明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



主役の河童は、90センチから小さい方には、いくらでも縮むようである。その特徴を利用し、雨に濡れた草花の間にでも置いて撮影する予定である。房総で真っ先に撮るはずが、晴天続きで後回しになってしまった。そうしたカットや、イメージカットの様な物をのぞいて、ほとんど合成を使っている。着物を着た素人劇団のみなさんをゾロゾロ引きつれ、旅館に設定した場所や、ジャブジャブと海に入ってもらう訳にはいかない。そもそも河童に化かされて踊るので、人目のあるところでは無理である。 そんなわけでモニターの前で画像加工の毎日であるが、これが独学も良いところで、普通はやらないであろう使い方をしているようである。 しかしいい加減ではあるが『どこでも血だらけにする方法』を考えたし、今回も一つ考えた。 旧いレンズを使わなかったのは、レンズの個性的なボケが合成に邪魔になるからであったが、河童などの異界の連中を撮影するのに、どうしても怪しげなレンズを使いたくなった。案の定合成には不向きであったが、すこしでも改善するよう、色々やっていて、その中の一つの方法が、主役と背景の光線のズレを軽減することに気がついた。撮影する時は、主役と背景に当る光線の方向、質をできるだけ近い条件にするわけだが、影のため方向は無理でも、質に関しては、かなり歩み寄らせることができる。もちろんなんでもかんでも、という訳にはいかないが、おかげで別の機会に撮影した手持ちのカットが、かなり流用できることになった。

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