ココリコ遠藤と千秋の離婚にまで「格差」という言葉が使われたように、世は正に「格差」のオンパレード。競馬界もご他聞にもれず、いろいろとあるよね。記憶に新しい有馬でのドリパス高田起用も、格差社会をブチ破る結果にはつながらなかった。 07年、100勝を超えた騎手は、実に9人もいる。武豊は前期終了時、岩田に大きく差をつけられていたが、秋競馬で一気に逆転して156勝でのリーディング。とはいえ岩田の145勝、安勝の136勝も凄い数字ではある。西高東低が叫ばれて久しいが、関東はなんと5人が100勝騎手だ。しかも首位後藤と5位蛯名の差が11勝だけ。レースの感覚でいえば、2馬身以内に5頭がなだれ込んだ雰囲気だね。 中舘は裏開催での勝星が多いので、後藤、田中勝、横山典、蛯名の4人が、東のビッグ4となる。6位の吉田隼人が73勝だから、完全な4強時代の形となる。 しかし、さらなる活性を求めるなら、吉田隼を始め、松岡、田中博、津村、石橋たちの中から、ビッグ4に食い込む者が出てきてほしいところか。 関西は前述の3人に迫るのは藤田と福永。特に藤田は今までフルに1年乗ることか少ないので、もしフル稼働できれば、西もビッグ4という位置づけが正しいのだと思う。 一方で高田に象徴されるように、1年間ゼロ勝の騎手が沢山いるというのも「社会」としては不自然。実力だから、の一言だけでは済まないような気もする。驚くのは、勝星ひとケタの騎手の方が過半数なのである。 競馬はあくまで馬が主役。騎手が馬を背負って走るわけでは断じてない。けれど、騎手に目をやり、騎手のせいにする方が、簡単というか、わかり易いというか、話のおさまりがいいのも仕方ないかな。ゴール前で、馬の名前より、騎手の名前を絶叫している人の方が多いよね。 「格差」 は是正される気配も、根拠もないまま、新しい年を迎える。 2007年、最後の日。
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