先日歌舞伎座の三階席から観ていたら『寿曽我対面』の装置の一つが僅かに逆遠近法になっていた。一階席から見ると丁度良いのか。 つげ義春へのオマージュ展で、『ゲンセン館主人』を会期中に二度も作品を差し替える、という失態を演じたのは、日本的逆遠近法を取り入れようとしたからで、原作が漫画でもあり、試すなら今だ、とやって見たが、またこの時は陰影無しでやるつもりが、行灯の灯りが半裸の女に当る陰影の誘惑に勝てず陰影無しとは行かず、身をよじって悩んだ。結果逆遠近法の方は、写真で試みるには作品を選び、時期尚早と断念。この一作は、モデルの女性がギャラリーで観た作品だったので彼女に差し上げ廃版とした。結局漫画の場面に近い物と、リアルな陰影を主とした二種が残った。今思うと『ゲンセン館主人』での紆余曲折により結果、整理が大分着いた。 歌舞伎座の廊下で鏑木清方作品を見た。私が浮世絵、日本画が好きと言っても、物心ついて以来関心は人物像のみある。一つ最新の室生犀星で、現段階においての、やれる事はやって見たい。
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『タウン深川』明日出来ること今日はせず 連載第14回〝青春の日の一撃〟
『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube