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Band of Brothers Part Eight 捕虜を捉えろ 前編

2013-09-04 12:19:38 | Band of Brothers
原題;The Last Patrol



前回のエピソード7でフォアを陥落した後ノヴィルの教会の場面になりましたが、実はノヴィルでも厳しい戦いがありました。
ドイツ軍は虎の子の戦車隊をドイツ国内に撤退させようとしていたのでその退路を断つためでした。
E中隊はまたしても林を抜け野原を突っ切るという作戦で戦いました。
今までで一番厳しい寒さだったとウィンターズさんは回想しています。

そうしてノヴィルからラシャンプまで戦い抜きラシャンプの教会で休息しているのが前回の最後の場面です。
ここでやっと彼らの長く厳しかったバルジの戦いが終わります。
この戦いで彼らは伝説になりました。

しかしこの戦いで多くの隊員が戦死し或は負傷しトコア基地からの隊員はわずかになっていましたが、
バストーニュで傷を負わなかった者はいないとウィンターズさんは言います。
身体が無傷であっても誰もが苦しみ傷を負っていたと。

隊員のひとりはこう言います。
「一番恐ろしいのは死ぬことではなくこの戦いにこの苦しみに何の意味も持たなくなる事だよ」
これはアメリカに限らず日本やドイツ、他の国の兵士誰もが思う事ではないでしょうか。
彼らは愛する人や愛する自国を守るため、そのために苦しい戦場に身を置き懸命に闘っていたのだと思います。
結果がどうであれ自国の戦士に対する感謝する気持ちを忘れないようにしたいですね。

ラシャンプではE中隊は休暇を取る予定でしたがドイツ軍が戦車などの救出のためアルザスで陽動作戦を決行することになり、
E中隊もアルザスまで出動することになりました。

エピソード8はアルザスの途中、フランスのハーゲナウから始まります。
そして今回の主役はウェブスターくんです。エピソード4で負傷したため中隊から離れていました。

ウェブスターは本来かなりのエリートで読書家で随筆家でもあったため原作では度々ウェブスターの日記から引用されていました。
また、本人は隊にあっては最後まで昇進を拒み一介の兵士を貫き、お父さんも政治的に影響力を持つ人物だったため、
幾度となく帰国するように言われましたがそれも拒否しE中隊にいることを望みました。

そしてもう一人の主役がヘンリー・ジョーンズ少尉役のコリン・ハンクスで彼はこのドラマの制作に名を連ねている
トム・ハンクスの息子さんです。

色白でお肌もつるんとしていて見るからに育ちのいいお坊ちゃんです。
コリンはこの後ちょこちょこドラマや映画に出演していますがあまり目立った活躍はしていないような気がします。
うーん、やはり偉大な父を持つと難しいのでしょうか。

そしてヘンリー・ジョーンズは士官学校をD-dayの日に卒業しました。あのアイゼンハワーの息子と同期になります。


前置きが長くなりましたが本題に戻ります。ウェブスター復帰から始まります。


1945年2月9日。
ハーゲナウでは対岸から砲声が響いていました。
復帰できて嬉しいウェブスターは第1小隊に合流しようと笑顔でマーティンたちのいるトラックに乗り込もうとしますが、
うちより第2小隊の方が人が足りないからそっちに行ってね、と冷たくされてしまいます。

それでも気を取り直して第2小隊のトラックに行きますが、やっぱりみんな暗いです。
バストーニュで地獄を見たのに休みも取れずにいたので彼らは疲れ果てているようでした。
第2小隊はコンプトンがリタイアしトイとガルニアも負傷していたのでマラーキーがまとめているようでした。

トラックに乗り込んだウェブスターは向かいに座っていたリープゴットに
「4か月も何してたんだ。病院はそんなに居心地良かったのか。」と言われちゃいます。
そこでウェブスターはバストーニュで沢山の隊員が戦死や負傷をした事、そしてバストーニュに参加していない自分が
溶け込める雰囲気ではない事を知ります。

気持ちはわかりますよね。
会社で、ものすごく忙しくて大変な時にずっと休んでいる人がいたとして、倒れる人続出の修羅場の中死ぬ思いでやっと
業務をこなし落ち着いた頃に休んでいた社員が何も知らず笑顔で戻ってきたとしたら、何も言わず歓迎できますか?
私はきっとできないでしょうねー(笑)やっぱり愚痴のひとつでも言いたくなってしまいます。心狭くてすみません。。。

対岸から砲弾が飛んでくる中ウェブスターはE中隊指揮所に中隊長のスピアーズに挨拶しに行きます。
ほとんど廃屋が並ぶこの町でもE中隊指揮所はかなり広く豪華な装飾がされていました。

リプトンは肺炎にかかっていました。
肺炎にかかった当初は軍医に入院を勧められるほど重症でしたがその時に滞在した部屋のひとつしか無いベッドを
スピアーズに使うよう命令され、尚且つ住民からりんごの焼き菓子とお酒をもらい何と一晩でかなり回復してみせました。
その時にスピアーズがウィンターズと連名でリプトンの昇進を申請し後にシンク大佐と面談をしています。

「第2小隊に入るよう言われました」ウェブスターがリプトンに告げると「今から配属を決めるからそこで待ってて」と言います。

その頃ウィンターズさんとニクソンは対岸を見つめながら斥候について話していました。
対岸に斥候隊を出し捕虜を取り情報を得るためでした。


指揮所では新しく配属されたジョーンズ少尉が挨拶に来ました。

この少尉も多分に漏れず経験もないまま出世のために配属されてきた将校でした。
スピアーズがどこからか戻ってくるとすぐにウィンターズとニクソンもやってきました。
「今夜斥候を出す」ウィンターズさんが言うとすかさずニクソンが「俺のアイデアじゃないぞ。シンク大佐の命令だ」

「川を渡って対岸に行き、そこにある3階建ての建物を襲撃する。人員は15名。慎重に選べ。通訳も必要だ」
そして「大隊が援護する。決行は今夜午前1時だ」
更にウィンターズとニクソンはスピアーズに安全を確保するように言います。ここで危険を冒すなと。

スピアーズはこうしてみるとやっぱりかっこいいですね~。マシュー・セトルと言う方なんですが、
ゴシップガールで活躍しているようです。今でもやっぱりかっこよかったです。

と、そこにジョーンズが「斥候に志願します」と言いだしちゃいます。経験値が欲しいジョーンズでしたが、
ウィンターズさんにあっさり無視されました。
スピアーズがリプトンと斥候隊の選出を始めたので再度チャレンジしましたが結局経験不足を理由にお断りされました。
そしてウェブスターと一緒に第2小隊に行く事になりました。


続きます。

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