80才のハツラツ日記

愈々名実共に80才を迎え、人一倍好奇心を燃やして、元気な行動の随筆日記です。

原作とは殆ど別物の「真昼のオリオン」

2009年06月17日 | 映画の情報
16日に観て来ました。

結論から端的に言いますと、
戦争映画ならぬ戦争ゲーム映画で大エンターテイメント作品。
史実とも、原作の「雷撃深度十九・五」とも殆ど離れています。


海の上下での海戦の模様だけは、ほぼ原作に沿っていますが、
その他は映画的にすっかり脚色されて、爽やかな日米戦争ゲームなのです。

原作のような迫真さは望めませんが、然しまあまあの迫力でした。
少し説明不足の処があり、原作を知らないと戦術が良く判らなかったのではと思います。

お互いに武士道精神?を発揮し、両軍艦とも結局は沈没せず。

最後に潜水機能を失った日本潜水艦が浮上して、
1発の魚雷が命中しても沈まなかった米駆逐艦に、
砲撃される寸前(8月16日)、戦争終結の至急電が届くタイミングの良さ

これでお互いに生きて帰れる事になったのです。

人間関係のエピソードをたっぷりと織り込んだ所が
流石に映画だナと思いました。

最後に真っ暗になってエンド・ロールが流れ始めるので、
気の早い観客が、館内の暗い内から出口に向かいますが、
何とその後からラストシーンが出てくるのです。

これから観られる人は慌てて立たない様にね。


尚、原作については私のブログ、6月9,10日をご覧下さい。