コメンタリー続きです。
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ゲ:君のコメンタリーはこの1本だけだから聞いておく。
シャーロック・ホームズの役作りをする際にこれまでのホームず像で参考にしたものは?
あるいは新たに盛り込んだことはある?
BC:長くなるけど答えるよ。J・ブレッドやラスボーン、RDJ版は見たよ。
僕なりのホームズ像はパイロット版で完成したからRDJ版を見たのはそのあとだ。
だから影響を受けたのはブレットとラスボーン。
ブレットは芝居がかった感じと優美さを体現していた。
ネコ科の動物のようなどう猛でシャープな雰囲気だ。時々冷たい感じも受ける。
BC:ところどころ参考にしたよ。原作にも仕草の描写がある。
膝を抱えて椅子に丸くなって座る場面も。
その際両手はひざの上に祈るような形に組見たその上に顎を乗せる。
シャーロキアンに向けそういう描写も活かした。
パイプも鹿撃ち帽も虫メガネもない以上シャーロックらしさを表す記号が必要だった。
さっきレストレードのオフィスが登場したよね。シャフツベリー通りの被害者と話すシーンだ。
あそこでも手の演技を意識していた。
身体の動きには常に気を配っているけどいわゆる自然さより彼らしさを優先しているんだよ。
もちろんマーティン演じるワトソンも一緒だし時代は21世紀だ。
いつも黒いコートを翻して走っているわけにはいかない。かなり走ったけど。
ゲ:話長いよ。
BC:ごめん。
MF:予告通りだね。
BC:警告はしたよ。役者のイカれた頭の中を覗くとこういう事になるんだよ。
MF:ホームズは芝居がかった男だね。
BC:そう。普通とは違う。
ゲ:原作でレストレードも言っている。
「君はいい役者になるだろう」と。
演技のタイミングも心得ている。
BC:楽しんでるんだ。現場は彼の劇場なんだよ。
ゲ:ここはどこ?
BC&MF:マーサー・テイドヴィル
MF:撮影2日目だっけ?
BC&ゲ:そうだと思う。
ゲ:本物の遺体安置所だけど新しくてきれいだった。
雪で死にそうな日には居心地のいい場所だ。
BC:とはいえ・・・
MF:とはいえ?
BC:3か月後に追加撮影をするはめに。大雪や撮影監督の病気などが重なったから。
この日はあまりはかどらなかった。
遺体安置所ではホームズみたいに床を観察してしまう。
掃除後でもたまに証拠が残ってるからその日に何が行われたかわかるんだ。
ゲ:あまり見ない方が身のためだよ。
BC:心の強い人ならいいが・・・・
ゲ:僕たちのような人間は・・・・
BC:泣くはめに。
ゲ:普段なら絶対に行こうとは思わない場所だ。
何日も中にいるとすっかり慣れてしまうけど遺体を見せられるとハッとする。
MF:見たくないな。
BC:遺体安置所のスタッフはみんないい人だったよ。
いつも親切で控室も貸してくれた。奇策なので何でも尋ねていいような気分になった。
ゲ:総選挙前の党首討論もここの控室で見たよ。自民党のニック・クレッグが注目を集めた時だ。
BC:「第三の道」に希望が見えた。
政治は大変だね。
MF:「第三の道」も楽じゃない。
ゲ:コニー役はダイ・ボッチャー
堂々と横たわっていた。
MF:勇敢な女優だ。
BC:写真の少年はベン。
MF:第2助監督だ。
BC:第2にしてはハンサムすぎる。
ゲ:美少年の役なら・・・・
MF:バッチリだ。
BC:完璧だね。きっと彼のママも喜ぶよ。
ゲ:この女性は目が見えないという設定だ。
良俗に背くと批判されるリスクもあった。
「自爆攻撃」をやらされる一人が目の見えない老婦人とはね。
イヤホンを使おうと思いついた時はうれしかった。
すべてポケベルじゃなくイヤホンにすべきだったかも。
だが遅すぎた。撮影初日だ。
続きます。
瞳のアップ、ついつい連続で貼ってしまいます。
食堂の場面も大好きです。
S1はジョンのもぐもぐ場面は多いですがシャーロックはほとんど食べてませんよね。
捜査中は食べない、寝ないというシャーロック・ホームズらしさが活かされていたように思います。
あと何気にジョンがちゃんと無職なのも(E2を踏襲しているので)面白かったです。
気の置けない仲のマークさんとマーティンの誘導、つっこみが絶妙だからこそ、かもしれませんね。コメンタリー、やっぱり面白いです!
そしてしつこいですが、やっぱりシャーロックとジョンが若くてかわいい!!!!
NG映像も公開しないし裏話もあまりしないので英国の役者さんは裏を見せるのが嫌いなイメージがありました。だからこそコメンタリーは貴重だったりするんですよね。
見るたびにこのふたりをキャスティングしてくれた奇跡に感謝しかありません。