呑んべぇ爺さん

呑んべぇ爺さん「音岳」の記録とつぶやき

「あかつき」金星周回軌道へ - 頑張って!

2010年12月07日 | つぶやき

 金星探査機「あかつき」は、金星表面からの距離300kmから8万kmまで変化する楕円軌道に投入されました。「はやぶさ」に続いて日本の技術は素晴らしい。

 サンデー毎日である私の特権で、宇宙教育テレビのライブ放送を見続けましたが、8時49分に逆噴射した後、10時には成功の確認ができないままライブ放送が終わりました。その後も管制センターの画像だけのライブが続きました。変哲も無い画面で待ち続け、管制センターでは「あかつき」との通信再開に向けての作業が続きました。

 「あかつき」の軌道投入計画は、金星探査機あかつき (プロジェクトページ)では

イベント 実施予定日時(JST) 金星最接近時刻
(12/7 09:00JST)
からの相対時間
軌道制御エンジン(OME)噴射開始 12月7日 08時49分00秒 11分前
地食開始、地上局との通信断 12月7日 08時50分43秒 約9分前
OME噴射終了 12月7日 09時01分00秒 1分後
地食終了、通信再開 12月7日 09時12分03秒 約12分後
日陰開始 12月7日 09時36分37秒 約37分後
日陰終了 12月7日 10時40分44秒 約1時間41分後
Z軸地球指向への姿勢変更 12月7日 10時59分00秒 約2時間後
中利得アンテナ(MGA)から
高利得アンテナ(HGA)への切替
12月7日 12時09分00秒 約3時間後
金星周回軌道決定
今後の軌道修正計画作成
12月7日 21時頃 約12時間

となっていますので、地食終了、通信再開の9時12分から待ち続けると、1時間以上も遅れて、11時02分に画像だけのライブ放送に通信再開成功のフリップカードが掲示されました。(「あかつき」チーム@Akatsuki_JAXA によるTwitterでは10時28分頃に、あかつきからの電波を受信したようです)

【フリップカードでほっとしました】


【作業の続く管制センターの様子】

 しかし状況が変わらないまま14時になってライブが終了しました。終了前にJAXA阪本成一教授の説明が中継されました。現状説明が音声付でありました。 通信途絶後、中ゲインで捕捉できないので、低ゲインアンテナに自動的に切り替わり通信を確立・再開できたそうです。しかし指向性が高く情報量の多い中利得アンテナへの切り替えがうまくいかず、金星の周回軌道に入っているかも不明という事で、今後予定のシーケンスに戻れるよう作業を続けるという所で終わってしまいました。

 今後の「あかつき」チームの健闘を祈ります。


【JAXA阪本成一教授の説明】



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