせて、篭城の相手には「軍規も乱れて隙だらけでは?」と思わせて、まんまと出てきたところを殲滅。これも策としては古い。ゴキブリホイホイみたいなもんだ。

 司馬懿ほど頭の回る者を動かすには?

 くどいようだけど、蜀軍が兵糧の確保に必死なことは先に述べたとおりです。一方の魏軍は本国近くで戦っているわけですから、その軍への兵糧に輸送は後方から余裕でやってくる。
 この魏の兵糧を奪うぞ、しかし!という軍事行動を蜀軍は「計画している」ということを、諸葛亮はわざと魏の本陣へ漏らします。

 蜀軍と対峙すること幾月。司馬懿もできれば蜀軍は追い返したいし、できれば殲滅したい。そのための策がなく、諸葛亮には到底かなわない自分を第三者的な目で冷静に評価しています。(そんなに卑下するほど司馬懿も負けてないけど)
 だからこそ、石橋を叩いても渡らないほどの消極的な守りに入っていたのですが、この「蜀軍が我軍の兵糧を狙っている」という情報に接したとき、「ならば、その襲撃隊だけでも殲滅しよう」と考えました。
 もちろん、司馬懿は相手から漏れ出た作戦を逆手にとる心積もり。兵糧を奪いにくる蜀軍を、闇夜において伏兵で待ち受けて殲滅する計画をたてます。

 なんぞ謀らん。これこそが諸葛亮の計略でした。相手の弱みに付けこんで兵を動かしたつもりでいる司馬懿は、自分の計にてそれを返り討ちにする算段であったのに。
 とうとう今まで殻に閉じこもるがごとく守勢だった自軍を動かすに至ったのです。

 「司馬懿は必ず討って出るだろう。司馬懿は自ら計をしかけたつもりで、我が計り事に落ちた」諸葛亮先生さすがっす。
 「動かない相手に策を持って攻め入るは難しいが、相手が仕掛けた策を逆手にとってこちらの計略を行えば、どんな相手でも十中八九はかかるものだ」

 で、司馬懿はまんまと諸葛亮の計略に乗って、軍の隊列はあちこちで寸断され、指令系統はグチャグチャ。付き従う諸将とも混乱の中で別れてしまい、かろうじて司馬懿は一騎で逃げまくる始末。

 深い林の中を駆け、あとを追ってくる蜀の一軍から身を隠すために必死な司馬懿。
 「誤った!諸葛孔明の計はまさに神算だ!自分の命もここまでか?!」

 司馬懿のすぐ後ろまで敵は迫ってきました。

 それを追っていた蜀の将は廖化、字を元倹。けっこうなかなかなやつです。この男、その昔、呉の軍勢に包囲され絶体絶命の関羽のもとに仕えてました。
 麦城にて味方の救助もないままに「今は覚悟を決めて、呉の軍勢に討って出て、全員見事に死んで見せよう!」という関羽将軍に対し、この廖化は「お待ちください!わたしが呉軍の囲みを抜けて、なんとか援軍を呼んで参ります!それまではここで耐え忍んでください!」と訴えて、ホントに一騎、必死の思いで敵中を突破し得たほどの男。
 (残念ながらこの働きも…だったのだけど)

 司馬懿を追う廖化。林の中で分かれ道にぶつかりました。
 「司馬懿はどちらかに逃げたに違いない。どっちだろう?」
 ふと見ると、一方の道に紛れもなく司馬懿がかぶっていた兜が落ちている。「さてはこの兜が落ちている方向に逃げたに違いない!よ~し!」と意気込んで追跡。
 まぁ、みなさんなんとなくわかってるように、司馬懿はわざと兜を落として、反対の道に逃げてたんですね~。かわいいですね~。愛情表現なんですね~。

 ここで司馬懿を取り逃がしたことは、この廖化にとっても、蜀にとっても、まさに人生で二度くるチャンスの二度目を逃したようなものでした。司馬懿を討ち取れば、このあとの魏蜀の歴史、大きくいえばそのごの中国の歴史、はたまたシジマが4年で卒業できたかどうかまで話かわってくるからね。

 魏軍を敗走させたのは、諸葛亮の計算どおりでした。蜀にとっては大勝利。それでも司馬懿を討ち漏らした悔しさが、諸葛亮の胸にはありました。

 各将が、今夜の戦績をホクホクな得意顔で、諸葛亮のもとに報告してきます。
 「司馬懿のやつ、兜まで捨ててほうほうの体で逃げ出しましたぞ!」
 「丞相!見てください!魏軍から奪った兵糧は二万石以上にもなります!これで我が軍の兵糧も安泰ってもんです!」
 「討ち取った敵将も、その数、数え切れないほどです!」
 「丞相!俺なんかもっとすごいよ~!」

 諸葛亮は「そうかそうか、よかったよかった」とニコニコ顔で、諸将に労いの言葉をかけ恩賞を与えました。

 しかし、心の中にはやはり一抹の寂しさがありました。その理由は司馬懿を捕捉できなかったことはもちろんですが…。
 もしも今ここに関羽のような将がいたら、こう言っていたでしょう。
 「丞相に、かくのような神算を賜りながら、肝心要の敵の総大将である司馬懿を取り逃がしてしまいました。まことに我が隊の不徳と致すところです。軍規に照らして御処罰を仰ぎたいと存じます」

 機に臨み、変に応ず。大局のなんたるかを見極め、その計を実行する軍師。その計を完遂するために命をな投げ打ち、最大のパフォーマンスを発揮する勇猛な将。
 小功を誇り、目先の勝利に喜ぶ今この自軍の「人のなさ」に、諸葛亮は表には出さずとも、悲しんでいたに違いありません。

 つーわけで、この吉川三国志。最終感はけっこう読むのが寂しいです。関羽、張飛、趙雲ら良将いまはなく、なんつーか、えだっち、西野さん、サイトーのいなくなった映像みたいなカンジです。一人頑張る大谷。

 さてと。
 もうすぐ夏休みです。休み前に仕事の数字もなんとか見られるくらいにはしておきたいので、ガラにもなく頑張ったフリをしています。(あー、フリならいつものことか)
 毎日昼には、その日の中間報告ってことで上司に電話連絡をしているのですが、今日はセブンイレブンの駐車場で同僚を見かけて、なんとなくそこで「今日のお客さんはさ~」と話しているうちにすっかり報告もせず。
 同僚と「なんかもう契約とれる気がしない。でもここで腐っててもしょうがないし…なんとかしよう!」とお互い頭を突き合わせ、「午後に一件でもあげよう」ってことを誓って別れました。

 午後のお客さんで、思いがけず契約となりました。「え?ちょっと待ってください。話を全部聞いてから決めていただいていいんですよ」と僕のほうが、かえってびっくりしてしまいました。「いや、それで契約するよ」「えーと、じゃあすぐ契約書作りますんで…」契約とりに行ってる営業マンなのに、めちゃんこかっこ悪かったです。

 『関羽一杯の酒』っていうエピソードあるじゃあないですか。前にも書いたけど。
 董卓軍でも呂布に続いて無類の強さを誇る華雄が進撃してきたのに対して、反董卓連合の将軍たちは尻込みしてしまい、誰一人それに当たろうとしない中で、「わたしに命じていただければ、華雄などすぐさま討ち取ってご覧にいれましょう」と言い張った関羽。
 その一騎駆けの前に「餞に一杯飲んでから行け」と、曹操に酒を注がれた関羽は、「華雄を首を持ってきたのちにいただきます」と言って悠々と馬に飛び乗り、敵陣に切り込み、見事華雄を仕留めて戻ってきたとき、その酒はまだ温かかった…って話。

 お客さんのところで、契約書を記入いただき、営業車に戻ってきたとき。この炎天下の車内でも、昼に買ったポカリはまだ冷たかったね。

 とはいいながら、こんなもんじゃあ足りないんです、数字。どんな仕事もめんどーだろうけど、営業ってホントいやだよな。なんでこんな仕事してんだろ。
 まぁ、それでも夏休みには何も憂いなく帰省したいので、出来る限りのことだけではなくて、きっちり数字も確保した上で凱旋したいので、ガラにもなく明日も明後日も諦めません。たぶん。

 『遼来来』で、みなさんもうすっかりお馴染みの張遼も言ってました。
 「張遼将軍、今日は勝ったのですから、もう鎧を解いて、しばし休息なされてはいかがですか?」
 「いや!今日勝ったが、明日はまだ勝っていない」

 また話かわるけど。
 銀行から葉書が来てました。なんでも「あなたはだいぶ長いこと通帳記帳してないから、期限までに記帳しないと、次回は今までに降ろした分や振り込まれた給料なんかを今後は合算して表示するから、あとで見てもたぶん意味わかんなくなるよ」とのこと。
 趣味は?と問われると、「ロンモチで恋することだね」とも言えないし、特に趣味のない僕ですが、晩ご飯が割引のタコ刺オンリーでも察せられるとおり、今ではビル・ゲイツか僕かって言われるほどに、暑さ寒さも彼岸まで。

 会社に行く前に、部屋から銀行の通帳を持ち出して、仕事中に記帳に行きました。(この時点で、仕事する気あんましないよね)
 記帳してないね~って、急かされるほどだったので、記帳にもえらく時間かかったので、せっかくだからこの一年ばかしの収支を眺めてみました。

 相変わらず給料は安いな~…ってことは置いておいて、びっくりしたのが、去年の12月にカードで24万円も使っていること。
 ちょ!なんですか?!この金額!
 全く憶えていません。なに買ったんだろう?ビックリマンチョコではないし、プロ野球カードでもない。
 12月の支払いで引き落としってことは、カードを使ったのは11月なんだろうけど、こんな大きな買い物した記憶がない。

 この日記を読み返せば、たぶん、去年の11月のどこかに、それだけのお金を使ったというくだりがあるのかもしれないけど、探すのが面倒なのでそのまま使途不明金とすることにします。
 ほら、僕、過去を振り返らないから。過去に縛られないっつーか。夜越しの金は持って帰らない札幌生まれの札幌育ちなんで。(僕のことを西野育ちと思ってるひと多いかもだけど、18歳までは東区に住んでました)

 だいたい考えてることはいつも同じで。
 面倒なこともイヤになることも、ほとんどが自分に帰することばかりで、ときに「たいした問題じゃあない」と思ってる。実際にたいした問題じゃあないのに、ちょっとした弾みで「うむー、これは憂うべき事態ですぞ」「今のうちにこれを討たねば後の災いとなりましょう」と、一人三国志が始まります。

 そんなときにも、誰かと会って、笑顔で飲めることを(たとえ面倒を抱えていても)想像して、それだけをいつも心の支えにしている。