わたしが愛しているあなたは誰?
2006.11.05 09:17
現実から逃げ出したわたしは
今でもあなたを愛しつづけている
もうどこにもいないあなたが
今でも存在していると信じている
わたしを悲しませるのは誰?
わたしが愛しているのは誰?
わたしは誰と傷つけあっているの?
あなたではない誰かだと
わかっているのに
どうしてもあきらめられずに
いつまでも現実へ戻れない
誰かをあなただと思いこんだまま
愛される時を待ち続けるわたしの
おろかな心もすでに
死をむかえてしまった
by merange
『わたしが愛しているあなたは誰?』より
めれんげさんが書いた詩ですわねぇ?
そうですよ。
めれんげさんは失敗から学んでいるとおっしゃるのですか?
少なくとも、彼女は失敗から学ぼうとしていますよ。その苦悩が上の詩に表れていると思いませんか?
あたしには、そのようには感じ取れませんわ。
レンゲさんは、一体どのように受け止めているのですか?
めれんげさんは現実に失望しているのですわ。むしろネットで知り合った愛しい人に対する愛の中にこそ真実を見い出そうとしているのですわ。
でもね、彼女はそれが現実ではない事を良く理解していますよ。
あたしは夢と現実を混同しているとおっしゃるのですか?
もちろん、レンゲさんにも夢と現実の区別はできますよ。でもね、時たまレンゲさんは区別が出来なくなってしまう。詩の世界と現実の世界を区別できなくなって、萌え萌えになったままで相手に身を任せ、愛の世界にのめり込んでゆく。
分かりましたわ。なんだかんだと詩を持ち出したり手記を持ち出したりして長々と話してきましたけれど、この記事でも、デンマンさんは結局同じ事を言おうとしているのですわ。
ん?。。。同じ事。。。?
そうですわ。あたしが萌え萌えになってデンマンさんにモーションをかけ、バンクーバーで肉体関係を持とうとしたと。。。デンマンさんは、その事が言いたいのですわァ~。
そういう可能性が全く無かったわけではない。。。僕は、そう言っているだけですよ。レンゲさんが情念の炎に焼かれて、男なら誰でもいいから手当たり次第に抱かれて眠るエロい女だと言っているわけではないのですよ。
そうでしょうか?。。。あたしには、デンマンさんがそう言いたいのではないかと思えるのですわ。
それは、レンゲさんの被害妄想ですよ。
分かりましたわ。それで、どうしてこの記事の冒頭にtanomuさんの手記を持ち出したのですか?
そのことですよ。。。そのことですよ。。。
だから、どうして“異邦人”を持ち出してきたのですか?
レンゲさんとtanomuさんが本当に良く似ていると思ってね。。。
それ程似ていますか?
僕よりもレンゲさんの方が良く分かっているでしょう。。。tanomuさんはレンゲさんと同じように境界性人格障害を患っている。一頃は妄想部屋に引きこもって廃人のような生活を送っていたけれど、現在では、かなり障害を克服して社会に復帰していますよ。システム・エンジニアとして元気に働いています。
そのtanomuさんがどうだとおっしゃるのですか?
レンゲさんと同じようにまだ独身ですよ。tanomuさんにも過去に不倫した経験がある。このこともレンゲさんと良く似ていますよ。しかも、レンゲさんと同じようにアルベール・カミュの「異邦人」が愛読書ですよ。
偶然ですわ。
そうかもしれません。でも、偶然では説明つかないような共通点を僕は見出したのですよ。
その共通点って何ですの?
結婚観ですよ。レンゲさんが次のメールで書いていたように、tanomuさんも束縛を何よりも嫌っているのですよ。
送信者: "レンゲ" <renge@chan.co.jp>
宛先: "barclay1720" <barclay1720@aol.com>
件名: RE:寂しくありませんよ。 (*^_^*)キャハハハ。。。
日時: 2006年12月26日 20:24:32
うーーん...
孤独と自由は、切り離せないものでして、
誰であっても、生涯一緒にいたいとは思えないのです
すぐに束縛されてしまうような気がしてしまうのです
なので「彼氏」どまりですね
ははは...
(^Д^)
レンゲ
『小説的人生』より
それで、あたしの書いたメールと「異邦人」が関係あるとおっしゃるのですか?
そうですよ。レンゲさんもtanomuさんもムルソーに良く似ていますよ。tanomuさんが“陽射しの強さを感じると反射的にムルソーに逢いたくなる”と書いていたけれど、その気持ちも分かりますよ。レンゲさんは、そうやって反射的に僕に会いにやって来た訳ですよね。日差しは強くはなかった。でも、サクラが咲きほころびる頃だった。夜桜の下で清水君と愛し合うレンゲさんにとって桜とは切っても切れない関係がある。
あたしにとってバンクーバーがアルジェだと言うのですか?
そうですよ。レンゲさんもtanomuさんもムルソーの生き方に共感している。次の箇所を読んだ時、僕はなるほどと思いましたよ。
アルベール・カミュ著「異邦人」より
That evening Marie came by to see me and asked me if I wanted to marry her.
I said it didn't make any difference to me and that we could if she wanted to.
Then she wanted to know if I loved her.
I answered the same way I had the last time, that it didn't mean anything but that I probably didn't love her.
"So why marry me, then?" she said.
I explained to her that it didn't really matter and that if she wanted to, we could get married.
Besides, she was the one who was doing the asking and all I was saying was yes.
Then she pointed out that marriage was a serious thing. I said, "No."
She stopped talking for a minute and looked at me without saying anything.
Then she spoke. She just wanted to know if I would have accepted the same proposal from another woman, with whom I was involved in the same way. I said, "Sure."
Then she said she wondered if she loved me, and there was no way I could know about that.
After another moment's silence, she mumbled that I was peculiar, that that was probably why she loved me but that one day I might hate her for the same reason.
pp. 40-41
"The Stranger" by Albert Camus
translated by Matthew Ward
published by Everyman's Library
その晩、マリーは僕に会いにやってきた。僕が彼女と結婚したいかどうか尋ねたんだ。
僕は言ったよ。結婚したところで、それは僕にとって大きな違いをもたらさないだろうって。
でも、彼女が結婚したいのならしてもいいよって。
そしたら彼女は僕が愛しているかどうか知りたがった。
前にも彼女はそう尋ねたのだけれど、今度も同じように答えたんだよ。
愛しているかいないか---そう言う事は、あまり意味の無いことだとね。
多分、マリーのことを愛していないと思うってね。
そしたら、彼女は言ったよ。“それなら、なぜ、あたしと結婚するの?”ってね。
だから説明したんだ。結婚するかどうかは僕にとって重要なことじゃないんだよ。
でも、彼女が結婚したいなら結婚してもイイよって。
“結婚って重要な問題だわ。” そう彼女は言ったよ。
“でも、僕には重要じゃないんだ。”
マリーは黙ったまま、何も言わずにしばらく僕をじっと見ていた。
それから話し出した。そして次のようなことを知りたがった。
もし僕が、ちょうどマリーと同じような状況で関係している女性が居たとして、その女性から結婚したいと言われたら、同意するのかって。。。?
うん、同意するよって、僕は答えたよ。
そしたら、マリーは言ったね。僕のことを愛するかどうか考えてみるわって。。。
彼女の結論について僕は知る術(すべ)を持ってないけれど。
ちょっと黙って考えていたけれど、マリーはつぶやくように言ったものさ。
僕はかなりの変わり者だってね。でも、そういうところが気に入ってマリーは僕を愛していると。
ただ、変わり者だけに、気が変わって僕がマリーを大嫌いになるかもしれない。
そう付け加えたよ。
【デンマン訳】
ムルソーの考えている事とレンゲさんの上のメールが共鳴していますよ。そう思いませんか?
共鳴しているって。。。?
つまり、結婚と言う枠(わく)の中にはめられるのが、わずらわしいし、ムルソーにとって結婚とは、レンゲさんが言うように正に束縛するモノなのかもしれない。ムルソーは、とりわけ結婚を真剣に考えてみたこともないし、どうでもいいと思って居るんだろうね。確かに、マリーが言ったようにムルソーは変わり者ですよ。
デンマンさんは、あたしもムルソーと同じように結婚を考えていると思っているのですか?
いや、レンゲさんが全く同じように考えているとは思っていません。でもね、上のレンゲさんからのメールを読んだ時に、「異邦人」の上の箇所が思い浮かんできたのですよ。
ところで、どうして英文なんですか?
バンクーバーの市立図書館には日本語の「異邦人」がなかったんですよ。仕方がないから英語版をネットで借りて、すぐ近くのコミュニティ・センターの分館に届けてもらったんですよ。歩いて5分ぐらいのところに分館があるんですよ。2,3日前に読み終えたところです。
初めて読んだのですか?
学生の頃一度読みました。でもね、下らないと思って、それまでだったのですよ。たまたまtanomuさんが「異邦人」の事を書いていたので、読み直してみようと思って何十年ぶりかで借りて読んだわけですよ。
それで、あたしとムルソーが似ていると思ったのですか?
そうですよ。特に、ムルソーが次のように書いているところを読んで、なるほどと思いましたよ。
マリーは黙ったまま、何も言わずにしばらく僕をじっと見ていた。
それから話し出した。そして次のようなことを知りたがった。
もし僕が、ちょうどマリーと同じような状況で関係している女性が居たとして、
その女性から結婚したいと言われたら、同意するのかって。。。?
うん、同意するよって、僕は答えたよ。
どいういうことですか?
つまりね、レンゲさんには清水君と言うれっきとしたボーイフレンドが居る。毎日愛し合っている。少なくとも表面的には相思相愛の萌え萌えのカップルですよ。
それで。。。?
それにもかかわらず、レンゲさんはバンクーバーにやって来た。怖い寂しい。。。そう言って僕の部屋にやって来て僕の腕に抱かれて眠った。もちろん、エッチはしなかったけれど。。。清水君がその事を追及してレンゲさんに尋ねるとしたら、レンゲさんは、おそらくムルソーのように答えるでしょうね。
清水君は黙ったまま、何も言わずにしばらくレンゲさんををじっと見ていた。
それから話し出した。そして次のようなことを知りたがった。
もしレンゲさんが、ちょうど清水君と同じような状況で愛し合っている男が居たとして、
その男の部屋に行くことがあったら、その男の腕に抱かれようなことがあるのか?
うん、抱かれるかもしれない、レンゲさんは答えました。
つまり。。。つまり。。。気に入った男なら誰であろうと、あたしが身を任せてしまう。。。デンマンさんは、あたしのことをそう思っているのですわねぇ~?
違うのですか?
ち。。。ち。。。ちがいますわあああ~~。。。それでは、あたしがエロい女とあまり変わりがありませんわぁ~。
僕は何度も言うようにレンゲさんがエロい女だとは思っていませんよ。
いいえ、そう思っているのですわぁ~。あたしが洋ちゃんと結婚もしないで、その機会があれば誰とでもエッチしようとしていると、デンマンさんは、そう言おうとしているのですわぁ~。
まさかぁ~。。。ちがうってぇ~
そうですってばああああああああ~~
【ここだけの話しですけれどね、またですよ。。。また、こうなってしまいましたよ!レンゲさんがこうなると、もう静かに話し合うことが出来ませんからねぇ。レンゲさんの口から機関銃のように河内言葉が飛び出してくるのですよ。挙句の果てに、もうここでは書けないようなアダルト用語が、きりもなく打ち出されてきます。そう言う訳なので今日はここまでです。また、明後日と言う事であしからず。。。とにかく、レンゲさんのことが知りたいのなら、下にリンクを貼っておきましたからぜひ読んでくださいね。この続きは、ますます複雑に面白くなってゆくはずです。】
レンゲさんの愉快で面白い、そして悩み多いバンクーバーの日々は
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