すでに頭部が完成していたピアノを弾く黒人女性を作る。旦那はユダヤ人で子供は3人いる。架空の人物だがらイメージで作ればよい。 私は写生やデッサンなど、とにかく対象を見て描いたり作ったりが嫌いで、人形も永らく架空の人物ばかり作っていた。それが今では資料を参考に、ほとんど実在の人物ばかりである。勝手に作れない代わりに、見る人の中にあらかじめ在るイメージを利用し、見てきたように作ってみたり、裏切ってみたり。これが面白い。 先日入稿したばかりのアダージョの表紙は後者であり、普通、この人物がテーマで、こうはしないだろう、というものになった。そして今号の古今亭志ん生のように、リアルだとか、ソックリだとか感心されるより、次号のように(おそらく)呆れられるくらいの作品のほうが、私としては作っていて面白い。 明日は黒人とユダヤ人の間に生まれた息子を作ろう。
01/07~06/10の雑記
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