明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



アダージョ22号用のTは、背景は大体出来ているが、今回は画面のあちらこちらで余計なことをしているので、それが文字の下敷きになってしまうのを避けるため、おおよその配置を事前にデザイナーに伝え、細かい部分は文字を先にいれてもらって、後から微調整することにした。オブジェを撮影しながら加えてきたので、配置を決めるだけで随分時間がかかってしまったが、幸いなことに、Tの頭部が記録的な早さで完成に向ったので、しばらく放っておいて、背景に時間をかけることができた。主役のTは頭部の仕上げに入り、明日は身体部分を作ることにする。 Tは当初から、水産加工業者が履いている、胴付き長靴とか胴付き水中長靴とかいうらしいが、胸まであるゴム長を履いてもらうことにしていた。近頃のウエダーというフライフィッシング用ではなく、昔ながらの魚屋の履くようなシンプルなものが良い。いっそのこと、本当のゴムを使おうと考えているので、明日ホームセンターに行ってみるつもりである。 考えてみたら、海産物といっていた時点で、このことを書いておけば良かった。胴付き長靴を履いた人物などといえば、水産加工会社の創業者あたりで迷ってもらえたかもしれない。

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