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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

IF・・・・

2016-12-02 08:17:00 | 閑話

決勝後、休む間もなくあちこちを回っているようです。
チャンピオンになって世界が変わった感じです。


スポンサー様にもご挨拶。いいなあ。ペトロナスの社員になりたいわ。

ところで、

キップリングの「IF...」をご存知ですか?
私は2014年にメルセデスがUPした動画で知りましたが、
英語だったし(当たり前)その時は特に何も考えずスルーしていました。

2014年はニコとハミルトンがタイトル争いをしていたので動画もそんな内容で、
ジョン・ハートが詩を朗読していました。
動画はこちら。
IF...MERCEDES AMG PETRONAS


今回、ニコの優勝が決まったときメルセデスは再びこの動画をツイートしたので
再び見ることになったのですが、動画よりもこの詩がすごく気になってちょっと調べてみたのですが
なぜふたりの対決の動画にこの詩が朗読されたのかやっとわかりました。

2008年、ウィンブルドン男子決勝。
フェデラーvsナダルのこの決勝戦は歴史に残る名勝負と言われました。
私はフェデラー至上主義なのでこの決勝はちょっと苦い思い出だったりしますが・・・
2年連続でフェデラーが優勝していましたが3度目の決勝ではナダルがフェデラーを下し初優勝を飾りました。


なぜテニスの話なのかと言いますと、
BBC Sportがこの決勝戦を放送した時のオープニングでナダルとフェデラーがこの詩を朗読していたんです。
動画はこちら。
2008 Golden Moment - Federer v Nadal
フェデラーが若い!

これ以外にも「IF」を朗読している動画が出てくる出てくる・・・・
しかし、なぜ勝負にこの詩が出てくるのか?ともう少し調べてみたらこちらのブログにたどり着きました。
キップリングの「If」……フェデラーとナダルによる朗読

このブログに和訳が掲載されていますが訳を読んですっかりこの詩のとりこになってしまいました、私(単純)
この詩は父が息子に騎士道みたいなものを教えているようですね。
自分でも訳そうと思いましたが掲載されている和訳に勝る訳はないような気がします。
それくらい完璧な訳だと思いました。

もうひとつ、ウィンブルドンのセンターコート(正式名は長いのよね)の入口に
詩の一部が描かれていると知りました。
“If you can meet with Triumph and Disaster And treat those two impostors just the same”

(ウォーターマーク入りですけど・・・)

「もしあなたが勝利をおさめたとしても失敗に終わったとしても、
これらは虚像に過ぎないと受け止めることができれば」
なんて・・・訳すのはとても難しいですが勝っても負けても自分を律しなさいねって事なんでしょうね。

私はフェデラー選手の美しく正統派なプレイが大好きで、
不利な状況の時でも淡々とプレイを続けている彼はまさにこの言葉を体現しているのでは、と思いました。
コート上ではあまり表情を変えないフェデラーですが、
コートを離れれば笑い上戸で面白いところも魅力のひとつです。


人としてとても大切な事が詰まっているこの詩を忘れずにいたいです。
そして、いつか自分なりに解釈しながら日本語にしていければいいなあと思います。

原文です。

IF...

IF you can keep your head when all about you
Are losing theirs and blaming it on you,
If you can trust yourself when all men doubt you,
But make allowance for their doubting too;
If you can wait and not be tired by waiting,
Or being lied about, don't deal in lies,
Or being hated, don't give way to hating,
And yet don't look too good, nor talk too wise:

If you can dream - and not make dreams your master;
If you can think - and not make thoughts your aim;
If you can meet with Triumph and Disaster
And treat those two impostors just the same;
If you can bear to hear the truth you've spoken
Twisted by knaves to make a trap for fools,
Or watch the things you gave your life to, broken,
And stoop and build 'em up with worn-out tools:

If you can make one heap of all your winnings
And risk it on one turn of pitch-and-toss,
And lose, and start again at your beginnings
And never breathe a word about your loss;
If you can force your heart and nerve and sinew
To serve your turn long after they are gone,
And so hold on when there is nothing in you
Except the Will which says to them: 'Hold on!'

If you can talk with crowds and keep your virtue,
' Or walk with Kings - nor lose the common touch,
if neither foes nor loving friends can hurt you,
If all men count with you, but none too much;
If you can fill the unforgiving minute
With sixty seconds' worth of distance run,
Yours is the Earth and everything that's in it,
And - which is more - you'll be a Man, my son!

2 コメント

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ステキな詩ですね (Misty)
2016-12-02 21:53:47
こんばんは!
F1は全然分かってない私ですが、ともかくおめでとうございます~^^記事を読んでいると、ずっと応援してこられたんだな~と、dicoさんの愛をすごく感じました。

そして、If…の詩、恥ずかしながら知りませんでしたが、訳を読んで涙が出てしまいました。すごいですね。こうありたいと思う人全てを尊敬できると思うほど、素晴らしいなと思いました。人間、なかなかそういう風にはできないことが多いからこそ、そうありたいと目指すことに意義があるのかもしれませんけど…時々、考えがネガティブになっちゃうので、すごくいいタイミングで紹介してもらえて感謝です!あ、日常だけじゃなく、シャーロックに関してもこの先必要かもですね…うん、なんだか乗り切れそうな気がしてきました(単純…(笑))
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Re.ステキな詩ですね (dico)
2016-12-03 00:23:02
Mistyさん
こんばんは。
ありがとうございます~!
そうなんです、ずっと応援してきてやっと悲願の初タイトルだったのですが、
実は先ほど突然、引退宣言しちゃったんです。びっくりどころじゃないくらいびっくりしています。
(日本語が・・・・涙)

IF、知らなかったのは私だけじゃなくて良かったです(笑)
いやいや、これ全部実現できる人間なんてブッダのレベルですよー。
私にとっては耳がいたい教えばかりですし(苦笑)
でも何かに躓いたときに、この詩を思い返すと何となく強い気持ちを持てるような気がするんです。
なので、一緒にがんばりましょうね!!
でもね、ここまでダーク路線できてるってことは、
実はものすごくハッピーエンドな内容なんじゃないかと思ったりするのですが、
やっぱり甘いですか?(笑)
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