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Band of Brothers Part Two ノルマンディ降下作戦 後編

2013-05-17 06:26:54 | Band of Brothers
続きです。

「ソベルと陸軍とアメリカ国民がこの時のために育て鍛え上げた核も素晴らしいE中隊の男たちが初陣を戦おうとしている」

第2大隊は100名余の兵力しかないのにかかわらずストレイヤー中佐はル・グラン・シェマンの東西南北の制圧を命令されていたので
4門の砲塁を攻撃する任務は1個中隊しかまわせなかったのでその任務をE中隊に任せることになります。
ウィンターズは考える時間もなくとにかく自分の直感で指示を出さなければなりませんでした。

いやー、指揮官てほんとに大変ですよね。
もちろん命令を忠実にこなす兵隊がいてこその指揮官ですし命をかけるのはその兵たちではあるけれど自分の命令ひとつで作戦の成功に関わるし何より兵たちの命は自分が背負っているんですから。
そして、失敗したらその責任は指揮官や上層部がとることになるのは、今の会社組織も同じのはずですよね。
そして、責任逃れをする上司は昔も今も健在のようですが(笑)

ちなみに将校は基本的には士官学校を卒業しないとなれません。
また、卒業後自分の経験と実績のために戦地に着任する将校も少なくないため、下士官以下の兵隊は実績のためだけに存在する経験のない指揮官に命を預けることにもなります。

ウィンターズが作戦の内容を隊員たちに説明します。
機関銃で援護射撃をしながら塹壕でつながっているそれぞれの大砲をTNTで爆破。武器と弾薬以外の装備は置いて行けとすばやく指示を出します。
ずっとくっついてきてたA中隊のホール、ちゃっかり作戦の輪の中にも入っていましたが、今回は置いて行かれちゃいます。

コンプトンは第2分隊と左翼から、リプトンは右翼から攻撃するよう指示を出しウィンターズは正面から突破します。

隊員たちはみな訓練通りに素早く散り始め自分の位置につきます。
リプトンのいる右翼からは敵が見えなかったので何と木に登って射撃しますが、後にリプトンは
「初陣だったからあんな行動ができたんだ。敵から丸見えになる細い木に登って撃つなんて今なら怖くてできないよ」

更にコンプトンたちが手榴弾で1門目の大砲がある塹壕の中の敵を撃破するとすかさずウィンターズが「俺に続け」と塹壕に向かって走り出します。


塹壕の中から攻撃中、トイのところに手榴弾が投げ込まれとっさにウィンターズが「トイ!逃げろ!」と叫び何とか助かります。
「あの時、ウィンターズが叫んでくれなかったら俺は死んでたよ」とトイ。

(このあと、もう一度手榴弾投げ込まれちゃうトイなんです)

第1砲台を奪った後、塹壕をつたって第2砲台に進撃しながら砲台を爆破するためのTNTを待ちますが
TNTを持ったリプトンは途中で負傷した兵士”ポパイ”に応急手当をしていました。
そこにTNTを持って現れたホールくん。第1砲台を爆破したあと第2砲台に行きコンプトンと合流。コンプトンにホールと第3砲台に向かうよう指示し、ウィンターズは第2砲台も爆破します。


しかし、第3砲台に向かう途中ホール君は爆死しそれを見つけたウィンターズは悲しそうですが戦場で泣いている暇はありません。
第3砲台でスピアーズが弾薬を持ってD中隊とともに現れました。
「第4砲台は俺に任せろ!」そういってD中隊を率い颯爽と第4砲台に向かいますが何とスピアーズさん、塹壕の上を走り抜け不死身っぷりをアピールします。

第3砲台でみつけたドイツ軍の地図などを回収し、素早く退却命令を出しひとまずE中隊の初陣は完了します。
12名という1個分隊にすぎない兵力で50名のドイツ軍の小隊を壊滅されたのは優れた指揮官とE中隊のチームワークでした。
後にこの功績をたたえ、ウィンターズには殊勲十字勲章、コンプトン、ガルニア、ロレイン、そしてトイには銀星賞章
リプトン、マラーキー、ラニー、リープゴット、ヘンドリックス、プレシャ、ペティそしてウィンには銅星章が授与されました。

ユタ・ビーチからシャーマン戦車とともに現れたニクソンと合流しその夜、1時間の休憩を与えられた兵士たちは思い思いに過ごします。
ウィンターズはホールの戦死を自分の責任かのように責める後ろ姿をニクソンが見守ります。

この時ウィンターズは
「もし自分が生きて帰れたら、どこか平和な土地をみつけ生涯静かに暮らそう」
そう、神と自分に誓います。

また、この戦術は定位置の目標を急襲する際の手本となり現在も陸軍で教えられています。





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