最新作が一番良いといえるのは嬉しいことである。自作ながら目が慣れていなくて新鮮、というのが主な理由なのだろうが、それにしたってしばらくは自惚れていたいではないか。作品として、そのぐらいの気分がないと、ずうずうしく発表などできるものではない。しかし、そんな気分は幸か不幸か長続きしないものである。時間と共に、あのとき何であんな作品を発表してしまったのかと後悔する。そのくり返しなのである。作家でいえば、江戸川乱歩が過去の自作にたいする後悔反省をやたら書いている。黙っていれば判らないだろう、ということまで自分でいってしまうところが面白い。残酷なシーンを描いて、あとで辟易したと後悔し削除する。乱歩独特の自虐趣味であろう。 まだ完成したわけではなく、着彩もしていないセルゲイ・ディアギレフを眺めて、いつまで続くかわからない楽しい気分に浸っている。ディアギレフと見つめあいながらストラビンスキーやサティを聴いたりして。私がヘルムート・バーガーやビョルン・アンデルセンだったら、さぞ画になることであろう。こんな人物を今作っているのは地球上で私だけだろう、というのは物凄い快感なのだが、数年ぶりに会った友人のO君は、だからどうした、という顔をしている。まあいわゆる自己満足そのものだが、それがなくて、何で制作などできようか。そしていずれ、気に入らなくなる日がくるかもしれないが、それはまた自分がランクアップした証であるから歓迎すべきである。成長期に骨が急激に成長する程度の多少の痛みは伴うわけである。
01/07~06/10の雑記
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ダークボガードだったら「きゃあぁぁぁ!!」
もうそこだけ100回巻き戻してみてみたいですッ!!
美少年(?)を凝視するシチュエーションは似ているが心情的
にディアギレフとは1800°真逆ですねぇ。サスガ先生
スゴイもんを作らはりますなぁ!いよっ天才人形作家!!
じらんさんと早よ見せて~な(私は何人?)