蒙古兵は兜や甲冑の部分や、剣を持つ手があるので、一度ある程度乾燥させ、細部を作ることにした。剣と鞘はあるので、後は弓と矢か、盾を持たせるか。仰々しい方が、飄々とした無学祖元とのコントラストが出て良い。 子供の頃、例えば少年少女世界の名作文学的なシリーズで『古事記』とか『ギリシャ神話』とか夢中になって読んだ。活字が小さく、挿絵が子供向けでなく本物が使われているのが良かった。学芸会では紙芝居や人形劇をやった。休み時間に堂々と八岐のオロチを作っていても叱られない。 ジャズ、ブルースから実在した作家『三島由紀夫オマージュ椿説男の死』でやり尽くし感を味わった後、『寒山拾得』。そこで仙人や、小四で読んだ『一休禅師』作りながら、どうしても〝あの頃”のことを振り返り、結果、私とは何者か?ということに至る。実に上手くできている。そして本日は『お坊様と蒙古兵』という訳である。