私が想定した着物の着方は普通はありえないようだが、わずかながら日本画の表現にあった。和服のことについて教えてもらっている呉服屋勤めの女性に「妾宅の女性に見えてきます」というと「むしろお妾でなきゃそんな着方しないはず笑」とのお返事。 江戸庶民のある状態はどういう有様なのか、と江戸時代の風俗について図書館で調べていると、つくづく良い時代である。先日の世間のドタバタのせいもあり、よけいそう思うのかもしれないが。 欲しがらないしがんばらないし人と比べないし腹八分だし。家は開けっ放しだし銭湯は混浴だし、火事が多いから持たないし。永井荷風が江戸の風景を求めてぼやきながら歩いた気持ちが良く判る。さぞかし下駄が減ったことであろう。“天気がよし、夢でもよし、いつでもよし、どちらでもよし、もうよし、なんでもかでもずっとよしよし” この時代にタイムスリップしたら絶対帰エらねえ。
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