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エスペラント(24) 慣用句

2015-10-05 11:41:08 | エスペラント
  エスペラントはヨーロッパの言語に基づいて作られてはいるが、自然言語と違い、特定の文化に依拠していない。
 ということで、慣用句というものがあるのだろうかという疑問がわいてくる。
 日本語で言えば、水死体を意味する「土左衛門」(いろいろな語源説があるようだが)や無愛想で頑固な人の意味の「朴念仁」のような言葉はエスペラントにはないのではないだろうか。
 英語で言えば、John Hancock が挙げられる。アメリカの独立宣言書に最初に署名した人物ということだが、詳しくはウィキペディア「ジョン・ハンコック」をご覧いただきたい。
 独立宣言書の署名の中で一番大きなものだったので、「署名」の意味で用いられるようになった。
 “Put your John Hancock here”(ここに署名してください)はアメリカ英語ではよくある表現らしいが、外国人にはチンプンカンプンだろう。
 エスペラントが考案されたのは1887年ということなので、まだ130年程度の歴史しかない。その上、特定の文化に依拠していないので、将来においても、上述のような慣用句が生まれるかどうか、あまり期待できそうもない。
 エスペラントの考案者の「ザメンホフ」にちなんで、「考案する、創始する」等の意味の「ザメンホフる」のような動詞があると楽しいのだが。
 

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