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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

パディントン2

2018-02-23 21:44:52 | 映画+SFファンタジー
Paddington 2


Directed by Paul King
Produced by David Heyman
Written by Paul King Simon Farnaby
Based on Paddington Bear by Michael Bond

この日、フィギュア男子フリーが午後からだったので
待ち合わせまでずっとNHKのライブ配信を見ていたごるちゃんと私。
映画開始が14:15なので何とかギリギリ昌磨くんまで見ることができました。

待ち合わせ場所までの移動中はツイッターで追いかけていましたが
羽生竜王が藤井くんに負けた、というニュースもあり、紛らわしいったら。
いやしかし、藤井くんはすごいですね。中学生ですよね。ひえー。

ごる解説員によると金銀で間違いないとの事だったので
興奮しつつも素早く気持ちをパディントンに切り替えました。

この日はスカイツリーも金色に。

(Rちゃん、画像ありがと)

パシュートで金メダルを取ったので昨日の東京タワーもオリンピックスペシャルでした。
歩道橋の上から撮りましたが階段で息が切れてブレッブレ・・・



前置きが長くなりましたがパディントン2です。

部員は私以外はみんな1を観ていませんが違和感なく楽しめたそうです。
が、もちろん1を知っているに越したことはないので少しおさらいさせてください。

まずは1と2共通のキャラクター。
左:ヘンリー・ブラウン役のヒュー・ボネヴィル。
ヘンリーのキャラクターはダウントンアビーの伯爵の延長線上にある感じです。
口うるさいけど頼りになるお父さんを演じさせたら英国イチではないでしょうか。
いつ見てもかわいいおじさまです。
右:メアリー・ブラウン役の サリー・ホーキンス
メアリー、すごく天然ですがこの方の雰囲気はすごく好きです。
普段はお花畑ですが必要な時に正しい事ができる強い女性です。


左:バード夫人役のジュリー・ウォルターズ。
実は私、1の時はまったく気づきませんでしたが、
「ハリー・ポッター」のモリー・ウィーズリー、つまりロンのお母さんですやん。
右:ジュディとジョナサン姉弟。マデリン・ハリスとサミュエル・ジョスリン。


左:カリー氏役のピーター・カパルディ。
ドクター・フーの12代目ドクターです。12代目は全然観れていません・・・
右:サミュエル・グルーバー役のジム・ブロードベント。
現在はGoTでサムの師匠役を演じています。


左:ルーシーおばさん。声はイメルダ・スタウントン。
ハリーポッターに出てくる魔法省のピンクなドローレス・アンブリッジを演じた方です。
右:パディントン。声はベン・ウィショー。
ダニエル・クレイグ版007でQを演じた他、ホロウクラウンでリチャード2世も演じています。


↓007より。


パストゥーゾの画像はありませんが声を担当しているのはマイケル・ガンボンです。


事の発端はある英国人の冒険家がペルーに行ったときに出会った熊のパストゥーゾと意気投合。
すっかり英国びいきになったパストゥーゾは妻のルーシーと小熊のパディントンとともに英国に行く日を夢見ていました。
彼らの好物はマーマレード。英国人はマナーが良いと信じていました。
(夫妻の名前は英国人の探検家がつけていますがパディントンにはありませんでした。
その後、ロンドンのパディントン駅にいた事からメアリーが名付けました)


ところがある日ペルーを襲った巨大地震でパストゥーゾが死んでしまいます。
ルーシーは老くまホームに入る決心をしパディントンにパストゥーゾの赤い帽子をかぶせるとロンドンに旅立たせます。

ロンドンでグラウン家を出会い、いろいろありましたが最後はもちろんハッピーエンド。

ブラウン家は両親と息子と娘、そして家政婦さんがいる理想的な家庭ですが、
度々、「ホーム」とは家の事じゃない、家族の事なんだという話が出てきます。
ブラウン家もパディントンをきっかけに本当の「ホーム」になっていきます。


ストーリーは単なるファンタジーではないようです。
どんなに礼儀正しくしていても熊と言うだけで誰にも受け入れてもらえない、
それは現代の人種などマイノリティの問題に通じています。

これはラストでパディントンがルーシーおばさんに書いた手紙です。

Mrs Brown says that in London everyone is different, and that means anyone can fit in.
I think she must be right - because although I don't look like anyone else, I really do feel at home.
I'll never be like other people, but that's alright, because I'm a bear. A bear called Paddington.
(ロンドンの住人はみんな変わっているとミセス・ブラウンが言っていました。つまり誰でも溶け込めるという事です。
彼女は正しいと思います。だって僕も他の人とは違いますがとても居心地がいいです。
僕は他の人たちのようにはなれませんが、でもそれでいいんです。僕は熊だから。パディントンという名の熊だから。)

でもこれはどちらか一方の努力だけではどうにもなりません。
受け入れる側も受け入れてもらう側もどちらも相応の努力は必要です。
パディントンがブラウン家とうまくいったのはパディントンが英国の礼儀を重んじ、
そして誠実であったことに他ならないと思います。

そして、2です。

前回の悪役はニコール・キッドマンでした。


今回はヒュー・グラント。
落ち目の役者、ブキャナン役でしたが何かもうノリノリでした。
これとか。


これとか。


これも。


その正体はこれ。イケおじです。


これも。ヒューさんヒューさん。



冒頭はパディントンがなぜパストゥーゾたちと暮らすようになったのか、の場面から始まります。


そして現在。ロンドンのウィンザー・ガーデンで暮らすブラウン家とパディントン。
お約束の「ひとつのうっかりが大惨事」も健在ですが善良な人たちとパディントンとの平和な日々が過ぎていきます。

パディントンはアンティークショップで一冊の絵本を見つけます。


それはロンドンの名所が書かれた飛び出す絵本(Pop up bookって言うんですね)で
パディントンはもうすぐ誕生日を迎えるルーシーおばさんに贈りたいと決心し、
世界に一冊しかない貴重で高価な絵本を買うために窓ふきのアルバイトをします。


この窓ふきが最高に可愛くてですね。
モフモフを活かし、全身を使って拭いていくんですよ。うちの窓も拭いてほしい。


しかしアンティークショップに泥棒が入りその絵本が盗まれてしまい、
それを目撃したパディントンが犯人にされ刑務所に入れられてしまいます。
このあたり、ちょっと「グランド・ブダペスト・ホテル」を彷彿させました。


パディントンは刑務所の囚人たちも味方につけます。
そしてブキャナンを捕らえ汚名を晴らす事に成功します。
(↑クライマックスなのに1行で終わらせてしまいました。)

ここでヒュー・ボネヴィルのまた裂きギャグがあるのですが、
油断していたせいもあって本気で吹き出しました。
しかもその場面が終わっても思い出し笑いがとまらなくてとにかく必死にこらえました。

ルーシーおばさんの誕生日に絵本はプレゼントできなかったけど
みんなの協力でルーシーおばさんをロンドンに招待し、
パディントンは絵本の代わりに本物のロンドンをプレゼントすることができました。
一方、ブキャナンも刑務所でミュージカルを披露しつつ楽しそうに過ごしていました。

みんながハッピーエンドを迎えましたとさ。おしまい。

パディントンを見ると何となく魂が浄化されるような気分になるので
会社の人たちにもおススメしています。わりと本気で。

パディントン2ではこの言葉が印象的でした。

「親切な人に世の中は優しい」

原文はこれです。
「If we're kind and polite the world will be right.」
意訳するとこんな感じ?
(僕たちが礼儀正しく親切心をもって接していれば世界は正しい方向に向かう)

なかなか深い言葉です。
つまり、みんなが礼儀を重んじ他人に親切にしていれば世の中は良くなるわけです。
すごい正論です。その通りなんです。
そして親切に接していれば必ず自分に返ってきます。
情けは人のためならず。かさじぞう。よくわからん・・・・

パディントンは挨拶ができる子ですが挨拶もとても大切ですよね。
みんなが挨拶する街は犯罪が少なそうです。特に軽犯罪は起きなさそう。
ハインリッヒの法則じゃないけど、重大な犯罪は軽犯罪の積み重ねの場合もありますしね。

だから、
パディントンの言うような世の中になればいいなと。
そう思えるほど観た後は心が洗われます。(どれだけ心が汚れているのか、私)
素直に笑って泣ける映画でした。難しい事は考えずにね。
しかしヒューさんのまた裂きは今でも思い出すと笑えます。


あ、忘れてはいけない、パディントンといえばこれ。
このパディントンの衣装はベネディクトが考えました。ホームズです。


それではこの辺で。