ようやくネットに繋がり人心地というところである。メールをチェックすると、妙なメールしか着ていないので、どういう具合かわからないが、届いていないメールがあるとしたら申し訳ないことである。 アダージョの配布日にまとめる柳田國男の雑記をようやくアップし、制作を続ける。 私は物心付いたころから人物伝の類が大好物で、低学年の頃にすでに図書室の伝記の類を読みつくし、学校を去る担任が、私に『世界偉人伝』を買ってくれたくらいなので、未だに伝記を読み続け、仕事にしているのが不思議な気がする。 私の好きなタイプの人物に、枠からはみ出した人物、過剰な人物がある。体格が大きすぎてしまった巨人のスポーツマンも大好きである。過剰であることが良いので、犯罪者の伝記であっても同様である。私の中で過剰な男達に対する愛着が、どこから由来するものよく判らないのだが、たとえ悲劇的な人生だとしても、どことなく可笑し味があり、なんともいえない。私が作った江戸川乱歩も、その辺りを作りたかったのであろう。一方過剰な女性というのは、可笑しい所がカケラもなく、制作者としては触手が動かない。 読者の私はというと、枠の中のほんの狭い世界でホソボソとで生きている訳だが、そんな中でも、唯一自分ではみ出せることといえば、制作する上でやり過ぎ、作りすぎてしまうことであろう。多くの場合やり過ぎというと良い意味では使われないが、私には一向にそうは聞こえず、感心されるくらいなら呆れられたい私である。ここ2、3日、Tの使用するカメラを支える三脚を作っていた。(画像)ようやく完成したが、これがかなりやり過ぎている。カメラの三脚がすでに可笑しい。 夕方、30分くらいの間に急に熱が出て、お腹まで痛くなった。何年に一度こういうことがあり、以前はこれに乗じて煙草を止めた。熱でぐったりしているのだから寝ていれば良いのだが、布団をかぶって手だけ出して制作を続ける。熱出して、あげくに作っているのがこれかよと、あまりに立派な物じゃないところが、なんとも嬉しい私である。
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