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迷える古羊、どこへ行く/豊洲・クイーン・あれから1年

2017-03-28 08:50:21 | 日記

(今日は3日分です)

●9月16日(金) バイト休み。
・寝たのが5時半、やっぱり頭がボーッ・・・
・ブログほか色々。
・5時過ぎ買い物。

・昨日、民進党の新代表に蓮舫が選ばれた。党の幹事長は何と前首相の野田。蓮の根っこ、蓮根(れんこん)となって、蓮舫を根本(ねもと)から支え、政権を奪い返されたアベに“落とし前”をつけるというようなことを言っていた。
かつて(2011年?)民主党代表選に立候補したとき、野田はドジョウのように泥臭く国民に尽くすと言ったらしいが、今度は蓮根になった。
自分を何かに例えるのが好きなようだ。しかも水の中。

・1週間くらい(?)前から都の中央卸売市場移転が問題となっているようだ。
自分なりにまとめてみた。

移転問題の一番の根本には、移転先の豊洲の土壌汚染懸念がある。

1)2007年、移転に関する第1回目の専門家会議において、東京都側から、科学的根拠があるわけではないが、4.5メートルの盛り土をしてはどうかという案が示される。

2)2008年、土壌問題には敷地全体に盛り土をするという方向で、専門家会議がシミュレーションなどで検討を重ねる。

3)その検討中の08年5月10日、石原のオヤジが「(盛り土案より)もっと費用のかからない、しかし効果の高い技術を模索したい」

4)08年5月30日、オヤジ、「土壌の汚染をですね、どうやってクリーンナップするかということじゃなくて、(海洋工学の専門家の意見では)もっと違う発想で物を考えたらどうだと、要するに“箱”ですね。コンクリートのそれ(箱)をですね、埋め込むことで、その上に市場としてのインフラを支える。その方がずっと安くて早く終わるんじゃないかと・・・
当局が説明しているような方法だけじゃなくてね、もっと画期的な方法があるじゃないですか。
私、この間担当の局長に言ったんですがね、それがどう伝わってんですか・・・」

5)08年7月には「盛り土」で問題なしという提言(報告書)がまとまり、都に報告書を提出して専門家会議は解散。

6)08年11月、専門家会議とは別のメンバーからなる「技術会議」において、東京都側は、主要な建物の地下には盛り土をせずに、空間を利用する案を提示。(一部盛り土案)
「敷地全体に盛り土」の提言(5)は反映されず、いつの間にか今現在できあがった姿の案に変わっていた。
「地下水の汚染が確認された場合、対策を講じるための地下空間が必要」との都の説明があった。(技術会議のメンバー)

7)当時の技術会議のメンバーの一人の証言、
「(都から)地下空間をつくりたいという話はありましたけども、具体的にどんなものか図面も一切見せられていませんし、知らないと言った方がいい と思います」
話は出たが、それ以降当然あるべき図面等具体的な提案は示されなかったということだ。

8)2010年、石原のオヤジは市場の豊洲移転を決断。

9)11年、(建物の)地下部分には盛り土をせずに建物を建てるという基本設計が完成。

10)石原、契約承認。
  ・
  ・
11)今年9月13日、オヤジに疑惑が浮上する中、テレビで、
「私は騙された。(都の役人は)手を抜いて、してない仕事をしたことにして、予算措置をした。都の役人は腐敗している」

12)9月15日、
記者、「石原さんから(変更を)発信した、サゼッションしたという・・・」
オヤジ、「全くない、それは。素人なんだから。私なんか建築にねイロハも知らない人間がね、こんなこと思いつくわけもないしだね、たまたま下から聞いたことを皆さんに報告しただけですよ」
記者、「その下というのは」
オヤジ、「市場長でしょ」(東京都中央卸売市場の当時の市場長のこと)

13)
記者、「今この問題で一言言いたいことはありますか?」
オヤジ、「東京都は伏魔殿だね」
  ↓
  ↓
  ↓
1)と6) 盛り土案は東京都が提案し、都自身が非常に不明確な形で引っ込めようとしたということになる。

3)4)その間、石原のオヤジが盛り土案以外の方策を探っていた模様。
(最終的には“箱”ではなかったが、“箱”(4)から“地下空間”(6・7)へ、何か臭う)

6)~7)都の態度が明らかでないまま、技術会議では「敷地全体で盛り土」で話が進む。
8)~10)一方、都は「部分盛り土」を決定。
工事は「部分盛り土」、一般の認識は「全体盛り土」、で事態が進展。

11)「役人が腐敗している」のはその通り。否定しない。
だが、それを是正しなかった最高責任者である石原には何の責任もないのか?
お前自身が一番腐敗していたのではないか?

12)今回は一体誰が「全体盛り土」から「部分盛り土」に変更したかが問題になっているわけだが、勿論オヤジは専門的なことは分からないにしても、でも、何だか全責任を他人(ひと)に擦(なす)り付けているみたいで嫌だな。
3)とか4)とかがあって、何かしらを「担当の局長」に指示しているわけだし。

少なくとも最終的にはお前のハンコが押されているんじゃないの?(8)

例えハンコがメクラ判であったとしても、少なくともお前は都の最高責任者。もうちょっと他の言い方があると思うけど。

かつて石原の旗振りで設立された新銀行東京の経営が行き詰まって、都の予算から巨額(何100億?)の“援助”を受けざるを得なくなったときも、石原のオヤジは「俺の責任じゃない」の繰り返しに終始した。
確かに経営には関わっていないから責任はないかもしれないが、オヤジが旗振り役で出来た都の銀行だ。都議会で巨額の援助を検討しているとき、もう少し柔軟な姿勢があっても良かったと思うが、そうではなかった。

13)お前が一番の「悪魔」だ。

それと9月13日にも述べたが、有識者会議とか専門家会議とか公聴会とか、そんな物意味ない・・・ ただのお飾り。ただの儀式。

●9月17日(土)
・出勤前にいつもと違う何かをやることは、もし何かあって遅刻でもしたらいけないという仕事最優先の観点から(一種の縁起担ぎかも)、あまりしない“主義”なのだが、チャリのトラブルや銀行など、やむを得ないときとかは全くしないわけでもない。この間なんかは高速バスの切符を買うなどという“離れ技”もやってのけた。
今日は、タイヤの空気が大分減ってきて、フラットタイヤのリスクが心配になってきたので、思い切って仕事前にチャリのタイヤに空気を入れるという“チャレンジ”をした。もし万が一フラットタイヤしたら、ウン千円何てこともあり得るし。
転ばぬ先の杖。

・スーパーのバイト。15~23時。
「ミスった時のマニュアル」をこの間若い人に手渡ししたのに、彼がどこかに置き忘れたか何かして、自分のところに戻ってきた。アンニャロー、バッキャローメ、苦労して作ったのに。彼が出勤したので渡し直した。
仕事、時間がただただ長い。

・NHKのケータイ大喜利、今日は放送なし。

●9月18日(日)
・目黒のサンマ祭り。レジをやっていて、今年のサンマはどうも今一痩せているような気がしないでもない。
・パラの自転車ロードレースで転倒、頭を打って死者が出たとか。自民のタニガキもチャリで転けて重傷、幹事長復帰ならず。
かく言う自分もチャリで転けて骨盤骨折、50日ほど仕事を休んだ経験がある。

皆さんもどうか交通事故にはお気を付けください。

・外は生憎の雨模様、今にも降りそうな感じだがチャリで。
・スーパーのバイト。15~23時。
3連休の中日(なかび)だからか、かなり暇。

事務所に、北海道土産、お菓子の「白い恋人たち」が置いてあったので一つ頂いた。確か「白い恋人たち」のパロディ商品で、大阪吉本の「面白い恋人たち」とかいうのがかつてあったような気がするが、今でもあるのかな?

クイーンのTシャツを着た人。“クイーン”が来日するとか。お客には言わなかったが、自分はフレディが亡くなったあとのクイーンは認めません。あり得ません。クイーンの名前を使うのは止めてください。
例えば、ポール・ロジャーズの時であれば、あれはクイーン+ポール・ロジャーズではありません。ましてやクイーンでは絶対にありません。メイ、テイラー&ロジャーズです。メイ、テイラー&ロジャーズはすばらしいユニットであるが、絶対にクイーンではない。
理由は明々白々、フレディがいないから。

今回のヴォーカルは、お客さん、何て言ってたかな? 名前は忘れたが、アメアイ(アメリカン アイドル)の人でしょ。

どうか後生(お願い)だから、クイーンの名前は使わないでほしい。

「今日のこれ観て聴いて」
クイーンのデビューアルバムから「ライアー」
YOU TUBEにもオフィシャル ビデオがあるようだ。この曲はハードロックでありながら、後の「ボヒーミアン ラプソディ」に通じるようなプログレ的な曲展開が既に備わっている。デビュー当時、日本では女の子がキャーキャー騒ぐだけのアイドルバンドの扱いだったが、そんなことはない。素晴らしいバンドである。

今現在クイーンと呼ばれるものは断じてクイーンではない。(くどいけど)

・ちょいパラの中帰宅。ここのところスッキリしない日が多い。
・大河他。

・1年前の今日(正確には日付が変わって19日未明)、丁度今頃、集団的自衛権行使容認を含む安全保障関連法が可決成立した。去年の9月20日、自分は、愚者は愚者なりの、素人は素人なりの意見をこのブログで述べた。

当時アベは、これからも国民に丁寧な説明を続けたいと言っていたが、それから1年、アベは勿論のこと、政府与党から何か丁寧な説明はあったんでしょうか?

法律を通してしまえさえすれば、あとはどうでもいい。そんなアベには心からの憤りを覚える。

・上記にも関連するある文章をYahoo!ニュースで読んだので、ちょっと(?)それに触れてみたいと思う。
文章の主人公は東大の井上達夫とかいう教授。

憲法に関してはよく、改憲だとか護憲だとか議論されている。

改憲派は、今の憲法は戦後GHQ(占領軍)による押しつけ憲法であるから、自主憲法を制定すべきであると主張する。

では押しつけは悪いことなのか?
例えば農地改革。(大雑把に言うと、国が地主から強制的に農地を買い上げ、それまで地主から土地を借りて搾取されていた小作農と呼ばれる貧しい農民に安く土地を分け与えた戦後の大改革)
日本政府はこの農地改革をGHQから押しつけられたが、今これに異議を唱えるものは誰もいない。

自主とは何か? 主体性とは何か?
日本の安全保障政策は軍事的にアメリカに従属的であり、国内には多くの米軍基地が存在する。ここに国の主体性はあるのか? 改憲派のナショナリズムは本物か?

そして実際はどうかというと、一部では押しつけ憲法だから改憲すべきと主張する者もいるが、戦後70年間、大多数の国民は今の憲法を変えろと言っていないではないか。(押しつけとは思っていない)

さて、自分は今まで何度か憲法9条の条文と現実(自衛隊の存在など)との乖離(かいり)を述べたことがあるが、教授もここに触れている。

今までの、従来型改憲派は、9条と現実との矛盾を解消するためには9条そのものを改定しようという、いわば正攻法で臨んできたのだが、今度のアベは、9条の改定をやりやすくするために、先ず憲法96条に定められた厳しい憲法の改定方法・手順を緩やかなものにしようと試みた。ところがアベの思った以上に世間の反発が強かったので、96条の改定はアッサリと諦めて、9条の条文解釈の変更という実にセコイ、ズルイ、汚いやり方で迫ってきた。
今までの歴代内閣が長年にわたって続けてきた、「憲法9条で認められているのは個別的自衛権であり、集団的自衛権は認められていない」という解釈を、訳も分からぬ屁理屈でねじ曲げ、遂に憲法を改定することなく集団的自衛権行使を容認させてしまった・・・

一方、護憲派について教授は、護憲といいながら「専守防衛(守るだけ)、個別的自衛権の範囲内なら、自衛隊も日米安保も認められるとする「修正主義的護憲派」が出てきた。
憲法の解釈を勝手に変えたという点でアベと何ら変わりはない・・・

         現行憲法を
        護憲    改憲
         ↓     ↓ 
 自     
 衛 違憲→ 原理主義的  旧来的 
 隊     護憲派(1) 改憲派(3)
 ・
 日
 米 合憲→ 修正主義的  アベ式
 安     護憲派(2) 改憲派(4)
 保
 は

(1)非武装中立、反自衛隊、反日米安保
(2)解釈改憲(条文の解釈を広げ、実質改憲)で憲法を堅持
(3)占領憲法(押しつけ憲法)を廃し、自主憲法制定
(4)解釈改憲で実質的には改憲し、自衛隊・日米安保を拡大

上の図で(3)旧来型改憲派が、自衛隊・日米安保は「違憲」となっているのは、むしろ、「憲法とは食い違っている、合っていない、矛盾が生じている」とでも解釈した方が良いかもしれない。
食い違っているから、現実に合わせて憲法を変えよう・・・

あと、(4)が出てくる前は、日本国民の多くは(2)であったんじゃないかと個人的には思う。

井上達夫教授の文章の半分くらいを読ませて貰って、大雑把にまとめてみました。
後半ははっきり言ってよく分からなくて・・・ 教授が最終的にどういう考えの人かも分からなかった・・・

それで結論。
上の図でいえば、自分は(1)である。

自分はかつて何度かこのブログでも「自分は非現実的・楽観的理想主義者だ」と述べたことがある。

どういうことかというと、非現実的というのは、今時自衛隊反対とか言っても自衛隊は無くならないだろう。核も無くならないだろう。日米安保も無くならないだろう。
楽観的というのは、現実の国際情勢をほとんど考慮していないということである。

その上で憲法第9条の条文を拡大解釈することなく、文字通りに解釈し、その本来の理念を尊重することにより、武器のない、戦争のない平和で理想的な世の中を願っている。

実に突っ込みどころ満載の大馬鹿者である。

最後に、教授の考えと自分が書かせて貰ったこととが食い違っているかもしれないし、もしかしたら著作権の問題があるのかもしれないし、後半部、教授の結論がよく分からなかったし、とに角、教授の文章を参考にさせて貰ったお礼に、教授の著書を紹介しておきます。
「リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください」
「憲法の涙ーリベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください2」 (ともに毎日新聞出版社)