ドンドンこにしの備忘録

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「逢魔」 唯川 恵読了!

2018年06月19日 22時55分41秒 | 作家 や行
逢魔 (新潮文庫) 2018.6.19読了。
唯川 恵 (著)

抱かれたい。触れられたい。早くあなたに私を満たして欲しい―。身分の違いで仲を裂かれ、命を落としたはずの女との、蕩けるほどに甘く激しい交わり。殿様の側室と女中が密かにたがいを慰め合う、快楽と恍惚の果て。淫らな欲望と嫉妬に惑い、魔性の者と化した高貴な女の告白。牡丹燈籠、雨月物語、四谷怪談、源氏物語…古の物語に濃厚なエロティシズムを注ぎ描き出した、八つの愛欲の地獄。


怪談や古典などが、唯川風にアレンジされた作品群。
やはり、この手の短編はものすごくうまい。
命がけの腹の据わった濃厚な情愛だからこそ、愛すれば愛するほど、人は地獄へと堕ちていくというわけ。
また、タイトルも秀逸。…7点。


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