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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

THIRD STAR その4

2016-08-22 09:42:07 | 僕が星になる前に
Third Star

Directed by Hattie Dalton
Produced by Kelly Broad, Vaughan Sivell
Written by Vaughan Sivell
2010 UK

ジェイムズ→J マイルズ→M デイヴィー→D ビル→B
()内は原作より補足しています。

素晴らしい景色を堪能しながら彼らは一時間ほど歩き草地で2回目のキャンプをします。
映画の場面にはありませんが、この日はマイルズとジェームズで文学について語り合ったとありました。


マイルズとビルが同じテントに収まっています。
ビルがタルカムパウダーをはたいたり大騒ぎしています。
そして・・・
M:俺の服はどこだ?
D:俺のもない!
ジェームズが面白い事になりそうだとビデオを撮りながらテントから出ます。
B:全部置いてきた。
ビルの言葉にマイルズとデイヴィーがそろって「なんで?」と叫びます。
B:現代社会の贅沢品は要らないんだ。
M:お前、殺してやる!


B:俺たちは自然を体験しに来たんだ。服なんか葉っぱとKendal mint cakeがあればいいんだよ。
どや顔で言い切るビルを追いかけるマイルズ。
D:追いかけるな、ビルが喜ぶだけだ。

そうして翌朝。
ビルとマイルズは疲れが出てぐったりとする中、デイヴィーがひとり荷造りをしています。


ジェームズの足の具合が悪く朝からカートに乗り、急な坂道を交代で押していきます。
坂道を登り切ったところで次に急な下りになったのでみんなでカートに乗り込むことに。


楽しそう。




坂を下りると入り江が現れました。
そこは地図にも乗らない小さな入り江で「フェリー」と書かれた掘っ立て小屋に老人がひとり入っていました。


片道は3ポンド、往復だと6ポンド50という不思議な料金設定でした。
ビルが老人に声をかけます。

B:こんにちは。4人乗りたいんですけど。
O:いつ?
D:このフェリーはいつ出航ですか?
怪訝そうな表情をしたままぶつぶつを人数を数えています。
M:4人だよ。
O:カートもだな?
M:ああ。
O:片道?往復?
B:往復だけど今夜は向こうでキャンプをするんだ。
O:いつ戻るんだ?
B:遅くても土曜日には。

その様子をじっと見ていたジェームズは老人の瞳があまりにもつぶらなのと、
老人の態度が気に入らなかったので
「アイメイクしてるのかな?」と隣のデイヴィーに聞こえよがしに言うジェームズです。


O:4人で往復だな?
M:そうだよ。毎日運航してるのか?
O:ああ、365日無休だ。始発は午前六時、帰りは最終が午後八時。
クリスマスと元日とイースターは運休する。
M:それじゃ365日無休じゃないぞ。

マイルズの突っ込みに便乗するジェームズ。
老人は一度料金表を見ます。

O:そうだ。何か問題でもあるか?
そして挑むように「カートは別料金だよ。」と言うので
「聞けよ、トッツィー・・・」とマイルズがからかいます。
それに気づいた老人は更に「カートは一人分の料金をもらうよ」と言うと
ニヤリと笑い「カートは片道か?それとも往復?」と付け加えます。
ジェームズは笑いながら「往復でお願いします。」と一礼しました。


フェリーは古い漁船で操縦しているのも老人でした。


海を見ながらバラファンドル湾に立つ自分を思い浮かべるジェームズ。


その時、後方で笑い出す声が聞こえるので振り向くとマイルズがビルにいたずらをしていました。



フェリーで海を渡った4人は入り江にテントを設営することになりました。
ジェームズの足の麻痺が次第に悪化してきます。


B:ジェナ・ジェイムソンが裸でここにいたらどうする。
クリスティン・スコット・トーマスでもいいな。
マイルズはビルには同意せず、テントをはるように言います。

J:デイヴィー、立てない。
それを聞いたデイヴィーが血相を変えます。
J:いや、大丈夫。薬を飲めば治るから。他のふたりには言うなよ。
ジェームズはデイヴィーから渡された薬を飲みます。


夜になってもジェームズは回復せず、夜の寒さで震えが止まらなくなりデイヴィーが寝袋でジェームズを包みます。
ビルが酒を飲み始めますが、ジェームズは吐き気が止まらず口にすることはできませんでした。
その時、ジェームズはみんなで大麻を吸おうと提案します。
ジェームズは鎮痛剤としてモルヒネの他に大麻も処方されていました。


B:天国だな。
M:ここが天国だったら俺は嬉しいけどな。
お前がもうすぐ死ぬって忘れてた。
(ジェームズは最高の言葉だ、僕はそのためにここに来たのかもしれないと言っています。
実際に映画の中でもジェームズは嬉しそうな表情でマイルズを見ています。)


J:マジで僕は天国の門があるなんて信じてないよ。
デイヴィーはどう思う?
(天国の門を否定するのはキリスト教的にはアウトだそうです。
真面目なデイヴィーはかなり困っています。)
J:言えよ。
D:わかんないけど、俺は神とかそういったものは信じたいよ。
B:輪廻だよ。死んで生まれ変わるっていうやつ。
J:軟体動物に?
B:やめろよ、俺の涅槃を汚すな。

J:いやでも真面目な話、僕たちの魂は・・・
よくわからないけど最近いろいろ考えたりそんな本を読んだりしてる。
それが何なのか存在自体まだわかってない・・・暗黒物質に関係してると思うんだ。
実際、仏教徒は永続エネルギーを信じてるし、量子物理学者たちはその存在を証明してる・・・
時を超越した宇宙空間の存在をね。
D:ああ、何だそれ?
J:人間の存在って何だろうって事だよ。僕はきっと光の中を舞うチリになる。
無数の原子のひとつになるんだ。
D:何を言ってるんだかわかんねえ。
J:天空でタップダンスを踊ってると思ってくれ。きっと僕は楽しんでるよ。


J:マイルズはどう思う?僕たちが死んだらどうなると思う?
M:わからない。
J:それについて考えた事があるはずだ。お前の考えが知りたいんだ。
M:お前が星空の向こうで踊りたいのに、そこには何もないと俺が思ってるなんて聞きたくないだろ?
・・・・俺は父親が死んだときに悟ったよ。
J:本当に?
M:ああ。


(マイルズがそれについてもう少し説明があります。
それほど父親を失ったショックが大きかったとジェームズは納得しますが、
同時に天空でダンスをする夢も許されないのか、もうすぐ死ぬんだぞ!と心の中で叫んでいました。)

その時ビルが「俺たちの魂は子どもに受け継がれるんだ。」と言い、
恋人もいないジェームズは更にショックを受けます。


続きます。

THIRD STAR その3

2016-08-20 11:02:09 | 僕が星になる前に
Third Star

Directed by Hattie Dalton
Produced by Kelly Broad, Vaughan Sivell
Written by Vaughan Sivell
2010 UK

ジェイムズ→J マイルズ→M デイヴィー→D ビル→B
()内は原作より補足しています。

最初の目的地の草原についたのは夕方近くでした。
ジェームズは病気の影響でかなりの回数のトイレ休憩が必要でした。
デイヴィーがジェームズのトイレに付き添っている間にビルとマイルズはティータイムです。



B:ビスケット。そのままでも美味しい。しかしお茶につけても美味しい。

B:メイクの女の子がお前のお父さんの本を読んでたよ。この間仕事で・・・
お前の本は?
M:ああ、諦めたんだ。
B:チェルシーとのセックス日記でも書けば?
M:俺はもう無意味なセックスなんてうんざりしてるんだ。
B:ふざけんな!
(常に遊びのセックスを楽しんでいたマイルズだったのでビルは驚き、マイルズを見ると
マイルズの表情はどこか初恋に悩んでいる表情だったとありました。)

草原を抜けると湿地帯が広がりそこには細い木道があるだけで、
カートを持ち上げて運ばなければならない状態でした。
そのためデイヴィーが荷物を置いていこうと提案しましたが却下されます。
ビルとデイヴィーがカートを持ち、ジェームズとマイルズは荷物を持って歩いています。

J:仕事はどうなんだ?
M:お前、俺の仕事に興味ないだろう。
J:本は書いてるの?
M:その質問にはうんざりしてるんだ、ジェームズ。
俺は作家じゃなくて広告マンなんだ。

湿地を抜けたところでキャンプをすることになりました。
疲れ切ったビルやデイヴィーに代わり火をおこしているジェームズ。

J:以前短編をいくつか送ったよね?
M:ああ、バイカーの話は面白かった。本当に面白かったよ。
D:ナースの話は最低だった。
M:俺は作家じゃないけど、でもあの話は好きだよ。

もう少し扇いでと言われ楽しそうに毛布で扇ぐジェームズでした。
バカ騒ぎしながら夜は更けていきます。

(あまり褒めないマイルズが神妙な顔で褒めてくれた事にジェームズはすごく嬉しかったようです。
その夜はマイルズの言葉を何度も反芻しながら眠りについたとありました。)


翌朝、一行は林の中を歩いていきます。

D:お母さんに電話しないと。
J:昨夜も電話したじゃないか。
D:でも約束だから。
J:わかった、わかった。
僕たちは心に太陽をかかとには翼をつけて旅をしているからもう電話はしないと言っておいてくれ。
マイルズも電話は持ってないだろうな。
M:ないよ。
J:ビル、ここに木を植えようよ。
B:だめだ。


D:俺、テレビを見てるとつい番組のクレジットにお前の名前を探しちゃうんだ。
で、名前を見つけるとちょっと誇らしくなるんだ。
B:ああ、シェイクスピアってわけにはいかないけど借金は返せるからな。
D:アンティーク・ロードショーってすごい視聴率じゃないか。
B:俺の番組は「Cash in the Attic」だよ。
D:そうだっけ?

ここは国立公園の中ですが私有地が多く民家もあるようです。
ビルが何かを見つけ叫びます。

B:おい、ホワイトブル?
M:俺たちは今どこにいると思ってるんだ。
(ホワイトブルはジェームズの家の近くにあるパブの名前で昔4人でよく行ったとありました。)

何かのお祭りのように家の周りが華やかに飾られ、中世の扮装をしている人たちがたくさんいました。
イギリスはよくビールフェスティバルを開催するのでこれもそうなのかもしれません。
血が騒ぐぜ!と楽しそうなビルでした。






B:ビール取ってくる。
J:ギネスを。
D:アルコールとモルヒネを一緒に飲むなよ。
J:僕はLSDをやったことはない。ストリップポーカーもないし盗賊に銃を突き付けられたこともない。
D:俺はバーミンガムに行ったことがないよ。
J:ボートで外海に出たことも・・・それ本当?
D:ないよ。
(ロンドンに住んでいてバーミンガムに行ったことのない人はあまりいないそうです。
デイヴィーは指輪物語が大好きで、
モルドールは産業革命時代のバーミンガムがモデルだというくだりがありました。
だから行かないんじゃないかというジェームズの予想でした。)
J:18の頃に行っただろう?
D:バーミンガムに?

その頃マイルズは裏手にある公衆トイレの近くで隠し持っていた携帯をチェックしていました。
この緊急用の携帯にメールしてくるのはただひとりだそうです。
 -彼に話した? あなたに会いたいわ。-

それを見たマイルズは難しい顔をしながら公衆トイレに入り腕時計を外します。
その後ろを羽を付けた男の子が通ります。


場面は再びジェームズたち。


J:危険な事をしたいと思わないか?
D:あの生焼けの豚を食べるとか。
J:スリルってことだよ。
D:今のままでいいよ。
J:僕たちはすべてを忘れたんだ。
ワールドカップの決勝でプレイすることはないし人類初の火星に降り立つ男になることもないって悟った瞬間に。
そんな夢はすべてファンタジーになっていったんだ。
D:俺には何も言えないけど、これは楽しいだろう?
J:ああ、もちろん。


トイレから出てきたマイルズは腕時計を忘れたことに気づきすぐに戻りますが時計はありませんでした。
個室のドアを開けると白い羽が舞っています。
その白い羽はジェームズのところにも舞い落ちてきました。


手に取った羽を見たマイルズはジェームズの後ろの方で走っている少年を見つけます。


海のところでマイルズはやっと少年に追いつきます。

M:その時計をどこで手に入れた?
B:父さんにもらったんだ。誕生日に。
ロレックスのシードゥエラー 4000。
M:君のお父さんはうそつきだね。それは偽物だよ。
M:いいね。それを返すんだ。
B:お前が変質者だって父さんに言いつけるぞ。この羽どう?
M:時計を返せ。さもないとお前の羽をむしり取るぞ!
B:もう要らないや。偽物は嫌いだし。
M:ああ、俺もだ。よこせ!
少年はそのまま海に時計を投げてしまいます。
B:嫌いなんでしょ?

あきれたマイルズが帰ろうとすると少年に声をかけられます。

B:おい、ホモ野郎。今何時だ?


マイルズがジェームズたちのところに戻るとジェームズが羽を出し
「やるよ」と言います。
マイルズはちょっとムッとしますがそれをポケットに仕舞います。

楽しそうに踊っているビルを眺めている3人。
近くのふたりがけんかを始めたのでそれを止めに入ったビルですがはずみで殴ってしまい、
それがきっかけで乱闘になります。
「ナッツは?」とマイルズが袋を出し、それを3人でつまみながら試合でも観るかのように乱闘を見守っています。


そのうちにマイルズも加わったのでジェームズも行くと言い出し、デイヴィーに止められます。
D:お前、モルヒネ飲んだし酔ってるだろう。
J:かもね。
D:お前は加わらないで見てた方がいいよ
J:いやだ。デイヴィー、突撃だ!

ジェームズも加わって大乱闘になりますが、カートごと倒されてしまったので
デイヴィーが「彼はガンなんだから殴るな!」と叫び一瞬周りが静かになります。
その隙にマイルズがひとりを倒し、どさくさにみんなで逃げていきます。


続きます。

THIRD STAR その2

2016-08-18 07:15:25 | 僕が星になる前に
Third Star

Directed by Hattie Dalton
Produced by Kelly Broad, Vaughan Sivell
Written by Vaughan Sivell
2010 UK

ジェイムズ→J マイルズ→M デイヴィー→D ビル→B
()内は原作より補足しています。


J:
ジェイムズ・キンバリー・グリフィス
思うに人生とは・・・
よく言うだろう?
人生とは・・・

(墓という名のごみ箱に捨てられて自分の身体を構成していた分子は土を経て芝生を作る。
そして芝刈り機で刈り取られる、というくだりがありました。なので芝刈り機が出てくるんでしょうね。)

(時々出てくる暗いバラファンドル湾は原作では後にジェームズの恐怖の象徴として出てきます。
暗黒のモルドールの国(指輪物語に出てくるアレです)のような暗い海です。)

僕は今日29歳になった。30にはなれないだろう。
だけどそれでいい。
本当に。それでいいんだ。


友達のデイビー。
失業してから僕の介護をしている。
彼は広告会社を立ち上げて・・・どんな会社だったのかは知らないんだけど。

姉のクロエに娘たちがいてよかった。
彼女はひどく落ち込んでいる。
それを隠そうとしているけど・・・・彼女の悲しむ姿は見たくない。

ビル・・・彼はすごく張り切っている。
ガールフレンドから離れられるのが嬉しいんだと思う。
テレビの仕事から解放されるのもね。

彼は種から育てた木を持ってきた。
彼は目的地にたどり着いたら植えるといって譲らない。
果たして僕たちはたどり着けるのだろうか・・・


両親はずっと平静を装っていた。
誰も自分の子どもに先立たれる事はあってはいけないんだけど。
僕は病気を抱えているけれど彼らは悲劇を抱えている。


押し寄せてくる哀れみから距離をおきたい。
僕は逃げなければ。
友人たちに僕の大好きな場所へ連れて行ってもらう事にしたんだ。
バラファンドル湾に。
(昔4人で行ったときに砂浜でやったフリスビーがすごく楽しかった。
きっとあれはあの場所でしか味わえない感情だった。
険しい道のりの末にたどり着いたあの場所だから。
夜中に痛みで眠れない時もあの場所を思い浮かべると楽になった。
だから、デイヴィーから行きたい場所はないかと訪ねられたときにそこが浮かんだ、とありました。)


マイルズがやっと到着した。
16歳の時に彼の父親が亡くなってからしばらく音沙汰がなかった。
ガンだった。彼の父親は作家で僕たちも作家になりたいと思っていた。
マイルズは周囲からのプレッシャーを感じていたし僕には時間のプレッシャーがあった。
今はそれがあまりにも重く、時間はわずかしかない。
(ジェイムズは短編をいくつか書きそれをマイルズたちに送っています。
マイルズ曰く、自分の書いた小説を友達に見せるのは自分のはいたパンツを洗わせるようなものだと。
デイヴィーとビルからは面白かったと通り一遍の感想だったが、
マイルズからは「受け取った。」という返事しか来なかったそうです。)


J:マイルズ?
M:ひどい顔だな。(ジェイムズ意訳によると「元気そうだな」)
もうくたばったのかと思ったよ。(見舞いに来れなくて悪かった)
J:横紋筋肉腫のわりにはかなり元気だよ。
M:お前ってやつはしぶといな。


パーティが終わり旅支度を始めるジェームズたち。
ビルが借りてきた四輪駆動に荷物を積んでいきます。
ジェームズ用のカートもビルの調達でした。
ギターを抱えて出てきたビルをマイルズが止めます。

M:ダメだ、それは絶対にダメだよ。
旅行は行くけどそれは持っていかないのが条件だからな。

ジェームズは家族にお別れの挨拶をしていきます。



最後にもう一度クロエをハグして出発です。
ジェームズは最後の思い出にビデをを撮っています。


テンビーに入りジェームズたちは食料や燃料を購入するためお店に入ります。
(ここでジェームズはサッカーボールを買おうと言い、杖でリフティングしますがあまりうまく出来ず断念。
レジの女性がその様子をじっと睨んでいるのでビルたちがふざけてマイルズに虫取り網を被せたりしてます。
騒ぐだけ騒いでお店を後にし、最後にジェームズがその女性に投げキッスを贈りますが
その女性は手で受け止めるとそれを床にたたきつけるジェスチャーをします。
この時にジェームズは、杖をついた障がい者を差別しない女性だと言っています。)



ペンブルックシャー南部のペナリー村からはいよいよ徒歩でバラファンドル湾に向かいます。
駐車場に車を止め、テントや食料などをカートに積んでいきます。
ジェームズも荷物運びを手伝っているとデイヴィーに怒られます。

D:ジェイムズ、俺が持つから。
J:大丈夫、大丈夫だって!
D:クッションを持ってくるよ。
J:いや、まだいいよ。自分で歩くから。

カートに乗らず歩き出すジェームズにマイルズが茶化します。

M:誰か俺を押したい人いる?
B:俺。


荷物を積んだカートを押しながら林の中を進んでいく一行。
マイルズがデイヴィーをからかいます。

D:この道ちょっとデコボコしてるな。
M:ガリガリの女とのセックスみたいだろ。
D:そういえばメリッサはどうしてる?
M:太ったよ。
D:彼女が?
M:イイ女になったぞ

林を抜けたところで休憩です。

B:なんてキレイな景色なんだ!

と、ビルがはしゃいでいるとマイルズがくぎを刺します。


M:夕方までに目的地に行かないと。
B:ジェームズの休憩が済んだらな。
J:僕は大丈夫だよ。

ジェームズは気丈に歩き出しますがやっぱり途中でカートに乗ることに。

J:「アーチャーズ」の脚本を書いてみたかったな。
(アーチャーズは田舎町が舞台のラジオ番組だそうです。
イギリスではラジオドラマはテレビドラマに負けないくらいの高い地位だそうで
実力のある俳優が出演したり、ラジオならではの脚本も注目されるようです。)
D:仕事の話なんてやめようぜ。
M:俺達には仕事があるんだよ。
D:うるさい、マイルズ。
M:仕事を探せよ。

次の瞬間、カートの車輪のひとつが大きな木の根に激突してしまいます。

J:故障したぞ。
D:原因はわかってる。積み過ぎだよ、言っただろう?


そんなデイヴィーをスルーしてマイルズはビルに直りそうか?と尋ねます。
B:大丈夫。みんなわきに寄って。
よし、デイヴィー、ツールボックスを取ってくれ。荷物の一番下にあるから。
D:無理だよ。荷物が重すぎて取れない。
B:よし、みんな荷物を降ろせ。やれやれ。
M:お前、やれやれって言わなかった?
B:言ったよ。イライラしたんだ。
そこのウェビングバッグを取りだしてくれ。中にソケットセットとプライヤーが入ってる。
M:やれやれ!ちゃんと探せよ。

そんな時も涼しい顔して傍観者を決め込むマイルズでした。

THIRD STAR その1

2016-08-16 15:07:25 | 僕が星になる前に

この映画の感想もずっと書きたいと思いつつ機会を逸していましたが
先日、Alone on the Warterの件でこの話に触れたついでにまとめることにしました。

実は以前、日本で上映される事が決まった時に一度書いてるんです。
その時はまだ上映前でYoutubeでしか見た事なかったのでほぼ妄想な感想です。
確かSherlockの撮影に入る前でしたよね、この時は。
当時、ガン患者らしくボーズにすると言ったベネディクトを止めたとモファットさんが言っていました。
S1のシャーロックが痩せていたのはこの撮影の影響があり、
S2でがっしりしていたのはSTIDのためって事で、役者って本当にハードな職業ですね。


映画を見に行った時に原作本が売られていたので読みましたが
ジェームズは原作の方がよりシニカルで何と言うかとてもリアルでした。
この若さで余命宣告をされればこのくらい荒んでも仕方ないなと思えるシニカルさです。

他にもジェームズの姉のクロエや3人の友人たちの背景もより詳しく書かれていて
ジェームズが何を背負っていたのかがわかるようになっていました。
2013年の出版されているので映画完成後に書いたという事になるのでしょうか。

オリジナル脚本の方はどうなんだろうとドラフトなるものは公開されているので少しだけ読んでみましたが、
クロエとマイルズの距離感など場面によっては原作よりも更に細かい描写がありました。
実際はどの程度カットされたり変更されたりしているのかはわかりませんが・・・

この映画を見て真っ先に浮かんだのが「Stand by me」でした。
あれよりはだいぶいい歳した男の旅の話だし、もちろん旅の目的はかなり違いますが、
旅をしながら次第に本音をぶつけ合っていくところとかもね。
男であっても女であっても、
いくつになっても一緒にバカができる友達って本当に大切です。


脚本を書いたシベルさんによるとピーターパンだそうですけど。
元のタイトルは「Barafundle Bay」でしたが映画に向けて変更しなければならなくなり、
ピーターパンがひらめいたそうです。
ある意味ジェームズは成長できないピーターパンです。
そして友人たちを連れてネバーランドならぬバラファンドル湾を目指します。
ピーターパンのセリフ
Second star to the right, and straight on till morning.
「二つ目の星を右に曲がるんだ。そしたらあとは朝まで真っすぐさ。」
ここから「Third Star」のタイトルになったと話していました。
邦題もここからつけて欲しかったと思ったのですが・・・

そして、これは以前も書いたのですが、
私がマイルズたちと同じ立場になったらどうするのか。
これ以上は耐えられないから死なせてくれと言われたら・・・・と考えた事があります。
難しいですね。
もちろん、全力で止めるとは思いますが、
ただ、今までずっと耐えてきたジェームズにそれでも頑張れともきっと言えないかもしれません。
本当に難しいです。



原作から補足をしつつ内容を書いていきたいと思いますがまずはキャストのご紹介から。


ベネディクト・カーンバーバッチ as ジェームズ
29歳で末期がんに侵され余命を宣告され、ある決意をする。


トム・バーク as デイヴィー
立ち上げた広告会社が倒産し、ジェームズの介護をしている。
ジェームズとは高校、大学の同級生。


アダム・ロバートソン as ビル
テレビ局に勤めているも低俗な番組に嫌気がさしている。
ジェームズとは中学以来の友人。


JJ・フィールド as マイルズ
広告会社を経営している。16歳のときに作家の父親を亡くしている。
ジェームズとは中学以来の友人。
この映画のマイルズはかっこいい役どころで、友人のごるちゃんもお気に入りでしたが、
いつになったらごるちゃんのお気に入りにベネディクトが入るのか・・・




Third Star

Director:Hattie Dalton
Producer:Vaughan Sivell, Kelly Broad
Writer:Vaughan Sivell
Country of origin:United Kingdom

CAST
Tom Burke:Davy
Benedict Cumberbatch:James
JJ Feild:Miles
Adam Robertson:Bill
Hugh Bonneville:The Beachcomber
Rupert Frazer:James’Father
Nia Roberts:Chloe
Eros Vlahos:Angel Boy

トレーラーはこちらです。
Third Star Theatrical Trailer

日本語版
映画『僕が星になるまえに』予告編


下記はベネディクトのインタビューですが相変わらずとても難しいのでかなり怪しい意訳です。

僕は少しジェームズに似ている。
彼は実年齢より精神が大人だし、かなりロマンチックで昔気質だけど、感情的な面もあると思う。
友人を甘くみてはいつも彼らの驚かされていて、それは僕自身にもあてはまる事がある。
彼は終わりを迎えなければならないが、みんなそれに共感し、どう感じたかを理解してより身近に感じてほしい。
僕と同じように彼のキャラクターの側面をとらえてほしい。彼はとても誠実でとても鮮やかに輝いている。



次からストーリーにいきます。

San Diego Comic-Con 2016 その3

2016-08-14 10:00:32 | ComicCon
噂のベネディクトが「Hiddlebum」呼びした動画。
EXCLUSIVE: Benedict Cumberbatch Likes To Call Tom Hiddleston "Hiddlebum" | SDCC 2016


「トムの事なんだけど」
「トム?」
「トムもマーベルファミリーだよね。」
「トム?」
「君たち、友達だよね。」
「Hiddlebum?」
「そうそう。」
「それともスパイダーマンのトム?今はトムもいろいろいるからね。」
「君が親しいのはどっち?」
「Hiddlebumだよ。長い付き合いなんだ。」

最近やたら目に入る「Hiddlebum」ってそもそも何なの?って思い調べてみたら、
元ネタはジョン・ル・カレ原作をドラマ化した「ナイト・マネージャー」らしいんです。
そのドラマでお尻が見える場面があり、「Bum」はお尻の意味もあるので「Hiddlebum」がSNSで広まったのでしょうか。
こちらに記事が。
BBC viewers could not handle Tom Hiddleston’s sex scene (or bum) in The Night Manager

昨日UPしたストレンジさんの集合写真にトムヒが飛び入りしてたの全然気がつきませんでした。
節穴にもほどが・・・・



やたらとかわいいEWのインタビューです。
Doctor Strange is more important than The Avengers, jokes Benedict Cumberbatch


冗談まじりで楽しそうに話しているんだけど、
ベネディクトの話をまとめた記事の英文は何だか難しくて訳がいろいろおかしいです。
おかしいのはわかってるんだけど、単語の意味がさっぱりわかりませんでした(涙)

ベネディクトはEWの独占インタビューでファンは最強の魔法使いに何を期待するのかを話す。
「彼は裕福だけどトニー・スタークではないんだ。
トニー・スタークのように彼の過去が何者なのかをはっきりと示している。
豊富なバックストーリーもこの映画を通してずっと出てくるしアベンジャーズでもそうだと思う。
だけど要するにみんな彼が転向を望んでいたとわかっている。
すごく野心的で傲慢だし。彼の仕事は素晴らしいけど人間だからね。
独りきりで自分の城の頂上にいる。ザナドゥのような。彼は今にも消えそうな孤島を作り出した。
この世界のすべてを理解していると思っている彼が実は何も知らなかった事を悟るんだ。」


監督のスコット・デリクソンからカンバーバッチに用意された映画は
一匹狼からスーパーヒーローに転身するDr.ストレンジのストーリーだ。
「このストーリーでの彼のキャラクターは常軌を逸してる。」と、彼は冗談まじりに言った。
「映画が終わるまでにはスーパーヒーローになってるよ。」

MCUの壮大な流れにDr.ストレンジがうまくはまっている点に関して
「彼はある意味ディフェンダーなんだ。彼の結束はわかりづらいし常に悪者や飛んでくる銃弾と闘うわけでもない。
戦いもあるけど、世界の秩序を保とうと侵入者を見張っているんだよ。」

ストレンジは同僚のスーパーヒーローたちより重要な存在だと、
EWのシニアライター、Darren Franich が冗談を言ったあと、
「彼はアベンジャーズのどのメンバーよりも重要だからね。」とカンバーバッチも返した。
「僕は多くのトラブルを引き起こすつもりだよ。」


子どもたちが夢中になってマネしたり憧れたりするヒーローに自分も仲間入りするのは
やっぱり嬉しいんじゃないかと思います。


シャーロック関連のインタビューです。
元記事です。
A Sherlock Reunion In A Marvel Film Is Very Possible Says Cumberbatch
動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=gyJQK58JerE


Q:シャーロックとジョンは強い結びつきがあるし、
あなたとマーティンも同じようにリレーションシップがあるんじゃないかと思うけど。
B:もちろんだよ。僕たちの仕事はすごくハードなんだけど、
彼は地球上で一番面白い男できちんと信念をもっている。僕たちはすごくショーが好きなんだ。
僕たちはいつも楽しんでいるし今回もそれは同じだよ。
Q:ふたりはマーベルで共演する?
B:どうかな。可能性あるかもね。だって、マーベルユニバースはいろいろなところから人が集まるじゃない。
わからないけどね、僕もよく知らないし。だから僕の言ったことはあてにならないよ。

以下は記事の内容です。

マーベル映画でのシャーロック再共演の可能性は高い、とカンバーバッチ。

ベネディクト・カンバーバッチは今年の11月にマーベル最強の魔法使い、Dr.ストレンジに就任するが、
彼の親友がMCUに飛び込んだのもそれほど昔の事ではない。
その友人はシャーロックで共演しているマーティン・フリーマンで、
彼はキャプテンアメリカ:シヴィルウォーのエヴェレット・ロス役でデビューしている。
ロスは対テロ共同対策本部のメンバーで、映画ではスティーブ・ロジャースとジモの両方と対立している。

フリーマンはシャーロック・ホームズ演じるカンバーバッチと一緒にワトソンも演じているので、
ComicBook.comのジェームズ・ヴィスカルディがサンディエゴコミコンでインタビューをしたときに、
ふたりはいつか映画で共演することになるかどうか尋ねてみた。
「どうかな。可能性あるかもね。だって、マーベルユニバースのベン図はいろいろなところから人が集まるじゃない。
わからないけどね、僕もよく知らないし。だから僕の言ったことはあてにならないよ。」

Dr.ストレンジはまだ解明されていない魔法や世界観に注目が集まっている。
インフィニティストーンが超常的なので、
やがて公開されるアベンジャーズ:インフィニティウォーで重要な役割を演じるのではと言われているのも不思議ではない。
次にフリーマンが出演するのはチャドウィック・ボーズマンのブラック・パンサーだと思われる。
しかし彼の組織は解体したS.H.I.E.L.Dの代わりを果たすので組織がインフィニティウォーに何らかの関わりを持つという可能性は大いにある。
シャーロックファンにとっては、ごくわずかな情報でも嬉しいのではないかと思う。

というタイトル詐欺に釣られるバカがいるんですよ(それは私)
Very Possible って言ってるのはベネディクトじゃなくてアンタじゃないか(怒)

SDCCの時の御大のツイート。

この「Blud」は一般的には「友達」のスラングなんだと思いますが
このツイートでトムヒのホームズ兄弟説が再燃したようです。
シャーロックがマイクロフトに言ったセリフだからでしょうか。

お久しぶりのBBC3のツイート。リンク先に記事があります。

ハンニバルのブライアン監督のツイートにモファットさん。
マッツ版レクター博士のフィギュアを持っているのはなぜ?

こちらはノーマンのインスタにUPされていた画像。

右側はスーパーナチュラルのウィンチェスター兄弟の父親役だったジェフリー・D・モーガン。
そういえばウォーキングデッドに悪役として出演するんでしたっけ。
左側のマッツさんは?通りすがり?(笑)

ディズニーブースを通りがかったダレン・クリス。
春ごろにリトルマーメイドの一日限りのミュージカルでエリック王子をやってました。


コミコンはファンだけではなく関係する役者さんを始めみんなが楽しそうなのがいいですよね。
いつか行きたい・・・・と毎年思うんですけど・・・