明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



今日を逃したらいつになるか。前回は雨降りを選んで出かけたが、いつまでたっても明るく、夜の室内のはずが外光が入り白熱電球の光と混ざり、修正で苦労をした。それもそのはずの夏至であった。光の質はともかく、曇天のフラットな光でさえあれば良い。 2時過ぎに某所に到着。今回は前回より室内の条件が良い。再撮を考えないでもなかったが、無理をした分不自然ではあるが、そのかわり私の念がこもっている。そちらを採ることにした。 前回、フレアーが多い、と開放から絞ったら、よけいフレアーが出て、誰か七輪でサンマでも焼いているのか状態で呆れかえったレンズ。しかし現像したら美しい描写で、久しぶりに旧いレンズを使うきっかけになり、乾燥した空気に湿気を与えてくれた。苔を撮ると実に美しい。こんな被写体を選ぶレンズも少ないであろう。 作中、女顔のみみずくがとまるのが杉の木である。立派な大木を随分撮影した。しかし帰り際、なにげなく名札を見たら『サワラ』と書いてある。見るとどれもこれもサワラばかりである。「紛らわしいもの生やしてんじゃない!」。撮影が終わると夕焼け。天候に対する運の悪さ、解消したようである。 今回の撮影時にうかがうつもりであった、旧知の十松さんが昔住まわれた住宅を改造して始めた画廊。オープニングの林静一展は昨日終ってしまい、今日は休廊日である。住所も電話番号も控えてこなかった。しかしこの調子では次いつになるか判らない。展示換えでもしていれば顔だけでも、と国立へ。凡その方向とタリーズという店、外観の記憶だけであったが、たどり着いた。超がつく方向音痴の私としては奇跡といえよう。丁度展示換えが終ったところであった。

ギャラリービブリオ 9月20日~10月9日林静一現代児童画展『子供と本と四季』

去の雑記
HOME



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« 柳田國男完成迫る おかしな方法 »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。