スパニッシュ・オデッセイ

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パパはどこへ行ったの?(1)

2015-03-19 08:40:21 | スペイン語

  ジャガイモはペルーあたりが原産地で、ヨーロッパの飢饉を救ったありがたい食べ物である。英語ではおなじみの“potato”であるが、スペインでは“patata”という。ラテンアメリカでは“papa”の方が一般的のようで、コスタリカでも“papa”である。この“papa”という語はペルーの先住民ケチュア族のことばだそうだ。ただし、現在のケチュア語では“acsu”というようだ。ローマ法王も発音が同じ、“papa”である。英語でも、「ローマ法王」は“Pope”と大文字で表記するのが一般的のようだが、スペイン語でも“Papa”と大文字で表記するのが通例である。
 一方、サツマイモも原産地はペルーの熱帯地方、アマゾン川の源流の“selva”(「森、ジャングル」の意)あたりらしい。こちらはアマゾンの原住民のタイノ族とやらの言葉で「サツマイモ」を意味する“batata”が語源だそうだ。この“batata”の語頭の[b]音が[p]に変化して、“patata”になったらしい。それなら “patata”は「サツマイモ」でなければならないのだが、どうして「ジャガイモ」に変化したのだろうか。

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