ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「愛についての感じ」 海猫沢めろん

2022年03月08日 19時57分58秒 | 作家 あ行
愛についての感じ  講談社文庫 2022.3.7読了。
海猫沢めろん (著)

レザーフェイスと呼ばれる男は、阿佐ヶ谷駅前で切り絵をする女の子に出会った。プレゼントは渡せないし、メールは送れない。奥手すぎる男の淡く儚い恋の物語(「初恋」)。東のヤクザである金城は、西の色町で働くたま子に惹かれていく。想いがなかなか交わらないまま、不器用な二人は最後の日に通天閣に登ることに(「新世界」)。はみ出し者たちが、街の片隅で出会い、不器用に奏でる切ない恋模様を描く5編の作品集。



久々に紙の本を読んだので更新。最近は電子でラノベばかり読んでました。
なんだろうなぁ、この不思議な小説は。愛についての感じって何なんだろう? 色々と解釈に困る文章も多いし、難解である。そんな話が多い中で、「新世界」だけは直球で、あれ? ひょっとして作者さんにとってはこちらが変化球か? まあ、とにかく「新世界」は良かった。5点。