80才のハツラツ日記

愈々名実共に80才を迎え、人一倍好奇心を燃やして、元気な行動の随筆日記です。

「1Q84」の書評を書くのはとても難しい

2009年08月13日 | 本の情報
村上春樹著の第1、第2巻合わせて200万部売れたと言われます。
凄い数の読者が居るナと思うので、迂闊な書評を書く訳には行きません。
全部読み切ったのですが、この小説、何と言えばよいのでしょうか  

自分の独断偏見をお許し願えれば、
 勝手な命名ですが「総合エンタメ小説」或いは「総合小説集大成」とでも申しましょうか。


 基本的には、1984年から、月が二つある異世界の1Q84年に落ち込んだ・・幻想小説。
 女主人公の青豆が殺し屋なので・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ミステリー小説
 オウム教を想像させるオカルト的で、
 且教団オーナーとその娘(少女)がテレパシーを操るので・・心霊的小説
 妖精の様なリトル・ピープルが出てくるので・・・・・・・・・・・・・・・怪奇小説
 際どい(否、そのものズバリの)セックス・シーンが多い・・・・・・エロ小説
 男主人公天吾の父母の問題に関わる・・・・・・・・・近親関係の問題小説
 最後には男女の愛(互いに惹き合いながらも成就されなかった)の・・・・・・・・・恋愛小説。

どれをとってもその一面を描いていると思うし、纏まって統一されていると思います。
("「1Q84」をいかに読むか"・・なんて、固有の小説を読む為の本が出ているのは異常ですネ)

傑作なのか問題作なのか、人によっては批評が真っ二つに割れるような作品なのです。
これ以上は巧く言い表せません。 ストーリが完結していない様に思えるので、
いずれ、第3巻の続編が出るような気がするのですが・・・。

 処で、書評には全く関係のない余談を一つ・・・、
  (実はブログに出ていましたので・・)

 この1,2巻全てを本屋店頭で、立ち読みで読切った人いるそうです。
 合わせて1,055頁にもなる大作です。多分何日かに分けて継ぎ足しで読んだと思うのですが、
 それにしても、凄いエネルギー、速読能力ですね。

 (合法的な万引ではないかと言う人も居る様ですが・・)
ウーン、とても真似出来ませんワ。